「常識のウソ」とか、それまで言い聞かされて信じていたことが
くつがえって真逆の真実が明らかになる・・・これは科学・医学の分野では
普通のことなのでしょうが、ここ数十年の間には、その結果が一般人の
生活の中で容易に知ることができるようになり、いろいろなブームが起こり、
「昔人間」はついていけなくて途方に暮れる・・・というのが、ありがちな
風景になりました
熱中症でたくさんのお年寄りが倒れるのは、「エアコンは体に悪い」
と信じている人の今でも多いことの表れでもあるでしょう。
「こまめに水分を摂り、適度にエアコンなどを使って・・」と毎日のように
アナウンスされても、「いつも熱いお茶飲んでるし」とか、「コーヒーや
ジュースのほうが好き」「お酒でまかなってる」などと思っている方も
まだまだいるのかもしれませんね 「トイレに行きたくなるのがイヤだから
我慢する」などに至っては、説得に少々時間がかかります
お茶などには利尿作用があって、かえって体の水分が外に出ていくのに。
お酒の場合は「ストレート。ノーチェイサー」というのが男前とされていたりして
水そのものを積極的に摂ることにはうとかった、というケースはよくありました。
それでも、ここ数年で、バーでもお水の消費量はかなり上がっております。
「ロックで」と頼まれて「あ、チェイサーも」挙句、薄いグラスに「チェイサー」の
お水をドボドボとご自分で入れられるのは興ざめですけれどね
かく言う私もステージで、必ず水をそばに置いて間奏の間に飲みます。
これは「口が乾くから」湿しているわけで、人によってその間合いは
さまざまですが・・・。
かの、ポール・マッカートニーが30曲以上を歌うのに、一度も
口を湿らせたり水分を補給することがない、というのは毎年レポートされています。
これはステージで歌う人間にとって「有り得ね~~」というレベルの
特異体質としか言えません。
「口パクじゃないの?」とおっしゃるあなた。MCだけだって、
また百歩譲って口をパクパクさせるだけだって、簡単に乾くものですよ。