銀幕大帝α

切り株推奨映画感想ブログにつきグロ画像注意。
御蔭様で16周年。4500作品レヴュー突破。御訪問有難う御座います♪

SHOT [ショット]

2011年02月07日 23時39分34秒 | 洋画ホラー
LA CASA MUDA/10年/ウルグアイ/86分/サスペンス・ホラー/劇場未公開
監督:グスタフ・ヘルナンデス
出演:フロレンシア・コルッチ、アベル・トリパルディ、グスタヴォ・アロンゾ、マリア・サラザール

<ストーリー>
人里離れた山奥の家に泊まることになった親子のウィルソンとローラ。深夜、ローラが大きな音がした2階の様子を見に行くと、その間にウィルソンが殺害されてしまう。

<感想>
ワンショット長回しによるホラーです。
記憶に残っているのでは『85ミニッツ PVC-1 余命85分』もワンショット撮影でした。

この撮影方法は単純だけれど、凄く大変なんだろうなぁって。
要は一発撮りなんだから、カメラマンも出演者もミスが出来ない。
撮影前にしっかりと行動パターンを把握しておかないとエライことになる。

終盤近くで鏡に主人公が映るシーンがあるんだけれど、ここも計算して撮影しないと、スタッフが映り込むという単純ミスが発生。
となると、それまでの撮影シーンが全部パー、やり直しだもんね。

でも出演者にとっては良い意味で緊張感を抱きながら演じられるから、結構リアルな表情を出す事は可能かも。

本作は主人公の女性の顔を中心に撮っているので、左右前後のちょっとした物音に一々ビクッとさせられる。
彼女が振り返るとカメラも振り返るというパターンが多いので、視聴者も同じ様な体験をさせられている感じでスリルは味わえます。

只、ストーリーの意味というのが正直掴め難い。
さっぱり理解出来ないままエンドロールに突入したので、かなり消化不良気味だったのだが、エンドロール後に突如始まった付け足しによって、一気にそれは解消されました。

「はは~ん、成程ね~」

って。
エンドロール前の全てのシーンは彼女の・・・おっとやめておこう。

本編は騙し。
おまけが真相。

そんな所かな。

評価:★★☆
11/02/07DVD鑑賞(新作)
にほんブログ村 映画ブログ ホラー・サスペンス映画へ
にほんブログ村
レンタル開始日:2011-02-04
メーカー:クロックワークス

関連作:『サイレント・ハウス』(リメイク)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デート&ナイト

2011年02月07日 00時22分52秒 | 洋画コメディ
DATE NIGHT/10年/米/88分/コメディ・アクション・ロマンス/劇場未公開
監督:ショーン・レヴィ
製作:ショーン・レヴィ

出演:スティーヴ・カレル、ティナ・フェイ、マーク・ウォールバーグ、ウィリアム・フィクトナー、タラジ・P・ヘンソン、ジェームズ・フランコ、ミラ・クニス、マーク・ラファロ

<ストーリー>
レストランの席を勝手に拝借したために、謎の暗殺者に追われる羽目になった夫婦の逃亡劇をコミカルに描く。

<感想>
いや~面白かったです。

主役の夫婦に凄く愛着が沸きました。
何時までも仲良し夫婦で有り続けるんだろうなと思うほど息がぴったり。

夫のすっとこどっこいなアイデアで食事した事により無関係な事件に巻き込まれちゃったのに、何の不満もぶつけず、ひたすら陽気に夫と共に逃げ続ける奥さんが本当に可愛い。

人間的にも、女性的にも、性格的にも魅力十分な嫁さんを貰ったなぁって羨ましくすら思います。

ラストで夫が

「生まれ変わっても君と結婚したい」

と言うんですが、素直に喜び微笑みかけ肩に顔を置く奥さんの姿に心が癒されウルッときちゃった。

夫が必ず開けっぱなしにする引き出しに、常にぶつかって悲鳴を上げる所も可笑しいけれど、ここにも2人の愛情を感じさせます。
「もう!何時も何時も開けっぱなしにしないでよ!!」
「ご・・・ごめんね」
真剣に怒っていないのに、夫は真剣に謝る対比的な姿が凄く良いんだよねぇ。

機転を利かし、常に先のプランを立て、危機を回避する夫。
危ない場面に直面しても、冷静に対処し、成功すれば大喜びし、時にはジョークを飛ばして夫を笑わす妻。

完璧なパートナーですよ。
(お互いユーモアな性格なのがまた良し)

