銀幕大帝α

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ジョン・ウィック

2016年02月20日 20時45分00秒 | 洋画アクション
JOHN WICK
2014年
アメリカ/カナダ/中国
101分
アクション/サスペンス
R15+
劇場公開(2015/10/16)




監督:
チャド・スタエルスキ
出演:
キアヌ・リーヴスジョン・ウィック
ミカエル・ニクヴィストヴィゴ・タラソフ
アルフィー・アレンヨセフ・タラソフ
エイドリアンヌ・パリッキミズ・パーキンス
ブリジット・モイナハンヘレン
ディーン・ウィンタースアヴィ
イアン・マクシェーンウィンストン
ジョン・レグイザモオーレリオ
ウィレム・デフォーマーカス



<ストーリー>
裏社会に語り継がれる伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。足を洗い平穏な日々を送っていた彼は、ある日、愛するものすべてをマフィアに奪われる。怒りに震えた彼は、復讐のために立ち上がる。

見惚れるほどの、復讐。

-感想-


わんこ~~~~~~~ゥワァ─・゜・(゜`Д´゜)・゜・─ァァン!!!

あ~あ、眠っていた狼を目覚めさせてしまいよったわ。
大物マフィアのボスの息子って何でこうもバカが多いのかね。
甘やかし育てるからこういった阿呆な道楽息子になっちゃうのかもしれん。

怒らせてしまった相手は結婚を機に引退していた伝説の殺し屋。
約5年間の沈黙を破り、亡き妻から送られてきたわんこを殺したバカ息子一同を血祭りに上げる為にジョン・ウィックは銃を装備して単独で乗り込み、追い詰めていく。

伝説扱いされているだけの事は有り、誰からも一目置かれているジョンは協力者が多数。
これがかなり彼にとっての手助けにもなっている。
警察すらも見て見ぬ振りですから。
ジョンの暗殺依頼を了承したマーカスも表向きは口約束にしか過ぎず、陰からジョンの危機を救うサポート的な役割を果たしていく所は、親友としての絆の厚さを大きく感じて泣ける。
ま、結局その裏切り行為がバレて殺されちゃうんですけどね。
変な役柄が多いウィレム・デフォーですが、今作の彼の役はナイスガイで誰もが好きになれるのではないだろうか。
ジョンが袋を頭から被されて窒息死されそうになった時も絶対にマーカスが助けに来てくれるという確信が持てたもの。
期待通りにスナイパーライフルでバスーン。
デフォーキタ──ヽ('∀')ノ──!!
思わずニンマリとしちゃったのは私だけじゃないはず。
続編ではもうデフォーという頼り甲斐のある友人が出てこなくなるのは寂しくなるなぁ。

「敵に傷を負わせてもお前が傷を負うなんて珍しいじゃないか」
この様な台詞が出てくるのをみると、どうやらジョンが現役の頃は完全無双な殺し屋だったみたい。
しかし、約5年というブランクは長かったようで、一定の強さは見せてくれるものの何度も深手を負わされる部分には“腕が鈍った”とジョン本人も口にしてた様に、過去ではどんなに伝説的な殺し屋でも、一度足を洗い一般生活を続けていると戦闘に対しての感覚が衰えてしまうものだという現実味が上手く演出されていて、何処かでヘマしてしまうのではないかとハラハラした気分も味わえる。

それでも「伝説」という肩書きがあるように、銃を持たせると鬼の様に凄いガンファイトを披露してくれるので、1対多人数の構造には否応無しにテンション上がる事間違いなし。
ただ撃つだけじゃなく、しっかり近寄って頭に銃弾撃ち込んで止めを忘れないという所に殺し屋としての美学を感じて惚れ惚れとしちゃうのよね。

確実に敵を仕留めて行く姿にはホント心から痺れさせられるのだけど、『マトリックス』程のカッコ良さがそんなに感じられなかったのが少しだけ残念。
敵に向かう動きの中に無駄が無いのは良いのだが、プラス美麗且つ華麗さがあればもっとガンファイトとしての完成度に磨きが掛かったかもしれないので、続編ではその辺改善して貰いたいかな。

