趣味の小箱

ばあーばの気儘な部屋
 「人生に計画をたててはなりません」ヘッセの手紙残像となる

ごんずいが面白い

2008-09-30 17:31:29 | 気になる動物・植物
水戸市森林公園の遊歩道を歩いていたら
見たことの無い赤い色の実が生っていました。


     

高いところの実を写したので写真がぼけてしまいました。

調べてみると「ごんずい(権萃)という名前でした
ミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉小高木。

和名の由来は:①ゴシュユ(呉茱萸)が転じてゴンズイとなった

       ②とりたてて役に立たない木なので同じく
       役に立たない魚であるゴンズイから付いた。
という二つの説がありました。〔花と樹の大事典より〕

役に立たない「ゴンズイ」という魚がどんな魚なのか調べてみた
こちらの漢字は「権瑞」でした。
ナマズ目ゴンズイ科の海産の硬骨魚と書いてありました
〔広辞苑より〕

写真を見るとナマズのような魚です。海のナマズといった
感じだということです。

胸びれと背びれをすり合わせて高い音を出す
この音から、九州や高知では、ぎぎ、ぐぐというのだそうです
食用にはほとんどしない。〔歳時記より〕〔季語は春です〕

魚は春の季語になっていますが、樹のほうは季語にありません。

魚の背びれと胸びれのとげは鋭く、毒腺に連なり刺されると
激痛があるそうです。

樹はわきがのような臭気があるので薪材などの用途しかないそうです。
〔花と樹の大事典より〕

ついでに、広辞苑で「ごんずい」の付いている言葉を
調べてみました。

「権瑞玉」ゴンズイの幼若魚が作る球状の濃密な群れ

「ごんずいば」(ごんずい場)掃き溜め

「ごんずい」(踵髄)(『踵』はかかとの意)
人の後について行くこと。

などがありました。いずれも良い意味ではありませんね

「権萃」の和名の由来となった
「呉茱萸(ごしゅゆ)がどんな植物なのか調べてみました。

ミカン科の落葉小低木
中国原産で、薬用として栽培される。
高さ3m、全体にやわらかい黄褐色の毛を密生する
雌雄異株、夏ごろ枝先に緑白色の小花を多数、円錐状につける
果実は約1cmの球状で秋、紫紅色に熟す。

果実には芳香がある
漢方では、未熟果を乾燥させたものを呉茱萸(ごしゅゆ)と呼び
健胃、利尿、頭痛、嘔吐に用いる
果実と枝葉は身体を暖める効果があり浴湯剤となる。
享保年間に渡来し、薬用として小石川植物園に栽培され広まったという
日本に見られるのは雌株のみ。
〔花と樹の大事典より〕

ゴンズイから芋ずる式にいろいろ調べてみました。
調べるのが好きなばあばです。

なたまめ(鉈豆)の花が咲いた

2008-09-25 19:44:26 | 気になる動物・植物
イギリスの民話「ジャックと豆の木」の「鉈豆」の花が咲きました

茎の太さが茎周り2cmになり、さわると木のように硬くなっています

秋になって蕾が出てきて花が楽しみでした

今朝高い所に咲いているのが見えました

キャタスに登って写しました。


     


     


まだ一個しか咲いていませんが、良い花です
大きな花です。
豆がなったらまた報告します。

鉈豆の観察(1)

本から本へバトンタッチ

2008-09-24 21:05:16 | つぶやき
 エッセイのような本を読むとその中に、作者が
感銘した本が紹介されているので
その本を読んでみようと新たに楽しみが出来ます。

