銀幕大帝α

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死霊高校

2015年12月27日 15時23分00秒 | 洋画ホラー
THE GALLOWS
2015年
アメリカ
81分
ホラー
PG12
劇場公開(2015/08/22)




監督:
クリス・ロフィング
トラヴィス・クラフ

製作:
クリス・ロフィング
トラヴィス・クラフ

脚本:
クリス・ロフィング
トラヴィス・クラフ

編集:
クリス・ロフィング
出演:
リース・ミシュラー
ファイファー・ブラウン
ライアン・シューズ
キャシディ・ギルフォード
トラヴィス・クラフ




<ストーリー>
1993年、高校演劇で「絞首台」の主役を演じたチャーリーが不慮の事故で死亡する。20年後、「絞首台」を演じることになった高校生4人は、本番前夜に校舎へ忍び込むが…。

私の学校にも、いる。

深夜の学校で、
会ってしまった…。


-感想-

最近では全盛期の頃に比べて若干飽きられている感じのあるPOV映画だが、私は割りと今でも好きだ。
出演者と同じ目線となって場面の雰囲気を時には怖く、時には楽しく味わえるあのワクワク感にも似た気持ちの高ぶりが常にどの映画に対しても抱けてしまう程の愛好者でもある。
しかし、その気持ちの高ぶりが最後まで持続するか否かは作品の出来次第によっては大きく変わってくるのは確か。

これまで多くのPOV映画が誕生してきたが、中には『REC/レック』『クロニクル』、邦画だと『コワすぎ!』シリーズ等の秀作に巡り会う事も出来た。

だが、逆に糞ツマラナイ作品にもしばしば遭遇してしまう罠も潜んではいる。
本作が正にそれ。
観終わった後、自然と口から出た言葉が「なんやこれ」だったもんね。
前置きが長いってのはこの手の映画では有りがちな事なので目を瞑れるが、深夜の学校内を舞台にしているにも関わらず、恐怖的な演出が全く無いってのは何だね、脚本下手かお前は。

特典映像に製作過程のインタヴューが収録されていたが、後に死霊となるチャーリーが首吊り事故を起こすシーンは、監督のいたずらで首吊りを起こすタイミングを少し早めたらしい。
当然それを知らされていないエキストラ達は、本当に事故が起きてしまったのではないかと驚き、慌てふためいた様で、迫真の演技以上の皆の素の表情が撮れた事に監督は大喜びしていた。

はぁ?
そんな事に知恵絞らないで、この映画を観る観客を怖がらせる努力をしろよ。
考え方間違ってないか、この監督。

カメラ片手に暗闇の中で発生する事態は、校内に忍び込んだ学生が何かの気配を感じて逃げ回る姿と、置いてけぼりにされた学生の首に首吊り用のロープが掛かり後方へサーっと引っ張られていく描写、これだけ。
後はおまけ程度に布切れを頭から被った死霊がちょこっと出てきて、ワッ!とやっている位なもの。

阿呆か、富士急のお化け屋敷の方がよっぽど怖いわ!
あ、ゴメンそこ行った事ねぇや。
えーっと昔小学生の頃に行った姫路市民プール内にあったお化け屋敷の方が遥かに怖いわ!よし、これでOK。

全然怖がらせてくれねぇし、展開も楽しくないし、工夫された演出も見受けられないしで、良い所が殆ど見当たらないのには頭を抱えてしまう。
唯一褒めたくなった部分は、一人の青年が部屋に引っ張り込まれた後、閉じられた扉を必死で外から開けようとする仲間と、内に閉じ込められた青年の身に何が起きるのかを、それぞれが持つカメラで録画して、映像として扉を隔てた両者の姿をきちんと見せてくれる点かな。

邦題からしてB級臭いものを感じてたはいたが、まさかここまでC級以下の素人学芸会な内容を見せ付けられるとは予想外だった。
POVが持つ利点をまるで活かされていない、ただ出演者が現場を撮っているだけに過ぎないハズレもハズレ、大ハズレな愚作。
ワイワイ楽しく作るのも結構だが、先ずはしっかりとしたアイデアを出して、秀逸なホラーだと誰にでも認めて貰えるような脚本を書けや。

評価:
15/12/27DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2015-12-23
メーカー:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

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ラヴァーズ&ドラゴン

2015年12月26日 20時38分00秒 | 亜細亜アクション
小白龍情海翻波/THE WHITE DRAGON
2004年
香港
93分
アクション/歴史劇
劇場未公開



監督:
ウィルソン・イップ
『イップ・マン 葉問』
脚本:
ウィルソン・イップ
出演:
セシリア・チャン
フランシス・ン
アンディ・オン
パトリック・タン
リュー・レイ




