銀幕大帝α

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僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46

2021年02月04日 16時22分37秒 | 邦画その他(ドキュメetc.)
2020年
日本
142分
ドキュメンタリー/音楽
劇場公開(2020/09/04)



監督:
高橋栄樹
『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』
企画:
秋元康
出演:
欅坂46



<ストーリー>
2020年10月のラストライブをもって活動に幕を下ろした欅坂46の初にして最後となるドキュメンタリー。「サイレントマジョリティー」で鮮烈なデビューを飾り、従来のアイドル像を覆すパフォーマンスで日本中を熱狂させた欅坂46の5年間の軌跡に迫る。

―感想―

彼女たちを作り上げたのは秋元康だが、彼女たちを「壊した」のも秋元康だろう。
他のグループとは違う「像」を生み出す意味では、ああいった曲や、激しいダンスを取り入れるのは理解出来るが、パフォーマンスをしている間とそれ以外の時間にきちんとメリハリを与えなかったスタッフサイドが俺的には問題があると思う。
初期の頃に比べたら彼女たちのモチベーションの違いが顔からしてあからさまに違い、なんつうか「死人」みたいになってる。
不満があるからそういう顔になるんだろうけど、そういう感情にさせてしまったのは「形」に囚われ過ぎた故の果て。
最後まで平手センターに拘り続けた為、他のメンバーの考え方が徐々におかしくなっているのが目に見えて分かった。
誰か一人でも、平手がセンターを降りたいと言い出した時に「それなら私がやります!」と力強く手を挙げていれば少しは違ったかもしれない。
皆して「平手じゃなきゃダメだ」と思うようでは、そんなグループ、何時までも上手くは続かんよ。

2期生が入って選抜制になり、それまで前線で活躍していた1期生が外された時も「なんであの子が選抜からはじかれるの?」て、そりゃあ選ばれた子よりも劣る所があったからでしょ。
なんか1期生て自分よりも他の子の姿ばかり追い掛けている印象だ。
AKBGも坂道シリーズも競争社会なのだから、落とされた子を気遣うんじゃなくて、選ばれた己が気を引き締めないといけない訳で、自ら前に出ようとする心持が全員に足りていない気がしたんだよな。

あくまでもアイドルとしてのプロであるならば、プロらしい行動を起こせよ、と。
あんなに一曲踊っただけでバタバタ倒られたら白けるんよね、全力でパフォーマンスをするのは当然だけど、長い時間ライブを続けるのは分かっている事でしょ、そこは個々が頭で考えて見えない部分で(体力などを)セーブしなくちゃ。
生歌もすっげえ下手だし、ボイトレとかきちんとやってたのかと疑いたくもなる。
欅ファンて、こういうのでも「事故」として楽しみ熱狂してたんでしょうか。
出来ないんじゃなくて、出来ます!といった自信を覗かせて欲しかった。
その辺の自覚が欅メンバーには余り無かったんだろうね。

何を勘違いしたのか、メンバーもファンも、平手を「神」と崇めてしまった。
その平手が自分勝手に現場を滅茶苦茶にし、突然脱退。
すると、平手が居ない欅は「終わった」と腑抜け状態に。
これじゃあまともな活動は不可能だと、停止の決断、改名。

素人の子を搔き集めて、大人が無理矢理作り上げたプロ擬きなグループ、正に未完成。
ここから完成へと持って行くには、改名後のメンバーが一人一人きちんとした考えを抱き、他人も自分もライバルとして練習(体力作り、ボイトレ等)を重ね、ライブとそれ以外ではしっかり線引きをしつつ、グループが一つに纏まる様に、時には思い遣り、時には歳とかは関係なく厳しく意見を言い合える「輪」を繋げる事が大事だろうな。
キャプテンも大変だろうけど、任命され承知したからには全員の先頭に立って頑張らないと、又昔の様な環境に陥ってしまうよ、名だけのキャプテン程不必要なものはない。

初期の菅井て、初期の山本彩に顔がすっげえ似てた(こういう情報はどうでもいいってかw)。

一個、俺自身が結果的には良かったのかなて思ったのは、平手のスタイルがガラリと変わった部分。
結成時の平手のままだったら、『響-HIBIKI-』の主人公、鮎喰響は誕生していなかったんだよね。
あの映画の平手の演技には圧倒されたからなあ、その点は「良かったのかもしれない」と納得はしている。

評価:★★★★
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