後、これだけ復讐心に燃えていたのに、いざ標的を追い詰めたらあっさりと銃殺しちゃうのも物足りないのよ。
自分的には相手がジョンを敵に回した事を後悔する位に怯えまくり、泣きながら助けてくれと懇願するも、色んな部位を撃たれてヒーヒー苦しみ叫びながら殺されていくスタイルが観たかった気もする。
ザコは瞬殺でも全然構わないが、バカ息子だけはじっくり時間をかけて甚振ってから脳天一撃で始末して欲しかったなぁ。
だってそうされても良いほどの酷い事をジョンに対してやったのだから。
懺悔の言葉を奴の口から聴くも「今更遅いわ!」と殺してくれたらスカッと気分爽快だったかも(欲張りすぎかしら笑)。

個人的な不満点は若干あったけれども、作品そのものはほぼ全編がガンファイトシーンで埋め尽くされているので、裏社会では皆から恐れられている一匹狼に怒りの炎を灯してしまった時、壮絶な復讐が開始される話の作りは実に痛快で、見応えのある逸品に仕上がってはいましたよ。

評価:★★★☆
16/02/20DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2016-02-17
メーカー:ポニーキャニオン

オフィシャル・サイト(日本語)

関連作:
『ジョン・ウィック(2014)』(第1作)
『ジョン・ウィック:チャプター2(2017)』(第2作)
『ジョン・ウィック:パラベラム(2019)』(第3作)

『ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023)』(第4作)
『ザ・コンチネンタル ジョン・ウィックの世界から(2023)<TVM>』(スピンオフTVシリーズ)

コメント (16)
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私はゴースト

2016年02月19日 20時56分00秒 | 洋画ホラー
I AM A GHOST
2012年
アメリカ
76分
ホラー
劇場公開(2016/01/02)




監督:
H・P・メンドーサ
製作:
H・P・メンドーサ
脚本:
H・P・メンドーサ
撮影:
H・P・メンドーサ
出演:
アンナ・イシダ
ジーニー・バロガ
リック・バーカート




<ストーリー>
郊外の一軒家に取り憑く彷徨える亡霊・エミリー。彼女は雇われ霊媒師・シルヴィアの力を借りながら、成仏できない自らの運命に隠された秘密を紐解いていく。

-感想-

画面がボワッとなってゴシック風な心霊動画みたいになるオープニングがすっげぇ好き。
無機質な家の中を少しの間映してからのエミリー出現。
ちょっとゾワッとした。

ほぼエミリーの一人舞台。
同じ映像が繰り返し流されるので、一見手抜き演出みたいに感じちゃうが、成仏出来ない亡霊は無意識で毎日同じ行動を繰り返しているというのを客観的に映し出しているようにも思える。

霊媒師側視点のホラー映画はこれまで幾度と無く目にした事はあるが、こちらは完全に亡霊側視点となっており、霊媒師は全く姿を見せず声だけの出演というのは斬新な発想ではないだろうか。

死んだ事を自覚していないエミリーに対して霊媒師が声を掛けることにより、自分がどの様にして死んでいったのかを思い出させ、成仏するように誘導していく。
ただ一つ良く分からないのが、終盤になって突然出てくるおっさん。
こいつ↓

グラサン掛けてるのか??
まぁそれは良いとして、何者なの彼は。
エミリーとどういう関係にあるのかイマイチ理解出来ないままでした。
霊に霊が取り憑いていたという事なんかなぁ。
ここがきちんと私なりに解釈出来ていたらもうちょっと高めの評価したんだけど。
(追記:気になったのでネットで調べてみたらエミリーは多重人格者で、このおっさんは彼女の別人格とのことです。そういやそんな事を霊能者との会話で言ってたっけ。上の空で字幕読んでいたから頭にしっかり入っていなかったようで、どうもスミマセン)

霊媒師の除霊によって男とエミリーの体を取り込みながら彼女らが居る世界は轟音と共に激しく変化していくラストシーン。
恐怖からなのか、はたまた突如始まった異様な光景にパニックになったからなのか、「私は幽霊、私は幽霊」と自分に言い聞かせるかの如く念仏の様に呟き、じっと蹲ったまま事態の収拾に身を委ねるエミリー。
結局2人はどうなったのかは描かれないまま作品は終わってしまいましたが、私は無事に天へと続く光を見つけ召されて行ったんじゃなかろうかと、いやそうであって欲しいと願っております。

