Travelin' Light

 河辺さんが演奏された、と言うわけではありませんが、

トロンボーン奏者の作品で、私の好きな曲があります。

♫

私は身軽に旅をしている

だって私の恋人は去って行ってしまったから

これからは　とても身軽よ

彼は「さよなら」と言って　そして

私の心も一緒に持って行ってしまった

だからいきなり何にも無くなって

身軽になってしまった

私が風のように自由なことを

誰も知らない

私と私の想い出が　それを知っているだけ

いつか　もしも奇跡が訪れて

彼が帰ってくることがあるかも

その日までは

一人で　身軽な旅を続けるだけ　♫

　ホワイトマン楽団が、キャピトル・レコードの

スタジオでレコーディングに臨んでいた時に、

トロンボーン奏者のトラミー・ヤングが、友達の

ビリー・ホリディと一緒にやって来た。

　作詞者のジョニ・マーサーもそこにいて、ヤングの

新しい曲に、即、歌詞をつけた。そして彼女に

その場でバンドと一緒に歌ってもらったんだけど、

ビリーはその時、他のレーベルの専属だったので、

ニックネームの「レディ・デイ」で登録したのでした。

　曲が人を呼んだのかなあ。

なんだか感慨深いお話。😌 

続・トリビュート

　河辺さんは、亡くなる十日前に、エムズで演奏なさいました。

洋さんは何とその時の演奏をフルに録音していて、昨日は

その日の曲目に従って演奏しました。

　肺活量の問題か、入れ歯の具合によるのか？😅

 いつもはかなりスローなナンバーも「軽いスウィングでやろうよ」

とおっしゃった曲がいくつもあったこと。　ラストのステージは

お話が弾んでしまって、演奏曲目がとても少なかったことなど、

思い出話にも花が咲きました。

　当時87歳、いろいろな不具合はそれなりに抱えて

いらっしゃいましたが、とくに辛そうなこともなく、

吹く気満々、十日後に亡くなった知らせが来た時にも

みんなあっけにとられたほどで、眠っている間の

まさに大往生。　ご本人も目覚めて「ありゃ～～

こんなとこに来ちゃってるよ」と当惑なさっただろうな、と

話し合ったことでした。

トリビュート

　昨今は「捧げる曲」「想い出の曲」がどんどん増えて

複雑です😥 

　2014年9月3日は、トロンボーン奏者にしてビッグバンドの

リーダー、アレンジャーだった河辺浩市（旧；公一）さんの

ご命日です。

　ジャズバーエムズがオープンして数年の時に、同じ世代の

管楽器の方々と「進駐軍サウンド」を演奏する楽団を結成し、

数か月に一度、エムズで佳き時代のスタイルを再現して

下さいました。

　同輩の方々が病で一人倒れ、二人去っても、「家で一人で

壁に向かって吹いててもつまんないよ」とおっしゃって、

月に一度ほどは楽器を担いで遊びに来て下さいました。

　古いファンの方にも、若いお弟子さんにも、まるで親戚の

大伯父さんみたいな優しいノリで、ステージでのトークは

知り合いの噺家さんたちも「勉強になります」と舌を巻く

軽妙さ、オトボケな感じもありながら、一曲一曲への知識と

思い入れ、演奏することへの深い愛情を、いつも感じさせて

下さった、偉大な先達なのです。

　本日：9月4日（月）は小林洋さんのピアノ・ソロ

最後まで仲良く共演させていただいた後輩として、

二人で想い出の曲と思い出話を、と思っています。

顛末「プチ・Composer's」8/30とお知らせ

　一昨日の「Jimmy McHeugh songs」は

Don't Blame Me

I'm in the Mood for Love

Say It

I Can't Give You Anything but Love

Digga-Digga-Doo

Exactly Like You

On the Sunnyside of the Street　など。

　それに加えて「スーパー・ブルー・ムーン」にちなんで

月の曲のリクエストもあり、秋先取りのセットリストに

なりました🎶

★本日；9月1日（金）は、初登場

竜野みち子(P) Jumbo小野(B) Duo 

なお、

明日；9月2日（土）五十嵐トリオ

30日（土）森田・谷口Duo は、いずれも15:30開演

ご予約を優先にさせていただきます。★