銀幕大帝α

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アナーキー:無法集団

2018年01月04日 20時28分22秒 | 洋画サスペンス
GET THE GIRL
2017年
アメリカ
88分
サスペンス/犯罪/アクション
劇場未公開




監督:
エリック・イングランド
『スリーデイズ・ボディ 彼女がゾンビになるまでの3日間』
製作:
エリック・イングランド
脚本:
エリック・イングランド
出演:
ジャスティン・ドビーズ
ノア・セガン
エリザベス・ウィットソン
スカウト・テイラー=コンプトン
ジェームズ・ランドリー・ヘバート




<ストーリー>
酒が苦手なくせに毎晩のようにクラブに通う平凡な男・クラレンス。彼はバーテンの女性・アレックスをゲットするため、女たらしで有名なパトリックを雇い、ある作戦を決行する。

―感想―

DVDのジャケットが『パージ:アナーキー』のバッタもんみたいなので、てっきりそれのパロディとかそういうコメディ路線の映画かと思っていた。

一人の青年が行きつけのクラブで働く女性バーテンダーに一目惚れし、自分に告白する勇気がないからと、女たらしの男の協力を大金で買い、一芝居打つ話。
要は雇った男と仲間がバーテンダーを誘拐して甚振っている所を青年が助けヒーローとなり、彼女に恋心を抱かせる茶番劇を初めていく訳なのですが、この説明だけだと笑いに走った内容に思われそうですけど、普通にちゃんとしたサスペンス。

誤って仲間内で殺人が起きてしまったり、家の防犯ブザーが鳴ってしまった事で駆け付けた警官を撃ち殺してしまったり、前途多難な計画が続く中で、意外な真実が終盤にかけて見え始める。
それが男を雇った青年の正体、というか本当の経緯。
男との出会いを含めて偶然を装っていたけれど、実は全部青年の調査から、こういう形になっていたんですねぇ。

離婚したいのに、旦那の圧力で離婚できない女性を不憫に感じて、と、それだけの為にここまで念入りに調べて計画として行動を起こす青年の恋心はピュアで正義感に溢れてたんだろうなあ。
乗り回していた高級車や舞台となる邸宅も借り物。
雇った男は最初から誰なのか知っていてわざと声を掛けていた。
金持ちの振りをしていたけれど、用意していたのは祖母の遺産から捻出した金で、計画終了時に渡す予定だった協力金なんて端から無く、アタッシュケースに入っていたのは離婚届用紙。

私からしたら、そこまでやっても彼女が振り向いてくれる保証なんてないのに、て思うのだけれど、青年的には目的はそこじゃなくて、兎に角好きになった女に束縛からの解放、自由という名のプレゼントをしてあげたかったんやろな。
ええ奴やで!!

一つ目の選択、僕をこの場で撃ち殺す
二つ目の選択、僕を警官に逮捕させる

青年は恋した女性に最後まで誠実だった。

すると、女性が言う。
三つ目は?と。

青年は「三つ目?」と一瞬、彼女が発した言葉の意味を理解出来ずにいたが、自分が彼女の為だけにやってきたこれまでの行いに好意を示してくれたんだと分かるとニヤッと笑みを浮かべて作品の幕は閉じる。
恋は実らせる為にも、当たって砕けろ!かもだけど、何事も結果を恐れずトライする事が大切なのよね、こういうハッピーエンドも悪くない。

評価:★★★
18/01/04DVD鑑賞(準新作)
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