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若かった頃には (昨日のことのようでもあるけれど)
ジムともポールともダンスしたし、他の子ともキスしたし
まあ、若かったからだけど
それほどうぶじゃない、なんでもわかっているし、
自分はうまくやれると思ってた。
でも今は わかっちゃいなかったな、と思う。
「それがどんな時なのか」私にはわかっていなかった
あなたに会った時
素敵な、輝くような時間
私の手を握ったあなたの手は
五月のように暖かくて 素晴らしい気分だった
生きていて、若くて、あなたのものであることが、
あなたの顔を見て、あなたが触れるのを感じて
「君はボクのものだよ」と言うあなたの声を
聴くことが素晴らしかったんだ、と今はわかる。
人生がとてもつまらなく思えた時もあった
愛に飢えていたけれど、それはここに、
あなたの目の輝きの中にあったのね
今は私も大人になって
「今がどんな”時”なのか」
よくわかるようになったのよ
♫
1939年 "Too Many Girls" の劇中歌
Lorenz Hart/Richard Rodgers
前に書いた「AIに説明してもらった歌詞」なのですが、
この曲の邦題が「時さえ忘れて」というものなので、
それを信じて訳していくと、「あの頃は時さえ忘れるほど
夢中になっていた」というニュアンスがつきまとい、
で、結局大人になった今は、愛が冷めたのか、愛を自覚したのか、
の論争に発展、という経緯らしく思えます。でも、この題名を
「それがどんな時なのか、若い頃はわかっていなかった」と
考えると、「素晴らしいものがここにあったんだな、
今もあるんだな」の方がテーマだと思えますね。