2023年
日本
112分
サスペンス/ドラマ
PG12
劇場公開(2023/10/27)
監督:
石橋義正
製作:
石橋義正
共同プロデューサー:
山田孝之
脚本:
石橋義正
編集:
石橋義正
主題歌:
NAQT VANE『NIGHTINGALE』
出演:
竹野内豊・・・萱島森一郎
山田孝之・・・宇和島凌
水川あさみ・・・一人目の女“刺す女”
アオイヤマダ・・・二人目の女“濡れる女”
服部樹咲・・・三人目の女“撒き散らす女”
萩原みのり・・・四人目の女“牙を剥く女”
桃果・・・五人目の女“見つめる女”
武田玲奈・・・六人目の女“包み込む女”/咲洲かすみ
大西信満・・・山際茂
津田寛治・・・島田
白川和子・・・杉田
竹中直人・・・松根
<ストーリー>
40年以上会っていない父親の訃報が入り、父が遺した山を売るために生家に戻った萱島と、その土地を買いに来た宇和島。契約の手続きを終え、人里離れた山道を車で帰っている途中、ふたりは事故に遭い…。
この森には、秘密がある――
―感想―
俺と母を捨てた親父の山なんてどうでもいいよ
吐き捨てるかの様な気持ちで簡単に山を売り、とんとん拍子で契約話も終わった後の帰り道で落石に車が突っ込む事故を起こした先からは謎展開へと突入。
迷い込んだ山の中の古民家で姿を見せる美しくも何処か横暴さもある6人の女。
彼女等は一体何者なのかが重要となってくる。
やたらと虫入りの物を飲ませてきたり、普通は食べないであろう動物ものを食わせてくる辺りで、なんとなく察しは出来るかなと。
そこで4日過ごす内に、亡き父が必死で山を守ろうとしていた事を知り、病死だと思われていた父が実は・・・という真相にも辿り着く。
父がやり残した遺志を理解し、それをやり遂げようと決心した主人公・萱島。
金の欲に取り憑かれ、女達も暴力で屈し、山から抜け出そうともがく、もう一人の主人公・宇和島。
正義に目覚めた萱島と、とんでもないクソ野郎として化けの皮が剥がれた宇和島との対立は、山を守る側の人間と自然をないがしろにする人間との激突とも見て取れるでしょう。
決して大団円な結末ではないですが、親子二代に渡って大切な物(山)を守り通した事、そして子が疎遠だった父に対して尊敬の眼差しを改めて向けさせた事が、本作にとっての大切な要素であり、それらがしっかりと結実したのもあってか、妙に心が温かくなる終わり方となってはいました。
罰当たりな行動を繰り返していた宇和島が本当に観てて呆れる位のクズで、演じた山田孝之の熱演というか文字通り卑劣過ぎる男を備え持った演技力の高さで鑑賞者を不快にさせるも、全身毒に侵され絶命するという山の神の罰を思い切り受ける様に幾分気持ちスッキリでしたね。
総じて物語展開も楽しめましたが、見所は個々に特有の性格性が露わとなった6人の美女。
個人的にだが、中でも“見つめる女”を演じた女優・桃果の可愛らしさにロックオンされちゃいました。
今作の美女図鑑
ほんと、只々見つめているだけなのに、その澄んだ瞳に吸い込まれそうになるほどの魅力の強さ。
狂気と化した山田孝之が他の女には目もくれず、彼女だけを狙い犯し、妊娠までさせちゃうのは男として分からなくもない(おいこらw)。
評価:★★★☆
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