銀座ジャズバーエムズのブログ

 生演奏のある小さなバー・・・「大人のくつろぎ空間」をお探しの方にご案内申し上げます。

馴染み

2015-05-30 13:45:45 | つれづれ

裏を返して、馴染みになって・・・」という表現、ご存知ですか?

河辺さんが「十分なギャラをご用意できなくて、こんな狭いところで

演奏していただくのは申し訳なく・・・」などと言われて

「いやいや、少しでもジャズに馴染みのないお客さんに楽しんでもらえる機会が

あるほうがね 喜んでやりますよ。その代わり”裏を返して"おくれよ。」と

おっしゃっていました。

 元々は遊郭の言い習わしから来ていて、「初会」「裏を返す=2度目」

そして3回目にやっと「馴染みになる」というのが暗黙の了解事項。

つまり、最初に派手に遊んでお金を使っていただいても、それっきり、というのは

あまり好まれるお客ではなかったわけです。 この、粋筋の言い方が定着して

「2度目3度目を、あまり間をおかずに頼みますよ」と言うのを

「裏を返してね」と表現しているわけです。

 初めて来られて

「いや~~、気に入ったなあ。今日は連れて来られて紹介してもらったから

今度は一人で来ていいですか」というような場合に

「ハイ、お顔のわかるうちに裏を返していただければ

そこで「それってどのくらいの期間?3か月くらい?」などと聞くのは野暮というもの。

くすっと笑っていたら

「ママが顔を覚えてるのって一か月くらい?」と重ねてご下問。

ご一緒の方がイライラして

「そういうこと言うんじゃないその気があるなら来週来りゃいいんだ

 

 時間というのは、容赦なく流れていくものですが、主観的なものでも

ありますね。 退屈なことに付き合っていると、永遠に終わらないような気がするし、

集中して何かに取り組んでいるときには、長いか短いかなんて考えてもいない。

一区切りしてふと我に返った時に「あっという間だったかも」と感じるわけですが、

「12年目?あっという間だったでしょ?」などとあっさり他人に言われると

・・・そうでもないゼとも思いますね。

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数値、と言えば・・・目標!?(◎_◎;)

2015-05-28 13:46:17 | つれづれ

 梅雨より前に夏になってしまったような・・・

日向を歩かないようにしましょうね

 

 セッションにて。

袴塚「どのくらいのテンポ(速さ)ですか?」

男「ええと・・・133くらいでお願いします。」

ざわめくカルテット(ほぼホストバンド)

袴「あの、ボク『絶対テンポ感』ってないもんで・・・

このくらい、ってカウント出してくださると助かるんですが・・・

で、次のステージ、その方は今度はバラードに挑戦

「あ・・っと、74くらいで」

全員大爆笑 だから~~~

私「音楽は数値じゃない」また爆笑

困る男性。困るバンド。

 

 絶対音感があって、それを声でちゃんと表現できる人がいるとして、

でも、共演する人々の音とズレていたら、どちらが悪いという問題ではなく

聴く側が心地悪くなりますね。

 テンポも、生きている人間同士のすることですから

「このくらいの速さ」でやっているつもりが、熱が入ってあおり気味になったり

やや引きずられて遅くなったり、ということが、もちろん日常的に

起こっています。 それを、演奏する側同士も、聴く側の方々にも

不快感なくスムーズに楽しめる範囲にまとめていくのも、

それぞれの持っている「テンポ感」が、どのくらい芯があって

しかも柔軟で、さらに持ちこたえたり瞬時に修正していける技術があるか・・・

これらを総合して『音楽性』が高いかどうか、にもなってくるわけです。

 

 メトロノームを意識しながらの練習のやり過ぎとか、

歌の場合はCDを聴きながらの練習(自分もできているような気になる)

というのは、導入部としてはある程度必要な人もいるかもしれませんが、

セッションに参加するようになったら、そこは離れて、

その曲をその場でどう料理していくか、に集中するのでなければ

意味がありません。

これはプロには常識以前のことですが、アマチュアの方々にも

ぜひ意識していただきたいポイントです。

 

本日(5/28木)江草啓介(P)成重幸紀(B)

5/29(金)高浜和英(P,Vo)山口雄三(B)

