銀幕大帝α

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ミレニアム2 火と戯れる女

2011年02月11日 23時50分40秒 | 洋画サスペンス
FLICKAN SOM LEKTE MED ELDEN/09年/スウェーデン・デンマーク・独/130分/ミステリー・サスペンス/R15+/劇場公開
監督:ダニエル・アルフレッドソン
原作:スティーグ・ラーソン『ミレニアム2 火と戯れる女』

出演:ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス、アニカ・ハリン、ペール・オスカルソン

<ストーリー>
売春組織を追っていたふたりの「ミレニアム」の記者が残忍な手口で殺害された。現場に残された凶器からリスベットの指紋が発見され、彼女は指名手配されてしまう。
<感想>
リスベットが孤高奮闘する新たな事件の幕開けです。

1作目ではコンビとして活動していたミカエルとリスベットですが、驚いた事に今作ではラストでしか接触しないんですよ。
これにはちょっと意外でした。

父と娘の確執、又は娘の父に対する復讐を軸に置きながら展開が進むので、奔放な行動を取るリスベットの戦いが目白押しで目が離せません。

サスペンス的な要素がより一層強くなり、緊張感溢れるストーリーは見応え十分です。
又、徐々にリスベットに関する過去の出来事も明らかになりつつあります。

彼女がパンクな格好をするようになった辺りや、女性と関係を結んでいる辺りも、トラウマからなんでしょうね。
何となく察しが付きます。
でも見た目パンクでも、心と体は華奢なんですよね。
何かもう執念だけで戦っている様な。
埋められた土の下から這い出てくるなんて、父に対する恨みが相当強いって事なんでしょう。

女性同士の濡れ場シーンもありますが、あちらの女性は脇毛は剃らないんでしょうか?
どうでも良い事か(笑)。
かなり気になったので勢いで書いちゃったけど。

ミカエルが無断でリスベットの家を訪れた際、突然鳴り響いた警報にあたふたする姿を転送されてきた映像でリスベットが見て
「なにやってんのよ、もう仕方が無いわね~」
みたいな感じで解除してあげるシーンは、とても2人の関係の良さを表していて好きな場面です。

最後はリスベットと父共に瀕死の重傷、義兄は逃亡と、物語的には未解決で終わっちゃってますが、これは最終作となる3作目へと続くのでしょうか。

多くの謎も残されているようですし、気持ち的にすっきりする為には観る必要がありそうなので、時間が有る時にでも鑑賞してみます。

オフィシャル・サイト(日本語)

関連作:
『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(第1作)
『ミレニアム2 火と戯れる女』(第2作)
『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』(第3作)

評価:★★★☆
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グレッグのダメ日記

2011年02月10日 00時57分06秒 | 洋画コメディ
DIARY OF A WIMPY KID/10年/米/93分/コメディ/劇場未公開
監督:トール・フロイデンタール
原作:ジェフ・キニー『グレッグのダメ日記』

出演:ザカリー・ゴードン 、ロバート・キャプロン、レイチェル・ハリス、スティーヴ・ザーン、クロエ・モレッツ

<ストーリー>
冴えない中学生のグレッグは、意地悪な兄に苛められたり両親に怒られながら毎日を過ごしてきたが、ある日親友のロウリーがひょんなことから人気者となってしまい…。

<感想>
全米ではベストセラーを記録した小説を基に作られた映画だそうです。

う~ん、私にはキツいものがありました。

主人公のグレッグに好感を持てないんですよね。
学校一の人気者になりたいという願望を抱くのは良いですが、自分勝手過ぎる行動ばかり起こして、正直こいつとは友達にはなりたくないなと不快感すら思います。

