「救命の連鎖」ということを皆さんご存知でしょうか!
きのう、「あなたの大切な人を助けるのは、あなた自身です!」
という医師会の市民公開講座を聞きました。
そこで、初めてこの言葉を知りました。
それは、傷病者の傍らにいる人(バインスタンダー)が
早期通報(119番)、早期心臓マッサージ(CPR)、早期除細動(AED)
そして早期2次救命処置と4つの輪を強固につなぐことが救命率の改善に
つながるということです。
市民の協力を得る「バインスタンダーCPR」が
行われると生存率は1.4倍高いということです。
スライド画面を写したので見ずらいかも知れません。
「水戸地区における救急医療の実態」と題した講演に続いて
救急現場のデモンストレーションがありました。
2つの場面があって、一つは家庭で夫が突然心臓や呼吸が
止まってしまった。という場面です。
傍らにいた奥さんが119番通報をして、救急救命士の口頭での指示に従って心臓マッサージをしているところです。
救急救命士が到着して、心臓マッサージ、除細動の処置を行い、同時に救急病院へ連絡して病状を伝え、受け入れを頼むところです。
病院へ搬送、その救急車の中でも心臓マッサージが続けられています。
病院へ到着して、病院でも心臓マッサージが続けられ、点滴や必要な処置を行い心臓が徐々に動き出し正常になる。
演技とはいえ病院の日常の場面を再現してくれて、ドラマのシーンを見ているような逼迫した空気が伝わってきました
二つ目は、乗用車にバイクが衝突して転倒、重症を負う場面です。
乗用車の運転手が119番通報して、救急救命士の指示で、負傷者の状態(呼吸をしているか、出血があるか)を確認して、出血のある部位をタオルなどで圧迫して救急隊を待つ。救急隊が到着して、マニアルに従って、ヘルメットをはずし、頚椎を保護する処置をする。
脊髄をいためないように、3人の救急隊が呼吸を合わせてタンカのような器具に乗せて固定する。同時に病院に連絡して、必要な処置の指示を受け、病院の受け入れを頼む。
病院に到着して、救急救命のマニアルの手順ABCDEに添って医師が負傷者の状態をチッエクしながら処置をする。
「私が誰だかわかりますか!」「北島三郎」「こりゃ!だめだあ!もうろうとしている」しばらくしてまた負傷者に質問する、「私が誰だかわかりますか!」「氷川きよし」「よし!大丈夫!」などというジョークも交えながら笑いをとったりしながらの演技で医療スタッフもなかなかのものでした。
全国統一した救急救命のマニアルが作られているので、何処の救急隊、どこの病院に行っても同じ手順で処置が行われるということです。
このデモンストレーションでも、様々なところから来た救急隊員、医師、看護師でデモスタッフを組んで行われました。舞台での演技でしたが、息をのむ思いで見ていました。このデモンストレーションを見てつくづく救急救命講習を受け、心臓マッサージの方法、除細動器(AED)の使いかたなどを学んでおくべきだと思いました。