スタンダードジャズのライブがどのような曲を演奏しているかは、
実際に経験していない方に説明は難しいものです。
「もし、リクエスト曲などございましたら・・・」と一応言うと
「ジブリの曲お願いします」とか、「この間観た新作映画の中の曲が
とてもよかったからあれを」
・・・・そりゃ~~無理ってもんです
例えばディズニー映画の主題歌の中には、ジャズ・ミュージシャンに
好んで演奏されて、現場のスタンダードになった曲はいろいろありますが
(「いつか王子様が(白雪姫)」「星に願いを(ピノキオ)etc.etc...)
それらの多くは1940~60年代のヒットで、時間をかけて練り上げられて
ジャズアレンジになっているわけです。
「ディズニーものなら・・・」と言いかけてそれに気づき
「あっ、古いものなら 『アナ雪』って言われてもできません」
ピアニスト
「我々の演奏スタイルは、まとまるまでに時間をかけますので、
長い目で見ていただければ。」
私
「2~3年ではまだ難しいですね(・。・; 2~30年はかけませんと。」
時々ポカンとされます。でも、その古い曲を演奏すると、やっぱり
「美しいですね~~ナマ演奏ってステキですね」と喜んではいただけます。
そういうやり取りとともに実際に体感していただくのが真骨頂であって、
「何をやるか」というよりも「何を選んで練り上げてきたのか」を
聴いていただく、ということだなあ、とつくづく思うのです。