銀幕大帝α

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見えない目撃者

2020年03月08日 15時53分56秒 | 邦画サスペンス
2019年
日本
128分
サスペンス
R15+
劇場公開(2019/09/20)



監督:
森淳一
脚本:
森淳一
主題歌:
みゆな『ユラレル』
出演:
吉岡里帆浜中なつめ
高杉真宙国崎春馬
大倉孝二吉野直樹
浅香航大日下部翔
酒向芳高橋修作
松大航也浜中大樹
國村隼平山隆
渡辺大知横山司
柳俊太郎桐野圭一
松田美由紀浜中満代
田口トモロヲ木村友一



<ストーリー>
事故で視力と弟の命を失い、警察官の道を諦めた浜中なつめ。ある日、彼女は誘拐事件と思われる現場に遭遇。だが、警察は目が見えないなつめの訴えを聞き入れず…。

絶対に、取りもどす。

猟奇殺人鬼vs視力を失った元女性警官


―感想―


死亡フラグびんびんですやん。

案の定・・・。

シューマイの時点で犯人が誰なのか薄っすらと分かっちゃうのはいかんね。
捜索願名簿の所らへんで止めとけば良かったのに。

オリジナルと全く同じ事やってたらしばくぞて思いながら借りたけど、基盤はそのままに周りを上手くアレンジ加えた要素で固め濃厚なサスペンス作品へと生まれ変わらせていました。
オリジナルにも中国版にも善良な刑事が登場していたが、本作では田口トモロヲがその位置にどっしりと腰を下ろしてたよね(劇中でも最終的には椅子に腰下ろしてましたが)。
こういう好印象を持たせる刑事が一人でもいると少しは安心して観れる部分はあるが、結局は良い人程、最悪な末路を遂げてしまうんだよねえ。
ま、そうしないと主人公と高校生のコンビが活きてはこないので展開的には仕方がないのかもしれないが、それでも観てて辛くはなる。
逆に盲導犬を容赦なく殺していた前2作とは違い、こちらでは生かしていたというのは日本人心に配慮した末の結果だろう。
救われない場面と救われる場面をバランスよく配置させていたのは鑑賞者感情に浮き沈みを与える形となっていて良い。

意外だったのは、結構グロい演出を用いている点。
この系は韓国映画では十八番だが、インディーズじゃない日本映画でもやろうと思えばやれるんじゃないか。
極度の不安を煽るという意味でも猟奇的なシーンは最小限必要不可欠ではあるだろうし、ここまで見せれば立派なもの。
こういったものがあるかないかで大分、サスペンスの質が変わってくるから、挑戦した事には素直に「天晴れ!」をあげたい。

「良かったな最後が「目」で。お前には必要ないだろ?」
その言葉が思いっきりブーメランとして返って来る顛末が犯人にとっては「なんで俺やねん」的な感じがして面白かった。
てめえが失くしてるやんwwみたいな。

平気で家を飛び出す家出少女に警鐘を鳴らす作品とも言える。
これを観て、少しでもそういう考えを持っている少女達がその安易な考えを改めてくれれば良いよな。

吉岡里帆て演技上手いんだね。
難しいとも言われている盲目役だけど、目の動かし方とかその人そのもので感心した。
それと魅力的、可愛かったし(家出少女に「写真撮ってもいいですか?」と聞かれて照れる表情が素敵だった(直後のオチでの表情も含めて)。
で、オリジナル、中国版同じくワンコも可愛い。

評価:★★★★
20/03/07DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2020-02-05
メーカー:東映ビデオ

関連作:
『ブラインド(2011)』(オリジナル)
『見えない目撃者(2015)』(中国版リメイク)

オフィシャル・サイト

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