銀幕大帝α

切り株推奨映画感想ブログにつきグロ画像注意。
御蔭様で16周年。4500作品レヴュー突破。御訪問有難う御座います♪

クイック!!

2012年05月26日 01時50分10秒 | 韓国アクション
QUICK/11年/韓国/112分/アクション/劇場公開(2011/10/08)
-監督-
チョ・ボムグ
過去監督作:『ガチデン 堤防伝説』

-出演-
イ・ミンギ…ハン・キス
過去出演作:『10億』
カン・イェウォン…アロム
過去出演作:『TSUNAMI-ツナミ-』
キム・イングォン…ミョンシク
過去出演作:『TSUNAMI-ツナミ-』
<ストーリー>
バイク便ライダーのキスはある日、生放送に遅れそうなアイドル歌手・アロムをスタジオまで乗せていくことに。その時、何者かから「アロムのヘルメットに爆弾を仕掛けた」という電話が入り…。

時速300km
止まったら即爆発!


<感想>

韓国発ノンストップアクションムービー。
強いて言えば韓国版『スピード』という感じがする作品だ。
あちらは一定の速度まで落ちるとバスが爆弾で爆発する話だったが、こちらは30分以内に指定された場所へ荷物を届けないとヘルメットに仕掛けられた爆弾が爆発する話。
届ける荷物もまた小型爆弾というのもミソ。

見所は何と言っても派手にぶちかます爆破シーンと、ハイウェイ等で繰り広げられる大クラッシュシーン!!
これがまたハリウッド映画並みのド迫力で、目で観て楽しむスゲェシーンに仕上がっていた。

何処までCGで何処までセットなのか区別がつかない作り込みの見事さには目を見張らされる。

まるで『ダイ・ハード3』のオープニング爆破シーンを彷彿させるようなビル爆破シーンが飛び出してくるし、オープニングと中盤辺りでは次々と走行車両がぶつかり、吹っ飛び、宙を舞う豪快なクラッシュシーンまでもが用意されている。

エンドロール中の撮影風景を観た限りではガチでクラッシュシーンを演出しているみたい。
生傷上等の覚悟で挑んだスタントマンによるリアルな演出によってかなり見応えあるアクションに仕上がっているので、ここら辺は期待して貰っても良い。

主人公とヒロインが乗るBMWのバイクのハイスピードによる疾走感も相当なもので、同じ目線で速さを体感出来る事によって更に興奮度を上げている。
トンネルの側壁を回転走行しながらパトカーの包囲網を突破するなんてな有り得ないアクションも目に飛び込んで来るが、前述した様にスピード感を十分にそれまでに味合わせられているので、何だか有り得ないものが有り得るかもと思わされる所が楽しい。

終盤はこれまた『スピード』と同じく、体に爆弾を巻き付けられたヒロインが乗った暴走列車による爆弾魔と主人公との格闘、列車からの脱出というアクションへと流れていくのだが、工夫されたカメラワークとちょっとしたユーモアにより中々の緊張感と迫力感が漂う面白い仕上がりになっていた。

途中、主人公の爆弾魔に対しての要求により、ヒロインが被っていたヘルメットを外す事が出来るのだが、何も素直に被り直さずにどさくさに紛れて放り投げればええやん!と思ってしまったのだが、それをしちゃうと話が終わっちゃうから深くはツッコムなって事で(笑)。

何故爆弾魔が爆弾魔になったのか。
その爆弾魔が多くいるバイク便の中で何故に主人公を選んだのか。
その辺の理由なるものもきちんと納得行くように回収してくれている。
脚本もアクションも上手く丁寧に面白く練られている所が流石の韓国映画。
この辺がやっつけ仕事で適当に手を抜いて撮っている日本映画と大きく違う。
日本映画に追い付け追い越せだった韓国映画だが、こういうのを見せられると完全に追い越しちゃった感はあるなぁ。
本作のアクション具合は間違いなくハリウッド級。
日本アクション映画完敗!
先日観た『ワイルド7』のアクションも相当頑張っていたように思ったのだが、これ観た後だと完全に霞んじゃうのだから悲しくなる。
邦画アクションの未来はまだまだ暗い事を激しく実感。

オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★☆
12/05/25DVD鑑賞(新作)
にほんブログ村 映画ブログ 韓国映画へ
にほんブログ村
レンタル開始日:2012-05-09
メーカー:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする