銀幕大帝α

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怪物の木こり

2024年04月28日 15時56分20秒 | 邦画サスペンス

2023年

日本

118分

サスペンス/ミステリー

PG12

劇場公開(2023/12/01)

監督:
三池崇史

『土竜の唄 FINAL』

原作:
倉井眉介『怪物の木こり』

主題歌:
SEKAI NO OWARI『深海魚』

出演
亀梨和也・・・二宮彰
菜々緒・・・戸城嵐子
吉岡里帆・・・荷見映美
柚希礼音・・・東間翠

渋川清彦・・・乾登人
染谷将太・・・杉谷九朗
中村獅童・・・剣持武士

<ストーリー>

絵本「怪物の木こり」の怪物の仮面を被り、人間の脳を奪い去る連続猟奇殺人の捜査線上に、犯人が殺し損ねた弁護士・二宮彰の名が浮上する。実は、二宮は冷血非情なサイコパスで…。

サイコパス VS 山賊殺人鬼

生き残るのは――どっちだ?

―感想―

血飛沫ブシャー!の2連発オープニングは三池監督らしさのグロさがあって良き。

頭をかち割られて脳みそだけ取り出された被害者の写真は何処かボカされている様に見えてちょっとガッカリ。

脳にチップを埋め込んでサイコパスにする実験、なんやねんその実験。

それが現役か、壊れたかで、人格て簡単に変わるものなんかね。

ある理由で、特定の人物を殺しまくっていた殺人鬼=剣持の行動は、こちら側から見れば正当化された犯罪とも言える。

主人公・二宮彰に至っても突然善人化しちゃうし。

この世に必要とされない悪=サイコパスを排除する形を結果的に取っている為、映画としては「いい話だなあ」で終わっちゃっているのは、こうもっとドロドロとした幕閉じを期待していた俺からすれば拍子抜けだった。

が、忘れちゃいないだろうか、脳にチップを埋め込まれていない真正のサイコパスが、のうのうと生きている事を。

そう、染谷将太が演じた杉谷!

あんな奴に医者やらせちゃダメだろ、て、こいつこそ一番に葬らなければいけないはずが誰からも干渉されずに居る事実が一番怖い。

その染谷将太もそうだけど、亀梨和也と中村獅童と男優陣皆揃って冷徹な表情を崩さず、視聴者に対しても威圧してくる演技の凄味がすこぶる光っていた作品ではあった。

「怪物の木こり」は絵本の題名なんだけど、あんな気味の悪い絵本、現実に子供に読み聞かせしたらギャン泣きするでほんま。

評価:★★★

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