<ストーリー>
婚約者を守るため女剣士となった女学生と盲目の刺客との対決を描く。

"The White Dragon 2004 Trailer" を YouTube で見る


-感想-

日本では未公開作なようで。
確かに人によっては好みが分かれる癖のある作品かもしれない。

武侠アクションとしては物足りないものを感じるし、前知識無く硬派な内容だと思って観ると結構コメディ色が強いので、その点に置いても好き嫌いが出てくるだろうなぁ。

釣り糸で流された笛は取れないだろとか、時代背景は古いのにマクド(関東ではマックか)のマークが出てきたり、ブティックの玄関前にはマネキンが飾られていたりとか、これら独特なユーモアをすんなりと受け入れられるか、それとも冷ややかな目で観ちゃうかのどっちか。

そもそも、剣士の能力を受け継ぐ過程が訓練とかではなくダウンロードですからね。
この序盤のシーンでクスッと笑えたらその後は問題無く鑑賞出来ると思います。

際立ったアクションが観れるのは冒頭とラストのみなのだが、ワイヤーアクションを全面的に駆使した1対1の戦いは、流れるような動きの華麗さ、加えて、寄りと引きのカメラワークを組み合わせた編集によって画にダイナミックさをも生み出しているので、キャラクターそれぞれの美しき技の動作を目で追う楽しさは味わえるのではないでしょうか。

敵視していた人物を後には好意を抱いて救いに行くというのはベタではあるが、2人の遣り取りに微笑ましいものが見え隠れしていたので、割かし仄々とした気持ちで見守っている自分がおりました(笑)。

私だけかもしれないが、トリの羽根が濱田岳に見えて仕方が無かった。
多分、髪型のせいだ!

評価:★★★
15/12/26DVD鑑賞(旧作)
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メーカー:AMGエンタテインメント
コメント (4)
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カリフォルニア・ダウン

2015年12月24日 20時58分00秒 | 洋画アクション
SAN ANDREAS
2015年
アメリカ
114分
サスペンス/パニック/アクション
劇場公開(2015/09/12)




監督:
ブラッド・ペイトン
『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』
出演:
ドウェイン・ジョンソンレイ・ゲインズ
カーラ・グギーノエマ・ゲインズ
アレクサンドラ・ダダリオブレイク・ゲインズ
ヨアン・グリフィズダニエル
アーチー・パンジャビセレーナ
ポール・ジアマッティローレンス教授
ヒューゴ・ジョンストーン=バートベン
アート・パーキンソンオリー



<ストーリー>
ネバダ州で巨大地震が発生し、救助活動を行っていたレスキュー隊のパイロット・レイ。そんな中、今度は妻と娘のいるカリフォルニア州でも地震が起こり…。

「娘を守りたい・・・」

その時父は、最強(ヒーロー)になる。


-感想-

よくまぁこれだけ次から次へとパニック描写を数珠繋ぎにしたものだ。





場所を転々と移動しながら、その場所場所で大変な事が起きる!

陸は巨大地震による大きな揺れや、地割れ、建物崩壊でしょ。
空は比較的安全かと思いきや、小型機の燃料切れ、ヘリの機器破損による操縦不能、崩れ行くビルの合間を飛び交う恐怖感。
海は勿論、津波。

息を休める暇もなし。

津波が発生したら、向かってくる巨大な波にこちらからもボートで真っ向勝負に挑むという発想は私にはなかった。
意外と飲み込まれず、ボートのスピード次第では波乗り出来ちゃうものなんだねぇ。
海の近場で地震に遭ったらボートに乗って全速力で沖に向かって突っ走るのが得策なのかもしれないな。
運転した事ないけど何とかなりそうな気はしてきた、映画を観た限りでは。

津波が襲ってきたら高台に避難しろ、てのは鉄則だけれども、アメリカの建築物ってこうも柔なものばかりなのか?
中国とかなら納得出来るけども(中国人に失礼じゃねぇか)、ほぼ全域の建物が揺れと津波で崩れ落ちちゃうのを目にして、アメリカヤバイやん!て思ってしまったのだが。

父・母・娘・イギリス人兄弟。
主要人物全員が勇敢という、良くも悪くも前代未聞な大スペクタクル・パニック映画になっていて、手に汗握る2時間を存分に堪能。
巨大地震が起きた時の恐ろしさと、そのとき人はどういった対処を取れば良いのか、その辺の教訓をもしっかりと描き切った作品だと思う。

同じ過ちは犯さない。
過去に娘の妹を水難事故で亡くした事を後悔し続ける父が、再び娘が目の前で溺れていたらどうなるのか。
そりゃあ屈強なドウェイン・ジョンソンだもん、火事場の糞力をフルパワーで炸裂させてくれます。
初めからその力を出しとけよ、てちょっとツッコンだけども。
泳ぎと潜水とバカ力が出来ないひ弱なお父さんが主人公だったら・・・娘見殺しだっただろうねぇ。
仮に私がこの状況に陥ったならば前2つはクリアー出来たとしても、非力だから助け出す事までは不可能でしょう、間違いなく。
ジムでも行って、筋肉ムキムキ男に成るべく今からでも鍛えておくか。
あ、私、独身だわww

そういや、娘が溺れない為に必死になって出口を見つけ様と水の中を泳ぐシーンが出てくるんだけども、私も相当な助兵衛なんだろうなぁ、アレクサンドラ・ダダリオちゃんの揺れる豊満なおっぱいが気になって気になって、そこばかりガン見しちゃってました(笑)。
いやぁどうもスミマセン!

