「間」が大事、とは芸事全般に良く言われることですが・・。
例えば歌の場合で言いますと、「声(が出る)」「音程が正確」
「リズムが正確」と三拍子揃ったところで、
(ここまでは練習である程度改善が望める・・・こともある)
「ちゃんと歌っているのにどうもイカサナイ」
ということがある場合、つまりその歌い手の「間が悪い」
のだろうと思います。
ジャズの場合は特に、その一曲の歌の中での「言い方の間合い」と
「他の音との絡み合いのタイミング」の良し悪しで、
印象がまるで違うのが面白いところなので・・・。
同じように、日常の生活の中でも「作法」などどというものは
小さい時からどういう環境で叩き込まれてきたか、というのが
一番大きい要素ですが、普通に考えるとわかる、という部分もあって、
「なんて間が悪いんだ」と腹が立つのは
例えば、道に立ち止まってスマホを見る・・・その立っている位置が
曲がり角で、通行する人がいちいちぶつかるのに気がつかない、とか、
「今、お電話よろしいでしょうか?」とステージの真っ最中に営業の電話を
かけて来るとか・・・これってNGですよねえ?
ちょっと落ち着いて考えればわかりそうなもんじゃありませんか
若い時に「優しいとか、よく気が利く、というのはね、どのくらいアタマを
働かせているか、ってことなんだよ」と先輩に言われたことが、
やはりだんだんと身に染みて来る今日この頃です