単調な展開が序盤続くので若干ウトウトと仕掛けちゃったけど、後半は激しく場面が動くのもあってか、割かし成り行きを見守りたくなる面白さはありました。
エミリーを演じたアンナ・イシダさんは名前からしてハーフの女優さんなのでしょうね。
少しJホラーを意識した雰囲気に、長い黒髪で屋敷内を歩き回る日本顔な彼女の姿が絶妙にマッチしており、霊媒師の登場により真実に近づくにつれてそれまでは無かった感情を大きく揺さぶり始められ、徐々に自らがこの世との未練を断ち切りたいと受け入れ出す、その表情変化の多彩ぶりが中々に優秀な女優さんでした。

評価:★★★
16/02/19DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2016-02-03
メーカー:ピクチャーズデプト
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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN

2016年02月18日 20時41分00秒 | 邦画アクション
ATTACK ON TITAN
2015年
日本
98分
アクション/アドベンチャー/ホラー
PG12
劇場公開(2015/08/01)



監督:
樋口真嗣
原作:
諫山創
主題歌:
SEKAI NO OWARI『ANTI-HERO -movie edit-』
特殊造型プロデューサー:
西村喜廣
出演:
三浦春馬エレン
長谷川博己シキシマ
水原希子ミカサ
本郷奏多アルミン
三浦貴大ジャン
桜庭ななみサシャ
松尾諭サンナギ
渡部秀フクシ
水崎綾女ヒアナ
武田梨奈リル
石原さとみハンジ
ピエール瀧ソウダ
國村隼クバル



<ストーリー>
100年以上前、突如現れた巨人たちに人類の大半は食われ、文明は崩壊した。生き残った人類は巨大な壁を三重に築き、その内側で暮らしていたが…。

運命に挑め――。
戦わなければ、勝てない。


-感想-

はん?
なんでや。
何が不評なんや?
普通に面白いやんけ。
原作やアニメを一切読んだり観たりしていない事がラッキーなんか?
前情報でめっちゃ評判が悪いのを知っていたから、私も便乗して貶してやろうかと違う意味でウッキウキに観始めたのに、観終えた瞬間、口から出た単語は「おもろかった」やったぞ。
「うわw糞過ぎるww」て言葉用意してたのにこれ、どうしたらええねん。

巨人に喰われるシーンは結構グロくてエエよ。
ピュンピュン飛び回るアクションも巧く背景に溶け込んで描写に違和感無くてエエし。
スピンオフの一編で主役やったリル=武田梨奈チャンのカッコイイ体術も観れたし。
てか、一応あちらでは主役キャラ扱いという好待遇やったのに、この本編では死んじゃうとかマジでびっくりぽんや。
彼氏を失い我を忘れて自爆するなんて悲し過ぎるやろ。

前編としての見所はエレンが壁の外に出て巨人と戦いながら徐々に大きく成長していく過程を描きつつ、終盤ではアルミンの代わりに喰われ、胃の中で悲しみと怒りで覚醒し、別の巨人へと変化しちゃう流れでしょうな。
例えるならエヴァ初号機が暴走して使徒を喰らうみたいな感じの驚愕展開。
死んだと思われた者が生きて助け出されました、で終わる前編。
さて彼が仲間達にとってどういう目で見られていくのか、扱われていくのか、どのような存在になっていくのかが後編での最もな注目ポイントになりそう。

前述したように漫画もアニメも知らないので、まっさらな気持ちで鑑賞出来た私としては良い意味で期待を裏切られる形となり、後半への期待は高まった。
原作ファンにはそれぞれの言い分、不満点があるかもだが、んなもん私としては知ったこっちゃない。
面白いと純粋に感じたのだからそれでエエやんけ。

いや、あそこは原作とこう違うから・・・とかそんなん言われても知らんし!!