グレッグが犯した失態を唯一の友人であるロウリーのせいにして、後であっけらかんとカミングアウト。
笑い話で済まそうとするんだから最低だよね。

ロウリーが骨折して人気者になると
「僕が折ったんだから、僕のお陰だよね!!」
なんて言う始末。

そりゃロウリーがグレッグに絶交宣言するのも分かります。
私でもこんな奴、友達にしたくないよ。

でも、ラストで
「チーズタッチしたのは僕だ!」
と皆に言い触らしたら呆気無く仲直り。

ゲロゲロのチーズ食ったのロウリーなのに・・・。

何処まで良い奴というかお人好しなんだよロウリー!!
彼が人気者になるのも深く頷けます。
色々と才能を持っている辺りにグレッグとは違う魅力さを感じさせますよね。
Beastie Boysの曲に合わせて踊る姿なんてカッコ良かったもんなぁ。
デブなのに。

グレッグのダメ日記?
グレッグの自己チュー日記っしょ。

最後に幾ら良い事しても、私には何ら同情心すらも湧きませんよ。
不快感極まりなし。
一生いじめられながら生きていなさい。

本当は、こういうのは端から観る予定は無かったんですけれど、急遽手に取ったのはヒットガールことクロエ・モレッツちゃんが出ている事に気付いた為。

もうね、『キック・アス』の予告観てから頭の中にはクロエちゃんしか居ないんだよね~。

新聞部のカメラマン役でほんのチョイしか出番が無かったけれど、やっぱ誰よりも光ってましたね~。

オフィシャル・サイト(英語)

評価:★☆
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マッドネス・ヒル

2011年02月09日 00時23分32秒 | 洋画ホラー
STAUNTON HILL/09年/米/90分/スラッシャー・ホラー/オリジナルビデオ
監督:G・キャメロン・ロメロ
出演:キャシー・ラムキン、キコ・エルスワース、クリステン・コッペン、クーパー・ハカビー

<ストーリー>
全米を旅する5人の若者は、偶然通り掛かった車をヒッチハイクする。しかし、その車が道中で故障してしまい…。

<感想>
監督の名前を見てピンとくる人は流石の映画通です。
そう、あのゾンビ映画界の帝王ジョージ・A・ロメロの実子です。
他にも何か作品を手掛けているのか探ってみたんですが、どうやらこれがデヴュー作(訂正:監督としては3作目のようです。日本では本作がデヴュー作)みたい。
偉大なる父の協力の下、出来上がった作品は果たしてどんなものなのか・・・。

ぶっちゃけつまんないです。

人里離れた家畜解体業の民家にやってきた5人の若者が、そこに住んでいた家族に殺され解体されていくという、云わば『悪魔のいけにえ』系のスラッシャー映画なんですが、展開がダラダラ過ぎて正直集中して観るには辛いものがあります。

そもそも殺人一家に捕まる過程に緊迫感を抱かせないんですよね。

対象となるのはセックスとマリファナしか頭にないバカ5人なんだけれど、流石に若いんだから逃げようと思えば楽に逃げられるんじゃないかと。
だって、襲ってくる家族は、脳タリンのデブ息子と、杖なしじゃ歩けない超肥満体形の母親と、車椅子生活のおばあちゃんなんだから。

それがいとも簡単に捕まっちゃうんだからどうしようもないです。

見せ場と言えば、脳タリン息子による人間解体ですかね。
ここは父ジョージ・A・ロメロが手助けしているのかな?
四肢部切断、全身体皮剥がし、頭皮ズル剥け、挙句には腹部切開して内臓捻り出し、とかなり描写的にグログロできっついものがあります。

けど、ここだけなんだよね、見せ場らしい見せ場は。

ある理由で大金を握らされ、人間を拉致して殺した上に解体しているという、大まかな内容は把握出来るんですが、どうにも解体シーン以外は妙にまったりとしていて面白味が無い。

