銀座ジャズバーエムズのブログ

 生演奏のある小さなバー・・・「大人のくつろぎ空間」をお探しの方にご案内申し上げます。

I'll Remember April

2020-04-30 15:02:36 | 

このステキな一日もやがて暮れてゆく

仕方ないね

ため息をつきながら

僕たちは別れを告げる

一緒にしたこと 歩いた道・・・ 何もかもに

これからは一人ぼっち

この四月のことはずっと忘れないだろうな

とてもいい想い出として

 

君は確かに愛をくれた

君の唇は温かく

僕たちの恋も そして春も 生き生きとしていた

物寂しい秋が来ても

四月の恋と 君を思い出せばきっと 僕は大丈夫

 

炎はやがて埋火となって消えてゆく

炎も恋も 燃え上がるのはほんのひととき

忘れられないだろうけれど

でも、思い出せばきっと微笑みの浮かぶ記憶として

この四月は僕の心に残るよ

 

 もともとは1942年の、あるコメディーの挿入歌として書かれた曲。

歌、というよりも昨今では、器楽演奏の題材として取り上げられる

定番のようですね。

 

 本当に、今年の四月はきっと誰も忘れないでしょう。

まるで違った意味合いで・・・

 まばゆいばかりの初夏を感じる、

この四月最後の日に、想いを込めて。

(演奏をお聴かせできるといいのだけれど。)

 

 

 


Hurry Home

2020-04-18 16:56:17 | 

君に電話で戻るように頼むべきだった

今になって後悔してる

こんな一人ぼっちの気分にはもう耐えられないよ

早く 早く帰って来ておくれ

 

ドアに鍵はかけずにおくんだ

ボクと同じように君も ひとりぼっちな気分になって

帰ろうと思ってくれるかもしれないから

もう一度会えるなら 世界を差し出してもいいとさえ思う

 

これまで知らなかったことをたくさん学んだのかもしれない

行かせてしまうなんて、何てバカだったんだろう

いなくなって初めて 君のいない人生なんて

からっぽなんだな、と思う

 

とても大きな間違いを ボクは犯してしまったらしい

愛こそがすべてを変える力があるんだな、としみじみ思う

もう一度  心の平安を取り戻したい

どうか どうか 早く帰って来ておくれ

 

 ずっと以前にElla Fitzgeraldのバラード・バージョンにしびれて

女性側からの歌詞で訳したのですが、改めて1939年の

Sammy Kaye 楽団のオリジナルを聴いてみると、おそらく

楽団付きの歌手でしょう、Charlie Wilson という人が歌っています。

この時代のことで、いわゆる「ダンス・テンポ」

歌詞の内容ほどには、全然メランコリックになれない、

さっぱりとした歌いっぷりで、思わずクスッと笑いたくなる感じです

Ellaの方は、笑いごとじゃない感じ

 

 

 

 

 

 

 

 


それぞれのテレワーク?

2020-04-09 13:55:17 | つれづれ

 ある日、五十嵐さんがお電話で

「ちょっと、ミキちゃん、これって何の曲かい?」

とおっしゃるので、今風にはyoutubeか何かの音源を

聴かせてもらえるのかな?と待っていたら、何と五十嵐さん、

電話口でアルト・サックスを吹いてくださいます

2小節聴いて「あ、はい、Give Me The Simple Lifeです」

(イントロ当てクイズかいっ)

「ありがとー

しまった、もうちょっと長く聴けばよかった

 

 後日、この話を某ピアニストにしたら

(五十嵐さんと同じガラケー愛用)

「オレもそれならできるな。 マンツーマンでライブの押し売り

 

 いろいろな分野での配信は一般的になりましたが、

私たちの場合は、今後どうしましょうかねえ??


家にいるよ

2020-04-07 15:47:39 | 

'Ain't Misbehavin' '

誰も話す人もいなくてひとりぼっち

棚に売れ残っているモノみたいだけれど

それでもいいの

お行儀良くすることにした

愛はあなたのためにとっておく

 

大事な人が誰か思い決めたから

もう外でフラフラ遊び回るのは止めにした

 

隅っこにいるジャック・ホーナーみたいに

どこにも出かけようと思わない

あなたのキスを待つことだけが大事なの

 

遅くまで外にはいない

8時には家に帰ってラジオがお友だち

いい子にしてるよ

私の愛はあなたに取っておくの

 

 1929年 Broadwayのミュージカル・コメディーのため書かれた曲。

'Fats' Waller 作です。 彼自身が弾き語っています。

「ナンチャッテ」的な歌詞の小唄ですが、「大事な人のために家にいる」

というテーマで、思い出しました

 

 

 

 


今回だけは

2020-04-01 13:26:43 | 情報

「嘘だよ」と言ってほしい、と誰もが願う4月1日です。

 

 桜に雪の風流な景色も、辛さや不安をかき立てるような、

残念な春になりました。

 ミュージシャンはほぼ全員、演奏機会も仕事も無くなり、

なすすべも無く過ごしております。

こんな時こそ、少人数でも音楽で癒されたい癒したいというのも人情ですが、

今はまず、自分を含めた大事な人たちの命を守って、この状況を乗り切るべく

努めるしかありません。

 行政の指示にかかわらず、ファンの方にこちらから「来てください」と

声をかけることはできません。まして、複数の出演者で、5名以上の

お客様を期待するのは、現実のリスク管理に逆行することになります。

 

 4月3日(金)五十嵐トリオのライブは、ご相談の上、中止を決定いたしました。

今の状況で皆さんの危険を大きくすることはできない、という苦渋の選択です。

演奏者自身も楽しみにしていた週末:金曜日の夜、敢えて「どうか来ないでください」

とお伝えする私たちの気持ちを、受け取っていただけますように。

 

 少しも早く、ご一緒に音楽を楽しめる時間が戻って来ますように