おっぱい揉ませながら「娘の父親になって」と誘うも巨人に雰囲気ぶち壊されて速攻喰われる女のシーンとか好きなんだが、私だけか?
あそこはエロからグロへと急速に方向転換するナンセンス的可笑しさがあって「あらら~」と苦笑い引き起こしてくれるナイスなシーンだと思うんだけどなぁ。
酷評されている理由を詳しく読んでないのでその辺何とも書けないが、別にどうでもいいわ。
私は好き。

今作の俺の嫁図鑑



ハイテンションに語尾を高めて台詞を真似しましょう。
せ~の、「こんなの初めて~↑↑」
さとみちゃん激カワやん!

今作の美女図鑑

ななみた~ん!!
キリッとした目つきで正確に弓を射るサシャがすっげぇ好き。
スピンオフで主役してた時も思ったけど、やっぱ可愛いよ、ななみた~ん!

評価:★★★☆
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レンタル開始日:2016-02-10
メーカー:講談社

オフィシャル・サイト

関連作:
『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2015)』(前編)
『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド(2015)』(後編)
『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN 反撃の狼煙(2015)』(スピンオフ)
コメント (14)
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【動画】ゴーストバスターズ【女性版リブート】

2016年02月17日 16時46分00秒 | 趣味・雑記(映画関連)

日本での公開日が決まった新生『ゴーストバスターズ』の予告編です。
"GHOSTBUSTERS - Trailer Announcement" を YouTube で見る

前シリーズは男達のバスターズでしたが、今回製作されたリブート版は全員女性でバスターズが構成されているとの事。
この予告編にはその辺の描写が一切ないのですが、主役となる彼女等の画像をネットで拾ってきましたのでどうぞ。



これは・・・強い!(確信
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パラドクス

2016年02月17日 16時35分00秒 | 洋画サスペンス
EL INCIDENTE/THE INCIDENT
2014年
メキシコ
100分
SF/サスペンス
劇場公開(2016/01/12)



監督:
イサーク・エスバン
製作:
イサーク・エスバン
脚本:
イサーク・エスバン
出演:
ラウル・メンデス
ナイレア・ノルビンド
エルナン・メンドーサ
ウンベルト・ブスト
マグダ・ブルゲンヘイム




<ストーリー>
刑事に追われた兄弟が非常階段に逃げ込んだ。刑事はふたりを追うが、1階の階段を下ると、そこは最上階の9階だった。夢なのか現実なのかも分からない、ループする空間から脱出しようとするが…。

-感想-

バカは観るな。

無限ループに陥った2組。
1組は非常階段をさ迷い、1組は荒野をさ迷う。
どちらも出口が見当たらない為に、移動する事を諦めた2組は35年間!もの間、じっとその場で暮らしていく。

これ、小道具班が凄く頑張ったと思うの。
あれだけの同じ物を集めるの大変だよ?
それを非常階段では綺麗に並べ、荒野では無造作に散りばめる。
並大抵の気力が無いとああいう状況セッティングが出来ないだろうから、小道具班の撮影前の準備力の高さは作品内容どうこうよりも評価してあげるべき点でしょう。

さてと。
パニックになった母ちゃんが超うぜぇ。

終わりが中々見えてこない作品なのですが、一応オチはあります。
戦慄!
驚愕!
なラストかどうかは観る人によって変わってくるやも。
知的な映画ファンなら唸る様なラストシーンかもしれない。
真相は現実世界ではなく裏世界の様子を描いていたという事なんだろうけど、私には正確に纏まった答えが浮かばずポカーン。
2組が同じ人物なんだなというのは何となくだけど分かったような分からなかったような^^;
例え出口が出てきても行ってはいけないと助言を受けるが、35年間も同じ場所に居て急に出口が現れたら気になって助言無視しちゃうのは当然だろうねぇ。
で、また同じループ地獄を味わう羽目になっちゃうと。

結構工夫を凝らした脚本になっていて面白いちゃあ面白いのだが、そういう事か!と驚けず、どういう事よ!?と小一時間頭を抱えてしまい結局、監督が用意した正式な解答には辿り着けず、もうええわっと匙を投げてしまった私はダメな男です。

難しい話に挑戦してみたい方は是非。
けど、相当頭を使う事にはなるよ。
頭使うのはヤだなぁて人には不向きな作品。
なので、バカは観るな。

評価:★★★
16/02/17DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2016-02-03
メーカー:アドニスSQ(アメイジングD.C.)
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