星野富弘花の詩画展(10月19日~10月24日)を水戸市で見てきた。
雨風の強い日にもかかわらず、沢山の人が来ていた。
星野富弘さんは、1946年群馬県生まれ
1970年群馬大学卒業 中学校の教諭になりますが、クラブ活動の指導中頸髄を損傷、手足の自由を失ったそうです。口に筆をくわえて詩や絵を書き、見る人に生きる喜びや勇気、そして沢山の人に感動を与えてくれています。
一つ一つの作品を見ながら、絵の中にリアルというのではなく、生命(いのち)
を感じた。丹念に書いた線、丁寧に染めた色、椿の葉はがっしりした厚味がある。
星野さんは、ねこじゃらしは、坊主頭を連想するという、そのねこじゃらしの穂は
可愛く垂れて、穂のつぶつぶの、一個一個に命がそそがれて、一本の穂に描かれ
接写した写真よりずっと、ずっと命が躍動している。
どの絵を見ていても、色に愛情があり、色に命のきらめきがあり、絵の前に何時間いても、いいと思うほど釘付けになる。
人の列が絵の前で立ち止まりなかなか、動かない。100点の絵を見るのに一点一点
釘付けになっていたのでは、全部は見ることが出来ないので、私は人の後ろから
詩をさっと読みながら、前に進んだ。花の絵に添えられた詩がまた心に響く
24日は、股関節痛の痛み止めをもらうために、整形外科の診察に行った。
その後で足を延ばして、詩画展に行った。
病院からバスに乗って、30分バスの振動で股関節の周辺が痛むのをじっと
こらえて、肩がこったがそれでも、思い切って来て良かったと思った。
会場で星野富弘さんの花の詩画集「あなたの手のひら」を買った。
本の「おわりに」のことばの中に
「良く見ると道端の小さな花は、決して小さくはありませんでした。
虫に食われた葉っぱ、折れてもなお起きようとする茎、夏の陽に
焼かれた花びら、いつのまにか私は草花に人間を重ねて見るように
なりました。」と書いています。同感です。自分の命と
正面から向き合ったとき、自然にこんな気持ちになると思います。