殺人一家の鬼畜ぶりを前面に押し出すとか、追う側逃げる側の攻防を緊張漲る演出で見せるとか、その辺をもっと大袈裟に思いきった表現で描いて欲しかったなぁ。

ラストもどうにも意味が分かんないし。
結局誰が生き残ったのか、てのも有耶無耶で話全体が中途半端過ぎなんだよね。
映画の出来そのものの詰の甘さが目に付きます。

父親を超えるのは容易じゃないかもしれないけれど、もうちょっと映画作りのノウハウを勉強して頑張って頂きたいですね。

評価:★☆
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わたしは目撃者

2011年02月08日 01時19分40秒 | 洋画サスペンス
IL GATTO A NOVE A CODE/70年/伊・西独・仏/115分/サスペンス/劇場公開
監督:ダリオ・アルジェント
原案:ダリオ・アルジェント
脚本:ダリオ・アルジェント
音楽:エンニオ・モリコーネ

出演:ジェームズ・フランシスカス、カール・マルデン、カトリーヌ・スパーク、ホルスト・フランク

<ストーリー>
盲目の元新聞記者(マルデン)と現役新聞記者(フランシスカス)の二人が、染色体研究所にからんで起きた連続殺人の謎に挑む。(allcinemaより抜粋)
<感想>
久々のアルジェント未見作鑑賞。

相変わらずツッコミ所がありますけれど(仕込み杖とか)、アルジェント作品は楽しめてナンボなんですよ。

犯人探しに必死となるけれど、出てくる真犯人には毎回裏切られますね。

盲点突き過ぎやろ!

犯罪動機の無茶苦茶さも相変わらずで、アルジェントやねぇと微笑ましくなります。

染色体ってアンタ・・・^^;

見所はやっぱアルジェント美学の数々。

博士がプラットホームから突き飛ばされて電車に轢かれる残酷の美学。

毒入り牛乳を今にも飲みそうなハラハラ感をじっくり味わえる演出の美学。

犯人の目玉のアップを執拗に見せる意味不明な美学。

そしてお決まりの犯人が唐突に更に無惨に死んでいく殺しの美学。

推理映画すらなっていないのに最後まで引き込ませ、頓珍漢な内容なのに晴々とした気持ちで観終われるのはアルジェントぐらいじゃない?

評価:★★★
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スピーシーズXXXXX 美しき寄生獣軍団

2011年02月08日 00時28分10秒 | 洋画ホラー
CONTAGION/10年/米/88分/SFエロティック・ホラー/オリジナルビデオ
監督:ジョン・リチャゴ
出演:ヴィクトリア・デ・マレ、ロニー・ルイス、ジア・パロマ、ケリー・ケイ、ヴィニー・ビランシオ

<ストーリー>
ある科学研究室から人間の遺伝子を突然変異させる生命体装置が盗まれ、ポルノ撮影所に持ち込まれた。偶然装置を起動させてしまった女性がエイリアンに姿を変え、次々と人間を襲い寄生していく。

<感想>
このシリーズも内容云々よりかは、もう付き合いで鑑賞してやるぜ!みたいな半ば強制的な感じになってますな(笑)。

前作の酷さには呆れ返ったけれど、今回は割と面白かった。

マンションの一室でポルノ撮影というストーリー上関係ないシーンがあるけれど、AV嬢が全裸でアンアン言っているので、まぁ許します。

主人公はアル中の画家という全く役に立ちそうもないオヤジなんだけれど、これが本当に役立たずという^^;

専ら彼の部屋に避難してきた数名が奮闘しています。

でもまぁ一応主人公なんで、最後に美味しい見せ場はあるんですけどね。

スピーシーズと名しているだけあって、触手の全裸モンスター女もきちんと登場しますが、造形は出来ているけれど、暴れ加減がショボイのがどうもいかんです。

そういや、冒頭とラストで警察が絡んでいる様な描写があったけれど、何の説明もなくほったらかし。
どういうこと?

DVDジャケの嘘っぱちにはもう怒るのもアホらしい。

参考:
『スピーシーズX 美しき寄生獣』
『スピーシーズXX 寄生獣の誘惑』
『スピーシーズXXX 寄生獣の甘い罠』
『スピーシーズXXXX 寄生獣の囁き』
『スピーシーズXXXXX 美しき寄生獣軍団』
『スピーシーズXXXXXX 寄生獣の吐息』

評価:★★☆
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