鎌田實著「それでも やっぱり がんばらない」~モンゴルの民話「スーホの白い馬」へ

多田富雄著「寡黙なる巨人」~詩人香川紘子著「香川紘子詩集」へ

という具合です。

ラジオ番組で「命の対話」という鎌田實先生の番組があります
夫がその番組が好きで私もたまに一緒に聞くのですが

その関係で鎌田先生の本を読みたいと思いました。
「それでも やっぱり がんばらない」というのを
買いました。

その中でモンゴルの民話「スーホの白い馬」の物語が
書いてありました。
馬の顔が刻まれた「馬頭琴」という二弦の楽器が作られた
物語です。

早速図書館で借りて読みました。

その他ドストエフスキーの未完の傑作「カラマーゾフの兄弟」
も紹介がありました。

多田富雄著「寡黙なる巨人」は新聞の記事に
小林秀雄賞を受賞した記事がありました。
作者が世界的な免疫学者で茨城県出身ということに
興味を持ち買いました。

ある日突然重症の脳梗塞になり
食事が飲み込めない、歩けない、言葉が話せない
そんな体験を科学者の立場から書いたエッセイです。

その中に、香川紘子さんという詩人のことが
書いてあります。この方は重度の脳性まひで
50年以上も寝たきりのような状態でいるとのことです

詩人として「香川紘子詩集」を出したと書いてあったので
どんな詩を書いているのか読んで見たいと
サイトを調べてみました。

運良くその本が販売されていました。
2008年08月に出版されたばかりでした。
早速買いました。サイトで買ってセブンイレブンで
受け取りなので、便利です。

そういう分けで今いろいろな本をよんでいます。

つるぼの花野

2008-09-13 17:57:56 | 気になる動物・植物
      


                   

 「つるぼ」の花盛りです
散歩で歩いていると、いたるところに咲いています

分譲地の開発工事をしている所の土手、手這坂と呼ばれる
S字形の曲がり口の土手、そして中央公民館の土手や
裏の緑地公園、ここは春にはタンポポ、そして今は「つるぼ」
が群生してとてもきれいです。

蜂が蜜を吸いに来ていてその羽音が耳につきます

幼い頃から見慣れている花は懐かしいしやっぱり美しい

花の名前を知ったのは、新聞の記事でした
小さな写真に説明が書いてありました

ユリ科であること、日本各地の山野の日当たりの良い
場所に生えること、花期は8月~9月であることなど

つるぼ(蔓穂)、分類はユリ科つるぼ属 Scilla scilloides(スキルラ スキルロイデス)
別名:参内傘(さんだいがさ)で花穂を昔公卿が参内するとき
共人が持った、たたんだ傘の形に似ていることからということです。


ツルボもシラーの仲間なんだそうです。

シラーという花もユリ科つるぼ属でした
シラーの花はとっても綺麗です


     

     シラーにはいろいろな花があるようですが
     この花もシラーです。
 調べてみると面白いですね。


            

テルちゃん

2008-09-07 16:52:58 | つぶやき
     


 玄侑宗久(げんゆう そうきゅう)著 「テルちゃん」を読みました

エテルこと「テルちゃん」
フィリピンから安雄のもとに嫁いだのです
そして2年半の結婚生活で安雄は突然「脳幹部出血」で他界してしまうのです

それからのテルちゃんを中心とした家族の物語です。

家族は
安雄とテルちゃんの息子、3歳の康則ことノンちゃん
そして後でフィリピンから呼んだテルちゃんの息子「太郎」
こと「タロくん」

安雄の弟の健志とそのパートナーの玲子、一月に一回尋ねてくる

そしてテルちゃんと玲子の義母(80歳を過ぎている)

テルちゃんは明るくて、聡明、日本語も上手で
とっても素直でよく働き
「おかさん」といって病気の義母の面倒をとてもよく看るのです。

テルちゃんを中心として家族がテルちゃんを大事にし
家の中はいつも明るいのです

そして料理が上手でフィリピンの材料を使って美味しい料理を
いろいろ作り、またそれを皆が喜んで食べるのです

フィリピンの人は皆材料に対する知識があって
材料を上手に使いいろいろな料理を沢山覚えるのだろうか?

私なんかとてもテルちゃんの足元にも及ばない気がします。

バナナごはん
バナナの葉にインデカ米と刻んだパプリカ、鶏肉を入れ
くるりと巻いて紐で結び沸騰したお湯の中で煮る
とても良い香がするという

シニガン・スープ
日本のみそ汁みたいなもので酸っぱいらしい

ばろっと
アヒルのゆで卵だが、有精卵で途中まで孵化させてから
食べるので、卵の殻の一部を割るとすでに羽毛を具えた
雛鳥の軀や頭、足などが識別できるのだそうです。
皆がうまいと食べるのだが玲子はどうしても食べられない
テルちゃんが「おねさん、だいじょぶですか」
と心配する

読んでいると
テルちゃんは、観音様に思えてくる
作者がお寺の住職さんなので文章が柔らかく
読んでいて暖かい気持ちになる