1944年 Cole Porterの作品です。
比較的よく演奏されますが、歌詞は春の風景に重ねて
恋人に向かって歌うラブソングです。 ところが、
この歌に長いverseがありまして、曲想が本体よりも
あまりにドラマチックなのです。
オリジナル(musical "Mexican Hayride")の歌い手も、
オペラのように歌い上げているので、
どんなシリアスな内容かと思ったら、
「もし、ぼくが素晴らしい言葉とメロディーの
ラブソングを書けたなら
毎夜、君に歌いたい
君がボクのものになると言ってくれるまで
でも
ああ、残念ながらボクは未熟な素人だ
初めてのラブソングを君が聴いて
優しく笑ってスルーしたとしても
ちっとも驚かないからね・・・」
ですって😲 そしておもむろに
「I love you 、4月のそよ風の歌が丘に響いている・・・」
と、うっとりした様子で続くのです。
資料を下さった小林洋さんも、それから、この
メロディーに惚れ込んで、無伴奏でも演奏しちゃっている
下間さんもちょっとズッコケ気味😅
そもそもこの時代の曲はほぼすべてが「劇中歌」として、
ある場面、ある登場人物を想定して作られているので
歯の浮くような歌詞が多いし、思いもよらない
ジョークを入れていたりします😜
そこんところを踏まえて、ですね、その後、
曲を取り上げて演奏したjazz men がどのように
イメージを膨らませ、またはそれとは関係なく
面白い演奏曲に変化させていったか、をたどるのが
「Composers' Songbook series」です。
「そのⅢ(三回目)」はCole Porter を特集します。
3月31日(金)この日は通常営業ですが、演奏曲が
ほぼすべてこの作曲家のものだ、というわけです(^^♪