人間観察が大好きなだけの平凡な夫婦ですけど、私が求める理想的な夫婦像で好感を持てました。

車両の前面同士がぶつかったままの車でカーチェイスするシーンなんかも、可笑しさと面白さを兼ね揃えていて一番好きな場面。

本作の裏の見所はゲスト出演の豪華さ。

ウィリアム・フィクトナーの凄まじ過ぎる変態演技は最高。

後、意味無く上半身裸で頻繁に登場するマーク・ウォールバーグはツボでした(笑)。

仄々とした明るさに元気になれる秀作。

評価:★★★☆
11/02/06DVD鑑賞(新作)
にほんブログ村 映画ブログ 外国映画(洋画)へ
にほんブログ村
レンタル開始日:2011-02-04
メーカー:20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

×ゲーム

2011年02月06日 23時21分25秒 | 邦画ホラー
10年/日本/119分/ホラー/PG12/劇場公開
監督:福田陽平
原作:山田悠介
主題歌:+Plus『Birth』

出演:荒木宏文、菊地あやか、仲川遥香、三上真史、千代将太、加藤翔、相島一之、鶴見辰吾

<ストーリー>
小学生時代の担任が突然自殺し、真相を追っていた元生徒の英明は意外な真相にたどり着き…。
<感想>
小学生の頃に一人の少女に対して執拗ないじめをしていた者たちが、成人になった今頃になって壮絶な復讐に遭うという内容。

発端は、当時いじめを黙認していた担任教師の飛び降り自殺。

陽気な性格の担任教師の自殺に疑問を持った主人公が、よせばいいのにあれこれ探っていたら、事件の鍵を握る女性らしき人物に捕まり、当時の教室を再現した場所に監禁されてしまう。
そこには他にも少女をいじめていた主犯格の男2人と、一見関係なさそうな女も捕まっていた。

Xゲームとは、少女に対して行っていたいじめの事で、箱の中に入っている何枚もの用紙から一枚を引き、そこに書かれている事を実行するというもの。

それを4人に強制的にやらします。

1番から13番まであり、例えば

画鋲椅子の刑(五寸釘が刺さった椅子に座る)

牛乳一気飲みの刑(ジョウゴで無理矢理飲ませる)

給食の刑(ウジ虫入りのご飯を食べる)

など。

これを3分以内にやらなければ、誰か一人が焼きごての刑に処されるんですね。

果たして犯人は誰なのか?
いじめられていた少女なのか?

まぁ捻りもな~んもないそのまんまなんですけどね。

けど、いじめていないと思われていた、主人公と学級委員だった女の隠されていた“秘密”には、そりゃ復讐されて当然かと。

いじめる者が一番悪いけれど、見て見ぬふりするのも悪いって事だね。

いじめに遭い永遠に消えない心の傷を負ってしまった、又はそれを苦に自殺してしまった子供の親が裏で手を回し、被害者の会を結成して、ボランティアでいじめた者たちに制裁を与えているという、現在のいじめ事情を反映して皮肉った設定は面白い。

しかし部分的には粗が目立つ。

脱走した4人がいとも簡単に×ゲーム主導者を見付けるのだが、そこからはやけに御都合主義に逆襲されたり、仲間割れしたりと、展開に無理が有り過ぎ。

そもそも箱から一発目に13番目の「死刑」を引かないってのもおかしい。

全ての×ゲームをしてから「死刑」って流石に変だ。

それからあんなに高い屋上から落下して助かる主人公にも疑問が起きるが、それも計算されたような後付けへと引き継がれており、精神的に追い詰めて廃人にするという復讐最終段階としての凄さはあるが、どうにもそれを納得させるような辻褄性というものを感じさせないんだよね。

廃人にするという目的があったにしろ、そこに持って行くまでの過程に無理矢理さが有り過ぎる。

復讐ホラーとしては痛さ的な面白さはあったものの、細かな部分が雑過ぎて勿体無い感じに仕上がっちゃったな、と。

和製『ソウ』を目指したんだろうけど、流石にジグソウ程の仕事に対する完璧さが見当たらず残念。

「へぇ~」と思わせるより、「ほほぅ」と唸らされるオチを用意してくれないとダメよね。

オフィシャル・サイト

関連作:
『×ゲーム(バツゲーム)(2010)』(第1作)
『×ゲーム2(2011)』(第2作)

評価:★★☆
11/02/06DVD鑑賞(新作)
にほんブログ村 映画ブログへにほんブログ村 映画ブログ ホラー・サスペンス映画へ
にほんブログ村
レンタル開始日:2011-02-04
メーカー:ハピネット

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぼくのエリ 200歳の少女

2011年02月05日 23時57分23秒 | 洋画ホラー
LAT DEN RATTE KOMMA IN/08年/スウェーデン/115分/ヴァンパイア・ホラー・サスペンス・ロマンス/PG12/劇場公開
監督:トーマス・アルフレッドソン
原作:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト『モールス』

