銀幕大帝α

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サベイランス

2010年09月09日 01時07分00秒 | 洋画サスペンス
SURVEILLANCE/08年/加/98分/劇場公開
監督:ジェニファー・リンチ
出演:ジュリア・オーモンド、ビル・プルマン、フレンチ・スチュワート、ペル・ジェームズ

<ストーリー>
サンタ・フェの町で連続殺人事件が発生。FBI捜査官エリザベスとサムは3人の目撃者に話を聞くが、それぞれの証言はバラバラで捜査は二転三転する。
<感想>
オチが分かって観終わった後にふと思った。
これは裏『ナチュラル・ボーン・キラーズ』だと。

3人の証言者の話で観る者をかく乱しておいて、実は真犯人が映画の裏側でゆっくりと動いている。
そう考えると、オチ意外の話は全て無意味。
証言者の回想ストーリーなんて、監督の意図からして観客を惑わすだけのじゃれごとに過ぎない。

ジャンキーカップル、悪徳警官、再婚家族とろくでもない登場人物ばかり出てくる。
唯一の救いは男女2人の善良なFBI捜査官。

しかし、本当に怖いのは我々に植え付けられた信用性。

映画の本筋を観る限り、父親譲りの意味不明さ残酷さ不快さで埋め尽くされている。
だが、これらに目がいっていると、本作が本来与えようとしている目的が掴めないままで終わってしまう。
画面には描かれていない犯人の残酷さと異常ぶりを推測出来てこそ、この作品の真の怖さが生まれてくるはず。

観終わってようやく何を描きたかったのかが浮き出てくるのだが、そこに気付く人は果たして何人いるのだろうか。

オフィシャル・サイト(日本語)
オフィシャル・サイト(英語)

評価:★★☆
10/09/07DVD鑑賞
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レンタル開始日:2010-09-03

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サムライ・アベンジャー/復讐剣 盲狼

2010年09月09日 00時22分39秒 | 洋画アクション
SAMURAI AVENGER:THE BLIND WOLF/09年/米/92分/劇場公開
監督:光武蔵人
出演:光武蔵人、ドミチアーノ・アーカンジェリ、メーガン・ハリン、カイル・イングルマン

<ストーリー>
極悪人に妻と娘を殺された男が8年後、盲目の剣士となって復讐の旅に出る。
<感想>
日本では限定劇場公開されたアメリカ資本の逆輸入映画。
この“限定”という言葉に引っ掛かっていたのだが、蓋を開けて観てみて納得。
出来は非常に悪い。

グラインドハウスを意識した画面作りからしてタランティーノの足元にも及んでいない。
意欲は買うがやり方が間違っている。
悪く言えば下手くそ。

それに輪をかけて、演出過多&演出下手も目に付く。
7人の刺客が何処か変だし、無茶苦茶弱い。
おっぱいさらけ出して戦いを挑んでくる超能力女剣士や、ゾンビを眠らせた棺桶を従えて襲い来る妊娠剣士とか、キャラ作りは良い感じなのに、いざチャンバラが始まるとまるで緊張感の無い出来損ないアクションのオンパレード。
殺陣師くらい使って演出しろよ、と。

だから剣士たちが一振りする度鞘に納めたり、侍の裏話を一々ナレーションで説明したりする細かい演出がかえってうざく感じてしまう。
アメリカ人観客に対して格好良く分かり易く見せようとしたつもりなのだろうが、はっきり言って余計な配慮。
話のテンポを悪くしているのが一目瞭然。

そもそも主人公を監督自身が演じたのが間違い。
俳優もしているそうだが、素人張りのぎくしゃく演技で目も当てられない酷さ。
外人剣士の鞘に摑まって小走りする盲目剣士の姿に思わず笑っちゃったけど、あれはわざとな演技だと思っていいのかな?

何にしても監督業も俳優業も一から修行し直してきなさい。

態々渡米して映像勉強した後に晴れてデヴューを飾った『モンスターズ』も出来は酷かったが、5年も経って製作した2作目がこの程度じゃ、ちょっと才能無いかもしれないよ監督。

評価:★☆
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コメント (10)
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