銀幕大帝α

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君の膵臓をたべたい

2018年01月18日 20時37分33秒 | 邦画ロマンス
2017年
日本
115分
青春/ロマンス
劇場公開(2017/07/28)



監督:
月川翔
『黒崎くんの言いなりになんてならない』
原作:
住野よる『君の膵臓をたべたい』
主題歌:
Mr.Children『himawari』
出演:
浜辺美波山内桜良
北村匠海【僕】
大友花恋恭子
矢本悠馬ガム君
桜田通委員長
森下大地栗山
上地雄輔宮田一晴
北川景子恭子(12年後)
小栗旬【僕】(12年後)



<ストーリー>
高校時代のクラスメート・山内桜良の言葉をきっかけに、母校の教師となった「僕」。彼は教え子と話すうちに、彼女と過ごした数ヵ月を思い出していく。

ラスト、きっとこのタイトルに涙する。

―感想―

俺はわざとらしいベタな展開で、ほら泣けよ、泣いちゃえよ、と煽って来る病気ものや動物ものが嫌いだ。
只、最近無性に号泣するような映画を観たいなという気持ちはあった。
この俺の汚れきった心を綺麗に洗い流してくれるような感動作品を求めてた。
そこで真っ先に目を付けていたのがこの『君の膵臓をたべたい』だった。

タイトルに涙する とは一体どういう意味なのか。
そこが凄く気にはなっていたし、純粋に泣けると事前にネット情報では目にしていたので鑑賞するのを楽しみにしていた1本。

もうね、初めから俺は目が少し潤んでいたんだ。
映像から感じる空気が明らかにヤバい。
決して重たすぎるとかは無いんだけれど、これ絶対最後泣くんだろ、という明暗部分を上手く取り分けた話の流れからはっきりとした予感がして、胸がざわざわしてしまっていた。

膵臓に病を持つヒロインが、そのまま病に負けて命を引き取る、これだとベタだから俺の好みには合わない。
そうじゃない何か、例えば、病を克服して、実は主人公の妻に今はなっているとか、そういう意外な驚きは求めていたのだが、まさか、まさかあんな形で命を落とすとは。。。
そこは流石にヒロインが狙われるなんて都合が良過ぎるだろうとは思ったのだけど、しかし、この病ではない形で死んでしまうという部分がとても重要だった事に終盤で気付かされる。

ヒロインの秘密を知っているのは彼女の両親と、主人公の青年だけ。
だから他のヒロインと親しくしていた仲間は、単に殺された、という想いだけが残っている。
そのまま皆は大人になり、それぞれの人生を歩み続けているのだが、大人になった主人公が友人宛に残した「遺書」を亡くなる前にヒロインが図書室に隠していたのを見付けた事で、事態に変化が訪れるのである。
手紙をヒロインの友人に手渡した事で、初めて知る真実。
そして、和解。
長年の恨みをその手紙に記された文章によって消し去り、友人は主人公に対しての最初の笑顔をようやく見せる、そう、大きな勘違いが綺麗に晴れる、ヒロインにとっては大きな願いが叶った瞬間が長き時間を経て訪れたのだ。

ウエディングドレスを着た北川景子が号泣し、大人になった主人公・小栗旬が頭を下げる。
「僕の友達になってくれませんか?」
「・・・はい(笑)」

我慢にも限界がある、ここで俺の涙腺大崩壊です。

病で死ぬことにもう抵抗を感じていないのかとヒロインの様子からはそう感じられたが、実際には違う、間違い。
日記に残したヒロインの最後の一文。
それがラストで画面がブラックアウトした時にそうっと本音として寂しく呟かれる。

彼女は生きたかった、生きる希望を見付けられた、生きる喜びを主人公との出会いで見出していた。

タイトルに涙する はこういう深い意味が込められてたのか。

一人の少女の優しさが、多くの仲間を幸せにする。
こんな見事な物語、貶せるはずがない。
こんな感動な物語、鼻で笑う事なんて出来るはずがない。

ピュアな登場人物達が作り上げたピュアなストーリー。
ほら、泣けよという厚かましいもの等存在しない、素直に胸を打たれ、自然に流れ出る涙の大粒が心地良かった。

今作の猛烈に可愛かった女優図鑑
例えボッチな根暗君であろうとも対等に接する明るさと健気さを持つヒロインの山内桜良を演じた浜辺美波ちゃん。

なんやねんこの娘、滅茶苦茶可愛いやんけ!!

俺は病気持ちだけどそれを表に余り出さず元気に振る舞う女の子にときめいてしまう性格。
なので、惚れてまうやろ~な正に俺にとっては理想的なヒロイン像。

恥ずかしながら浜辺美波ちゃんの演技をきっちりと観たのは本作が最初なのだが、とても自然体な表情をころころ変えながら見せていてその一つ一つが魅力的だった。
沈んでいたら笑わせてあげたい、ちょっとでも顔に陰りが見えたら守ってあげたいと思わせる、そんな身も心も美しいヒロインに、俺は恋をしていた。

評価:★★★★★
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関連作:
『君の膵臓をたべたい(2018)』(同一原作(劇場アニメ版))

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