出演:カーレ・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション、ペール・ラグナー

<ストーリー>
孤独な少年・オスカーは、隣に越してきた少女・エリと出会い心を通わせていく。しかし、時を同じくして街では不可解な事件が頻発し…。
<感想>
哀しくもあり、切なくもあり。

異色のヴァンパイアものとしても、徐々に意思を通じ合わせていくオスカーとエリによるロマンスものとしても、かなりの上質な作品。

そして上品。

グロな描写は多々あるものの、静かに2人の恋を映し出す美しき物語がそれらを打消してくれている。

何よりオスカーとエリが綺麗。
外見は勿論、それ以上に2人が持つ‘心’に綺麗さを感じた。
お互い悩みを抱えながらも、それを内から破ろうともがき苦しむ中で、次第にそれが互いの刺激となり支えとなり、何時しか友情が恋愛へと発展し、決して誰にも壊せない信頼を得た事で、人生における最大の喜びを見出していく過程。
その背景にあるのは傷つき易くとも決して汚れる事のない純粋な‘心’。

それを一番感じたシーンが終盤でのプール。
結果としては残酷だけれど、彼らにとっては道徳的。
純粋な‘心’が引き起こした不器用な愛の形によるものだから仕方がない。

エリに向かってオスカーがほほ笑む姿が印象的だった。

必要とする人が傍にいる。
彼(彼女)なら心を解放出来る。
今の自分達には居場所は無い。
だから、誰にも邪魔されない土地を目指そう。

列車に揺られながら旅に出る2人が交わすモールス信号。

形に出ずとも雰囲気だけで愛の美しさを表現した見事なラストシーンだ。

しかし、私に満点評価を齎してくれなかったのは、観る前にネタバレな邦題を付け、作品の価値としても、物語の進行上においても最重要な部分にボカシを入れた日本の配給会社の失態。

貴重な財産を詐欺師に取られた様な憤怒的想いだけが残る。

オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)

関連作:『モールス(‘10)』(ハリウッド・リメイク)

評価:★★★★
11/02/05DVD鑑賞(新作)
にほんブログ村 映画ブログ 外国映画(洋画)へにほんブログ村 映画ブログ ホラー・サスペンス映画へ
にほんブログ村
レンタル開始日:2011-02-04
メーカー:インターフィルム
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビッチ・スラップ 危険な天使たち

2011年02月05日 22時18分52秒 | 洋画アクション
BITCH SLAP/09年/米/109分/エロティック・アクション/R15+/劇場公開
監督:リック・ジェイコブソン
スタントコーディネーター:ゾーイ・ベル

出演:ジュリア・ヴォス、エリン・カミングス、アメリカ・オリーヴォ、マイケル・ハースト、ゾーイ・ベル

<ストーリー>
ストリッパーのトリクシー、麻薬売人・カメロ、高級娼婦・ヘルの3人は、闇フィクサーが隠した2億ドルのダイヤを強奪するため砂漠に降り立つが…。

<感想>
B級というより限りなくC級に近く、尚且つバカバカしい。

主な舞台は核実験地域のとある場所。

ビッチな女3人が、

砂を掘ったり

水をかけあったり

車内でレズビア~ンな事していたり

と、展開上全く関係ないシーンが目白押し。
(スロー多用でイミフな演出だし)

「私が汗水垂らして砂掘っているのに、お前らビチョビチョしやがって!」

ごもっともです(笑)。

合間、合間に少しずつ時間を遡りながらの彼女らの秘密を明かす重要なシーンが挿入されているのですが、これが意外と後々のどんでん返しへと繋がる布石になっており見逃し厳禁(但し背景は合成)。

あ、だから一番頼り無いトリクシーがDVDジャケのセンターに居るのか

と深く納得というか、驚きを持ってしまったラストには、それまでが長々としたキャットファイトだったもんで、飽きてきた所にガツンと食らって良い意味でやられた感。

何処に金を掛けたのか良く分からない、ホントくっだらない作品なんだが、妙に許せちゃうのは何故かいな?
終始グダグダでくっだらねぇと思っていたのに、観終わった後にやってくる作品に対しての奇妙な愛着。

美女がビッチでスラップしているだけなのに、あ~何か俺、好きかも。

果てしなくB級映画をロジャー・コーマンを愛する人意外にはオススメできないけどね。
私には当てはまっている。
だからか。

オフィシャル・サイト(日本語)
オフィシャル・サイト(英語)

評価:★★★
11/02/05DVD鑑賞(新作)
にほんブログ村 映画ブログ 外国映画(洋画)へ
にほんブログ村
レンタル開始日:2011-02-04
メーカー:ハピネット

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする