銀座ジャズバーエムズのブログ

 生演奏のある小さなバー・・・「大人のくつろぎ空間」をお探しの方にご案内申し上げます。

レパートリー

2022-11-15 12:38:54 | つれづれ
 駆け出しの頃に、ある先輩(管楽器で歌も歌う方)が
「歌える曲なんて何曲かありゃいいんだよ」とおっしゃっていたことが
ありました。
 名の売れている名人であれば、その人が歌う時には
「待ってました!いつものアレ、頼むよ~~」なんて声もかかり、
実際、毎回同じ曲だとしても、その場にいるお客様方は、十分に
満足してお帰りになります。
 それこそが、現場のプロの仕事だし、一般の方の良く知らない曲を
無理に聴かせるのは間違っている、とも言えるわけで、その頃活躍していた
中堅の先輩方でも、常時50~100曲も歌えれば、立派なジャズ・シンガー
だと思われました。
 また、ファンの前で繰り返し同じ曲を歌うことで、
その人のその曲には得も言われぬ味が加味されて、しまいには
本当にその人のために書かれた曲のような気もしてくる
くらいでした(*^_^*)

 後年になって、ものすごくいろんな曲をやりたくなったのは、
ハッキリ言ってスタンダード・ナンバーに魅せられた私の
個人的な志向であって、後輩や生徒さんにお勧めはしませんし、
レパートリーが多いからより良い歌手だということにはなりません。
「その人の歌うこの曲が聴きたい」と思われること、目標は
そこに尽きます。

 ただ、現場での選曲の際には「では今日は深まる秋の歌で」とか
「秋と言えばやはり月、でしょう!」などとその時その時の
情趣を盛り込んで会話も含めて楽しめるように、と思うので、
オーディエンスとしては、知ってる曲ならうれしいし、知らなくても
「ほうほう、なるほど。今宵の雰囲気に合ってる」などと、
その場を楽しんで聴き流していただければ良いかな、と思っています🍂🌙

 

オンとオフ

2022-11-08 14:47:58 | つれづれ
 先日、珍しくも飛び込みでみえたお若い方々
「東京で集まることになったので、こういうところに来てみたくて」
最初のステージをお行儀よく聴いてくださって
「とても楽しかったです😃 🎶」と移動して行かれましたが
去り際にお互いに「初めまして。ご出身は?」というような会話も😲 
え?どういうこと?

 見ていたピアニスト
「ああ、オフ会ですね」
え?え?実際に会う方が「オフ」って、なんでやねん!?
と混乱する私。

 考えてみると、昨今(特にこの3年間)は「オンライン」で
知り合ったり会話したり仕事したりがまずありきで、実際に
会える、という状況は「オフライン」になるということなんだ!
なーるほど👌
イヤイヤ、なんかおかしくない?日本語としてさ?
その後もなんだかモヤモヤしてました😝 

 オンラインで共演できる、時差のないアプリなんてものも
発明されてるそうですが、何分にも二人以上が実際に出会って
ナマの音を合わせないと存在意義がないと思い定めている
この現場は、今やちょっと特殊なの(・・?
 ま、いっか・・・ブツブツ・・・😣