・・・心地よいテンポ感とスウィング感を存分にお楽しみください

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異色のデビュタント

2015-05-26 13:37:33 | 日記

 元々は社交界にデビュー(フランス語;初登場する)した人を

「デビュタント」と言います。

「ジャズバー・デビュー」にもいろいろなケースがありまして・・・

 

ある日の7:00PM過ぎ。

見知らぬご老体(と言うのは失礼かな)がいそいそとカウンターに近寄り

「あー、やっと入れた

私「こ、こんばんは。いらっしゃいませ・・」

老「5時半に来たら空いてなくてさあ」

私「はあ、オープンは7時なもので、申し訳ございま・・・」

老(やや耳が遠くていらっしゃるそうで、お構いなく話されます)

「しょうがねえから近所のバーへ寄ってさ、ビール一杯のつもりが

一杯じゃすまねえんだな、これが

私「それはそうで・・」

老「でさ、まだ時間あるなあ、と思って外へ出てみたら◯◯って看板があってさ。

『名月赤城山』ってあんでしょ?」

私「さあ・・名前は聞いたことがありま・・」

老「やっぱ若い人は演歌はムリかね東海林太郎ってわかる?」

私「ハイ」(若くもないけど、それって演歌でしょうか?

戦前、昭和14年のヒット曲ですよ)

老「オレ、里が群馬なのよ。だからさ、そこの蕎麦屋は素通りできなくてさ、

しこたま日本酒飲んじゃったよ。でもここ(エムズ)は前から気になっててさ、

は~~やっと来れた。もー飲めねえ

・・・・ナンノコッチャ

 

 やはり昭和初期の"My Blue Heaven(私の青空)"を

日本語と英語で歌ったらたいそうお喜びでした・・・

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また別のお知らせ

2015-05-25 16:12:53 | 日記

 セッションやクリニックに参加または見学ご希望の方は

ホームページの[information]をごらんください。

いずれも「完全予約制」です。

 

「J's Session」・・・

 ご希望が増えてまいりましたので

次回の日程と合わせて、ご予約・recomfirmation について

前もってお知らせしております。

「P.S.クリニック」の日程・・・

毎月決まった日と曜日、が難しくなりましたので、2~3か月先までの

予定を出すようにいたします。

 

 本日;5/25(月)袴塚 淳(P)

26(火)小林 洋(P)

27(水)辻 邦博(G,Vo)

お馴染みのソロ・シリーズ

 梅雨入り間近のつかの間の「初夏」

 今週もどうぞお寛ぎにいらしてくださいませ

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重要なお知らせ

2015-05-22 14:54:42 | 日記

 先の話で恐縮ですが、9月7日(月)ジャズバーエムズはお休みいたします

なぜならば

都内某所でチャリティーコンサートが企画され、そのゲスト・ヴォーカルを

仰せつかりましたので、ここは一つ、ファンの方々にもチャリティーにご協力いただき、

エムズの代わりに私と一緒に某所へお越しいただきたい、という壮大な計画です

総帥はご存知【ジャズひな祭り】主催者;深澤芳美さん。

日本→ブラジル「移民120年」記念事業の一環として、

サンパウロに近い「サルト市」の新しいホールに、ピアノをプレゼントしようというもの。

キャロライナシャウト+影山ミキ、そしてスペシャル・ゲストに秋満義孝さん(P)

詳細はこちら【ピアノ・チャリティー・コンサート】

おいおいにご案内してまいりますが、すでに第一刷のフライヤはエムズに置いてございます。

六月に入りましたら、チケットも届くことになっておりますので、エムズでも

お買い求めいただけますし、もちろんコンサートのサイトから深澤さんに

ご注文いただいても結構です。 チケットを買っていただくこと、それから

現場にいらしてロビーで一杯やっていただくことすべてが

チャリティーとなりますので、どうかご協力くださいませ。

 

本日:5/22(金)は、そんな軍団の要:

深澤芳美(P)下間哲(Tp,Vo)+影山ミキ(Vo)の「黄金トリオ」by yoshimiさんによる

恒例の「呑み会」もとい、ゴキゲン週末ライブ&チャリティー予行演習です

さああなたもご一緒に、一週間の疲れを吹き飛ばしましょう

 

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