地震後のアメリカ再建と、恐怖体験を経ての家族再建。
別々の再建を上手く重ね合わせながら綺麗に劇を締めておりました。
妻の恋人の屑っぷり(良い人ぶっていたけど本性は違うんだろうなぁと勘繰っていたら案の定w)にはヘドが出るが、豪快な死にっぷりにザマァm9(^Д^)あ~愉快かな。

評価:★★★★
15/12/24DVD鑑賞(新作)
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キングスマン

2015年12月23日 20時14分00秒 | 洋画アクション
KINGSMAN: THE SECRET SERVICE
2014年
イギリス
129分
アクション
R15+
劇場公開(2015/09/11)



監督:
マシュー・ヴォーン
『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』
製作:
マシュー・ヴォーン
製作総指揮:
マーク・ミラー
原作:
マーク・ミラー『キングスマン:ザ・シークレット・サービス』
脚本:
マシュー・ヴォーン
出演:
コリン・ファースハリー・ハート
マイケル・ケインアーサー
タロン・エガートンゲイリー・“エグジー”・アンウィン
マーク・ストロングマーリン
ソフィア・ブテラガゼル
サミュエル・L・ジャクソンリッチモンド・ヴァレンタイン
ソフィー・クックソンロキシー
マーク・ハミルアーノルド教授



<ストーリー>
世界最強の独立諜報機関・キングスマンが、失った仲間の息子を一流スパイに育て上げ、巨大な陰謀に立ち向かっていく。

表の顔は高級テーラー。
しかしその実態は、世界最強のスパイ機関「キングスマン」。


-感想-

繰り返し観たくなるシーンが一つでもあるとすれば、その作品は素晴らしいと感じる。
まぁこれは、あくまでも私個人の見解なのだが。
本作の中では教会大虐殺がそれに当て嵌まるだろう。
コリン・ファースが全てをこなしているのかどうかは分からないが、ワンカットを繋ぎ合わしたかの様な華麗で息をつく暇もない程の立ち回りがお見事、拍手喝采ものなのである。

教会大虐殺シーンの中で、一人の男が有り得ない体の曲げ方をして死んでいた。
ビックリした、マジで。
自分の目を疑って4度巻き戻し観してしまった程だ。

ね?とんでもない曲げ方でしょ?(笑)。

下手糞な監督だと、リッチモンドの計画が実行される寸前でキングスマンの活躍により阻止されて、めでたしめでたしで終わるはず。
実際にも一度、間一髪でキングスマンが計画を停止させる事に成功するのだが、そこはマシュー・ヴォーン監督だ。
なんと、俺様には通用しねぇよ!とリッチモンドが再起動させて、世界中が殺し合いを始めるという人類削除計画が(ちゃっかりと)勃発しちゃうんだよなぁ。

なんだ、計画失敗で終わっちゃうのかよ・・・からの~

おっぱじめやがったwwそうこなくっちゃ!!

こういう騙まし討ち演出は滅茶テンション上がる。

悪行を働こうとするリッチモンドは殺しは好きだが、血を見るのが苦手。
少しでも視界に血が飛び込んでくると吐くらしい。
教会大虐殺も「見てられねぇ!」と自分でやっておきながら、助手にモニターを見させて経過報告させてた位だ。
そんな大の血嫌いなリッチモンドがキングスマンの手により義足刃で胸を突かれた自身の姿を目にしたらどうなるのか。
普通ならブハッと血を吐き死ぬのが当然だろう。
だがしかし、リッチモンドはウ・・・ウォェェェ!!とゲロを吐いて死ぬのだ。
最高のお笑いセンスだと思わないかね、君達。

ハリーがエグジーの目の前で見せた悪党退治一連の流れを、今度はエグジーが真似して母親の目の前で同じ事をしてカッコ良くキメるラストシーンも痺れる〆方で乙な演出。

訓練シーンとスパイ活動シーンを均等に配置した本編は正に紳士的なアクション映画とも言える娯楽性の高い仕上がりとして完成されていた。
斬新なスパイグッズの数々はどのような形で使用されるのか、その辺にも注目。

傘は銃よりも強し!

評価:★★★★
15/12/23DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2015-12-23
メーカー:KADOKAWA

オフィシャル・サイト(日本語)

関連作:
『キングスマン(2014)』(第1作)
『キングスマン:ゴールデン・サークル(2017)』(第2作)
『キングスマン:ファースト・エージェント(2020)』(第3作)

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切り株画像(映画『キングスマン』より、綺麗な花火を咲かせましょう)

2015年12月23日 20時13分00秒 | 切り株“TV”画像(閲覧注意)
【ネタバレ注意】

首に埋め込まれたチップが作動すると・・・

ボン!

ボン!ボン!ボンッ!!

皆の頭は綺麗に吹き飛び

そして切り株花火が打ち上がり、美しく咲き乱れるのであった。

切り株度(2/5)

レヴュー:『キングスマン』
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