著者 :本田真吾
出版社:秋田書店
ストーリー概要:
犯人への過剰暴力が原因で左遷させられた熱血刑事の五代。新たな上司は自称“超能力捜査官”の飛高警視正。赴任早々、五代はとある連続殺人事件へと潜入捜査を命じられるのだが…!?
えげつない描写が多いし、あり得ない設定ではあるが、かなり面白いです。
話としては、主人公である刑事の五代に、特殊な能力を持つ上司・飛高が、過去に起きた猟奇殺人の事件を引っ張り出してきて、本当の真相を突き止めてこい!と命令します。
すると五代は、能力を掛けられた途端、その事件が起きる数日前へとタイムスリップ。
しかも魂は、被害者となるはずの人物の中へと入り込んでいた!!
これも一種の異世界転生ものと言っても良いでしょう。
五代本人は誰の体に入るか分からず(飛高は知っている)、若き女性や子供のパターンばかり。
要するに、非力なんですね。
普段の五代は暴力的な性格なもので、まさかそんな自分が力を持たない人間の体になるなんて、と初めは憂鬱になりますが、グチグチ言っても仕方がないと、非力ながらも冴え渡る洞察力と、持ち前の行動力で、真犯人を見つけ出し、成敗を下していく。
只成敗下すだけじゃ何なので、本来なら殺されるはずの人物をも救い、事件の顛末を変える、そう未来をも変えていってしまうんです。
この一見弱さそうな女性(又は子供)が、大活躍し、事件の本当の真相を明るみにさせ、完璧な状態で解決させ、そして現世に戻るという流れがすこぶる爽快。
解決に至るまでは、流石に一筋縄ではいかず、時には危険な状況に陥ったりもしますが、そこは熱血刑事五代、知力、気力で乗り切っていくのが読んでて楽しく感じさせられます。
連載開始される際には、とりあえず第1話で、どれだけ読者のハートを掴めるか、でしょうけど、兎に角本作の最初の事件に潜り込む事となる話のインパクトはデカすぎた(笑)。
私はその話で一気に惹かれた所はありましたので、まだ未読で気にはなっている方は、試しに第1巻を読んでみて下さい。
凄いの描くなwと思った方は、続きも読みたくなるでしょう。
嫌悪感を示してしまった方は、縁が無かったということで。
最新巻では、五代が入ったのが小学校低学年の少女。
これまで以上に非力な人物に入ってしまった五代が、次はどうやって殺人事件の犯行を食い止め、被害者を出さずに犯人を見付けられるのか今後の展開が楽しみで仕方ないですな。
因みに五代の本来の目的は、自身の家族を妹以外皆殺しにした犯人を探し出す事、なので、これが解決すると漫画も完結すると思われます。
2024年4月時点で7巻まで発売中!
ストーリー・・・5
キャラクター・・・・5
お色気・・・1
残酷さ・・・5
絵の上手さ・・・4
総合・・・5
(5段階評価での独自採点)
サイコ×パスト 猟奇殺人潜入捜査 1 (1) (少年チャンピオンコミックス)
↑Amazonでの購入はタイトルリンクをクリック!