銀座ジャズバーエムズのブログ

 生演奏のある小さなバー・・・「大人のくつろぎ空間」をお探しの方にご案内申し上げます。

スタイルの違い

2018-05-29 15:47:26 | つれづれ

 あるパーティーに貸し出しをしたときに、そのグループの弾き語りをする

リーダーの方が

「ぜひ一曲歌ってください」と言われたことがあります。

もちろん全員アマチュアで、趣味でコーラスなどもなさる方が多く、

男女入り混じった仲の良いメンバーで、いろんなポピュラーソング

(カーペンターズとかビートルズとか)を歌いまくって楽しそう。

 でも、その方に個人的に伴奏していただくためには、私のキーに合わせて

書いた譜面を見て演奏していただくことになり、いきなりでは負担が大きすぎると

思われたので、残念でしたが共演は叶いませんでした

 

 私もコーラスをやっていたことはあり、ソプラノにしろアルト・パートにしろ、

完全に自分に合ったキーで歌うわけではないので、そのあたりも

「みんなで歌う」よりも「個人的に歌う」ことに魅かれた原因かもしれません。

自分に合ったキーと、自分が歌いたいテンポ(速さ)、さらに言えば、

それに乗って歌いたいリズムまでが完全にそこにないと、

私たちのやっているスタイルは聴いていただけないのだな、と

改めて感じてしまった次第。

 ちょっと個人的専門的になりましたが。


銀座の記憶

2018-05-21 16:07:47 | つれづれ

 その昔、まだ明るい夕方にコリドー街を歩くと、新橋の方向から

ゆっくりとやって来る細身で背の高い白人のおじいさんがいました。

これからどこかで一杯やって、夜の銀座に繰り出そうかな~という人たちが

「あっクラブ・サイセリアのジミー原田さんだ

ジミーさんこんにちは

思わず声をかけるほど界隈では親しまれておりました

 するとご老体はゆうゆうと笑顔を返して

「おおこんにちは。 ボクはゆっくりしか歩けないからね、

先に行って待ってて。」

(ジミーさんは100%アメリカ人の血筋なのですが、

日本生まれの日本育ち、日本語しか話されませんでした)

声をかけた方々は、別に彼がドラムス演奏している場所に

直入する予定ではなかったのですが・・・

でもジミーさんは、知り合いはみんな自分のいるところに来るものと

思っていらっしゃる

そこで、急いで食事をして、仲間やクラブのホステスさんも連れて

ライブの現場に駆け付ける、という成り行きに・・・

のどかな時代でした。今にして思えば

 

 土曜日の午後【em's Music Salon】で素晴らしい音楽を奏でてくださった

バリトン・サックスの原田忠幸さんはご次男です。

(ちなみにお兄さまのイサムさんはドラマー、そのご長男も同じくドラマー

という音楽家一家です)

「今月はオヤジの命日でね、銀座に来たら思い出しましたよ」と

エピソードも交えつつ・・・。

「知ってる曲をやったほうが、みなさんやっぱり喜ぶのかしら?」との気遣いも。

バリトンのトリオで'Five Spot After Dark'の熱い演奏が聴けるとは

エムズのいつもの雰囲気ともまた違うけれど、この曲は客席が

盛り上がりましたね~~~

 私もついグレン・ミラー・シリーズをやったのですが、なんだか久々に

ビッグバンドを背負ってるような気分に浸れました。

 

 佳き時代の音、いろんな情景が浮かぶ音楽が流れるひととき・・・

その空間と時間を共有できることが「宝物」ですね


ミント登場

2018-05-16 13:58:05 | 季節

 

 ケンタッキー・ダービーの季節になると、思い出すのがこの「ミント・ジュレップ」

昨年もこれにまつわる記事を書きましたが・・・(ご興味おありの方は、同じ時期の

ブログ記事を検索してみてください)

 今日はダービーの別名「Run For The Roses」(勝利者にバラを)にちなんで

Four Rosesで作ってみました

 バーボンのクリーミー・テイストがほんのりとして、清涼飲料のように飲めてしまいます

まだ明るい夕方に、風に吹かれながら・・・がいかにも似合うカクテル。

 

 ミントが登場した、ということは、つまり「モヒートもあります」ということ

もう一つのおススメは、こちらも腰に手を当てて一気に飲みたくなる

「シェリー・ソーダ」

「とりあえずビール」とばかり言わずに、こういう軽いカクテルも

バーでの一杯目には、なかなかよろしいですよ