ある曲の和訳と解説で、しばし議論になったことが
ありました。そもそもの曲想(メロディーそのものと、
どんなテンポでどんなノリで演奏するかによって受ける
印象までを含む)と、歌詞の意味からの解釈、劇中歌であれば
どんな場面でどんなキャラクターが歌ったか、というような
いろいろな面があり、どこから入ったか(最初にどの演奏を
聴いたか)によって、和訳や「オチ」が違ってきて
時として真逆になる場合もあり。
で、「なんでも聞いて下さい」というコーナーに
質問を出してみました。すると、「これは愛し合う男女の
気持ちの移り変わりを歌っています」と言うので
「ラストのフレーズは、結局冷めた、ということ?」
と聞いたら「両方の解釈があります。この曲は
『昔のようには感じられないね』と主役同士が
しみじみするちょっと悲しい場面で歌われますが、
劇自体はハッピーエンドです。歌詞は、
『大人になったってことかなあ』という感慨なので、
歌だけの解釈としては『だからもう愛が無くなった=失恋』
として歌うこともできるし、『昔のようじゃないけれど、
今はそれを分かった上での愛なんだよ』という解釈も
成り立ちます」
完全にこういう言葉を使ったわけではなくて、
やり取りの概要をまとめるとこういう感じになり、
何だか説得されてしまいました。 「こっちの解釈の方が
正しいのに」とお互いに目くじら立てているのが
アホらしく見えたりして😝