1982年
日本
110分
ドラマ/コメディ/アクション
劇場公開(1982/04/17)
監督:
渡邊祐介
原作:
片山蒼
脚本:
渡邊祐介
武田鉄矢
出演:
武田鉄矢・・・片山元
有賀久代・・・三沢ひさ子
樹木希林・・・矢代スミ刑事課庶務
西田敏行・・・ 種井
花沢徳衛・・・工藤卓
田中邦衛・・・村上努
高倉健・・・ 三上刑事
仲谷昇・・・九鬼刑事課長
岡本富士太・・・沢木刑事
小林昭二・・・藤堂一課係長
三上真一郎・・・田沢刑事
梅津栄・・・田中補導係
草薙幸二郎・・・秋吉一人
宇田川智子・・・姫子
初井言榮・・・管理人のおばさん
室井滋・・・スナックの女
河原裕昌・・・三木本伸吉
<ストーリー>
冴えない風貌の刑事・片山元は、組織売春のガサ入れに失敗して博多から静岡の沼津へ転勤することに。ガサ入れで出会った聾唖の風俗嬢・久子の身柄を引き受けた片山は、彼女と一緒に暮らし始めるが…。
―感想―
小学生だったか中学生だったか、バス旅行の帰りに『刑事物語』を観た記憶が凄くあって、久しぶりに鑑賞したくなりセル版を購入。
あ、この1作目じゃねえわ、小中学生にはちょっと刺激が強すぎる。
だって、トルコ風呂が事件に関わっているから、半裸の女性がわっさわっさ出てくる(笑)。
武田鉄矢がトルコ嬢とヤッちゃうシーンとかもあるし、「セックス」という単語も飛び出すし、流石に見せられないでしょこれを小中学生に。
となると何作目を観たんだろうか、って個人的な疑問は置くとして、優しさの塊みたいな片山刑事が良いよね。
愛に純情な所も好感が持てる。
好きになってしまった女性が犯罪組織に狙われている事を知れば、温厚の片山刑事でも流石に怒りが爆発する。
そう正に修羅となるのだ。
本作での最大の見所は、武田鉄矢自身が特訓して身に付けた「蟷螂拳」を犯人に対して容赦なくお見舞いするアクションと、敵との戦いの流れで、たまたまそこにあったハンガーを手にし華麗に振り回しながら武器として使用するアクション、この2点。
今現在でも「伝説」として映画ファンに語り継がれている「ハンガーヌンチャク」誕生作でもあるんですよね~。
この2点のアクションシーンは本当にカッコイイので、武田鉄矢は金八しか認知してない人には是非その目に焼き付けて欲しいです。
共演者も豪華で、詐欺師としてチョイ役で出ている西田敏行、他県へ異動する事になった片山刑事と入れ替わりに署へ来るのが高倉健。
に惚れるのが樹木希林。
皆若い若いw
そして惚れた女が好きになる男に田中邦衛と、出演者の顔ぶれにも楽しませてくれる本作、愛と優しさと人情、それに加えてムキムキな体を曝け出した武田鉄矢怒りの鉄拳と、要所要所で感情を揺さぶられる仕様となっており、自然に片山刑事という一人の男を好きにならずにはいられないだろう、お薦め!
因みに原作としてクレジットされている「片山蒼」は武田鉄矢の別名義、PNみたいなものかな。
評価:★★★★
23/03/03Blu-ray鑑賞
レンタル開始日: 2009-09-02(DVD版)
メーカー: キネマ旬報社
関連作:
『刑事物語(1982)』(シリーズ第1作)
『刑事物語2 りんごの詩(1983)』(シリーズ第2作)
『刑事物語3 潮騒の詩(1984)』(シリーズ第3作)
『刑事物語 くろしおの詩(1985)』(シリーズ第4作)
『刑事物語5 やまびこの詩(1987)』(シリーズ第5作)