銀幕大帝α

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犯人は生首に訊け

2018年01月09日 19時41分39秒 | 韓国サスペンス
BLUEBEARD
2017年
韓国
118分
サスペンス
R-18
劇場公開(2017/07/02)



監督:
イ・スヨン
脚本:
イ・スヨン
出演:
チョ・ジヌン
シン・グ
キム・デミョン
イ・チョンア
ソン・ヨンチャン
ユン・セア




<ストーリー>
京畿道の新都市に引っ越してきた医師・スンフンは、町で15年にわたり未解決の連続殺人事件が起きていることを知る。やがて、漢江で首と手足が切断された死体が見つかり…。

―感想―

病院嫌いな自分からしたら内視鏡検査のリアル映像はギャーッてなるもんで、序盤から変に冷や汗かいてドキドキしちゃったんだけれど、話の展開にも終始ソワソワとさせられるものがあった。

めっちゃ怖いです、この作品。
サスペンス超えちゃってホラーの域に入っちゃってるもの、あのジメジメとした雰囲気がずっと続くんだよ?もう気持ちが落ち着かなくて不安感しか抱けない。

主人公の医者視点というか医者が正義だと思い込んで見ていると、肉屋の男は当然そりゃあ怪しい人物として目に映る。
だが、これが最大のカラクリ。
監督の巧みな騙しの演出にやられた!となる訳でして。

見た目に騙されるな、て事ですよ。

温厚そうな医者だから、この人は良い人間なんだろうな、と決めつけてしまう事が間違い。
そう思わせる事に成功出来た監督の薄ら笑みが目に浮かび、ちくしょっ!といい感じに腹立たしい。

薬中の医者なんて病院に置くなよ、てなるけれど、それが分かるのがラスト間近なのだから、そこまでは肉屋が犯人だと医者同様の「想像」に縛られてしまうのよね。
急に方向転換する終盤の種明かしには度肝抜かれるも、これで話が終わらないのが韓国映画っすよ。
実は肉屋も、医院の女看護師も・・・と疑惑が真実と化し、医者とは違って表沙汰にはならなかった二段構えの別の騙しを用意する所に誰も彼もが悪じゃねぇか、といった啞然とする映像を最後の最後に観客に対して止めを刺す、このサスペンス映画としての有能な〆方。
こりゃ参ったねと、抜群の心を震わせる余韻をきっちりと残す辺りに、もうどいつも信用出来ねぇよ、と猛烈な対人恐怖症に陥らされる事間違いなし。
この作品を観ると、周りの住人・同僚・友人全員に不信感抱くかもしれない、と少々大袈裟な事を書いてしまったが、それ位、所詮他人の事なんて全てを知っている訳でもないのだから、付き合いも慎重に。
人当たり良さそな顔していても、体の内には悪魔を育てている人間なんてごまんといるんだよ、家に引き籠るのが一番だね。

評価:★★★★
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情報
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