銀幕大帝α

切り株推奨映画感想ブログにつきグロ画像注意。
御蔭様で16周年。4500作品レヴュー突破。御訪問有難う御座います♪

カミングアウト・オブ・ザ・デッド

2012年05月17日 23時21分02秒 | 洋画ホラー
ZOMBIES OF MASS DESTRUCTION/10年/米/89分/ゾンビホラー・コメディ/劇場未公開
-監督-
ケヴィン・ハメダーニ

-出演-
ジャネット・アーマンド
ダグ・ファール
クーパー・ホプキンス
ラッセル・ホジキンソン
<ストーリー>
シアトル郊外の平穏な町に炭素菌ならぬ“ゾンビ菌”がばら撒かれた。菌に感染した住人が次々とゾンビ化する中、友人を連れて帰郷した青年・トムは、自分がゲイであることを母に告白するが…。

<感想>

ちょっぴりシュールな笑いに包まれたゾンビホラー・コメディ。
同性愛、人種差別等を放り込んでますが、それ程悪質な描写ではないので、そこそこにクスクス笑いながら観れました。

イラク人によるテロ行為により一瞬にしてゾンビの町へと化した事で、感染を免れた者たちが生き残る為に各々が武器を手に持ち戦い挑んで行く。

母親に自分がゲイである事をカミングアウトする為に故郷に戻って来た一組のゲイカップル。

父親から自分がイラン人である事に誇りを持てと常に言われて嫌気がさしている少女。

その少女をテロ犯であるイスラム教徒の仲間だと思いこみ監禁し、挙句拷問しようとするある一家のオヤジ。

教会でビンゴ大会していた事で難を逃れ、後に逃げ込んできたゲイカップルと女教師に嫌がらせや同性愛としての意識改革を施そうとする町長と牧師。

たった一夜間の出来事の話なのに色んなエピソードがてんこ盛り。
展開がくるくると変わるので飽きさせない流れにはなっている。

それと肝心なゾンビホラーとしてのゴア描写。
これが思っていた以上にクオリティが高い。
巻頭から30分間は何ら目ぼしいシーンは無いのだが、イラン人の少女が彼氏と車内でイチャついている辺りから急に強烈なゴアシーンが炸裂し出す。
その彼氏の顔の皮膚をゾンビがはぎ取る所から始まり、生きた人間の内臓を貪り喰うゾンビたちのお食事シーン、銃で顔半分を吹っ飛ばされるソンビと、中々味のある特殊効果を用いている事が私にとっては計算違いの嬉しい悲鳴ではありました。

ゲイの母親がゾンビ化した時はもうこれが目を背けたくなる位の汚らしさ。
デブババアが口から汚物をゴボゴボ吐き出し、終いには己の目玉をくちゃくちゃと喰うのだから気色悪過ぎて苦笑いも起きる。

他にも助けた幼い女の子が車に轢かれて腕だけ残すなんてな思わず予想外的事態に度肝抜かれて吹いてしまうものもあった。

ゾンビメイクも低予算・素人撮りの様な白塗り顔でないのも良い。
ゾンビ映画はやっぱりある程度はメイクにしろ特殊効果にしろ見れるものにしてくれないとテンションは下がるので、本作はその辺クリアーしていて好感でした。

飛び抜けて面白いと思える作品じゃないけれど、溢れる様に出てくるゾンビものの中では物語も含め作りはきちんとしている方なので十分楽しめる形にはなっている。
なので安心して借りて頂いても大丈夫でしょう。

因みにTVで犯行声明を出すテロリスト犯は監督自身が演じているらしいです。

評価:★★★
12/05/16DVD鑑賞(新作)
にほんブログ村 映画ブログ ホラー・サスペンス映画へ
にほんブログ村
レンタル開始日:2012-05-04
メーカー:アサルトワン
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする