著者 :藤本タツキ
出版社:集英社
ストーリー概要:
自分の才能に絶対の自信を持つ藤野と、引きこもりの京本。田舎町に住む2人の少女を引き合わせ、結びつけたのは漫画を描くことへのひたむきな思いだった。月日は流れても、背中を支えてくれたのはいつだって──。
現在、劇場版が絶賛公開中で、かなり評価良いみたいですね。
自分は映画館には行かない人間なので、その劇場版はまだ未見ですが、書店で原作となる漫画版を見付けたので購入しました。
藤本タツキ先生が大ヒット漫画「チェンソーマン」(これも私は読んだ事がない)を執筆中に出した読み切りだそうで、何がそんなに評価を高くしているのか気になって読んでみましたが、漫画を描く事を通じて、2人の少女の「出会い」と「別れ」を繊細に綴っていた。
これが予想にもしてなかった位に結構、切なく悲しい話でして...。
京アニ事件を彷彿させる事案が発生する所は、決して他人事でないものですから、そういうのも上手く読者の感情を動かす事に成功してます。
この辺の描写が劇場版でも鑑賞者の心情を揺さぶって、感動するという作品として好印象の方へと繋がっているのかもしれない。
漫画自体は凄く読み易いです。
一コマが大きい為、あっという間に読み切ってしまいました。
全部読み終えるのに15分も掛からないと思います。
ちょっと自分的には最後らへんの描写が分かり辛いものはありましたが、劇場版では上手く組み立て直してくれているといいな。
この決して長くはない、だけどしんみりとした余韻は残してくれる読み切り漫画を、どのように映像として生まれ変わらせ、新たな感動を齎せてくれるのか自分的にも気になりますので、レンタルが開始された時は、すっ飛んで借りに行きたいですね。
2024年7月時点で全1巻が発売中!
ストーリー・・・4
キャラクター・・・・4
お色気・・・0
残酷さ・・・1
絵の上手さ・・・4
総合・・・4
(5段階評価での独自採点)
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