銀幕大帝α

切り株推奨映画感想ブログにつきグロ画像注意。
御蔭様で16周年。4500作品レヴュー突破。御訪問有難う御座います♪

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分

2016年05月12日 20時42分07秒 | 洋画ドラマ
LOCKE
2013年
イギリス/アメリカ
86分
ドラマ/サスペンス
劇場公開(2015/06/27)



監督:
スティーヴン・ナイト
脚本:
スティーヴン・ナイト
出演:
トム・ハーディアイヴァン・ロック
声の出演:
オリヴィア・コールマンベッサン
ルース・ウィルソンカトリーナ
アンドリュー・スコットドナル
ベン・ダニエルズガレス
トム・ホランドエディ
ビル・ミルナーショーン



<ストーリー>
順風満帆な人生を送っていた男、アイヴァン・ロック。だが1本の電話によって、彼は人生のすべてを懸けた決断を迫られることになる。

人生をつなぎとめるもの
それは一本の電話だけ


-感想-

トム・ハーディのみのワンマンショー。
車外のシーンは冒頭だけで後は全て車内映像。
彼だけを延々と映しているに過ぎないので、画に殆ど動きが無く見飽きてくる事が欠点。
逆に考えると動きが無いからスマホ弄ったり別の事をしていても会話だけ聞いていれば十分話しが理解出来るのが利点か。

この動きが極端に少ないワンシチュエーションでしっかりと86分使って描き切った事は凄いが(実際のタイムコードは84分。細かい事はこの際どうでもいいか笑)、斬新な演出、実験的な演出ではあるので、バッサリと好き嫌いの意見は分かれそうではある。

約2時間の運転中に家族と仕事と住む家を一気に失った主人公。
屑な一族の一員にだけはなりたくないと浮気相手の出産に立ち会う事で自分なりのケジメを付けたかったようだが、愛もない女性と寝て孕ませている時点で立派な屑だと思ったんだが。
家庭を大事にしていた一家の大黒柱でもあり仕事場でも一目置かれていた主人公が全てを投げ出してまでして車を走らせる理由が“開き直った独りよがりの責任感”だけに、電話で打ち明けた者からは非難轟々。

まあそりゃそうなるわな、と皆の反応を聞いていると納得せずにはいられない。
突発的な良心が主人公にこんな行動を起こさせたのだろうけども、これまで支えてくれた人達のアドバイスなりを聞く余裕もなかったんだろうか。
せめて妻だけには一言直接残してから出発するのが大人の対応、夫の対応じゃないだろうかね。
電話で済ますなんて考え甘いわ。
何も知らずにサッカーの結果を無邪気に電話口で語る息子がかなり不憫。
「家に帰ったらお前たちにも全て話すよ」
順序が逆でしょうよ。
急に浮気した女性が破水したから慌ててしまったなんて理由、言い訳がましいにも程がある。

同じ男としては余りこの主人公の行動には賛同出来ないなぁ。
選ぶ順番がかなり間違っている気がしたのは私だけか?

結局、この主人公がこれまで築き上げてきた信頼は完全に崩壊。
自業自得と言うのも甘すぎる結果。

ま、浮気相手はお前さんを相当愛しているみたいだから、彼女と子供を大事に、人生新たにやり直ししなさいな。
良かったやん、失ったものは多いけど、身を寄せる場所は与えられたんだから。

人を傷つける正義感なんていらんよ、阿呆としか思えない。

そういえばやたらと鼻水噛んでいたので風邪を引いているみたいな感じだったけど、あれ、何か意味があったのか?

評価:★★☆
16/05/12DVD鑑賞(旧作)
バナーポチお願いします
にほんブログ村
レンタル開始日:2015-10-02
メーカー:アルバトロス

オフィシャル・サイト(日本語)
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする