過去を振り返るのは…、やっぱやめない
5日目の中盤以降を録画観戦。やめなくて良かった。男子走り高跳び決勝は、まさに信じられない結末を迎えていた。
稀に見るハイレベルな展開を制して優勝したのは、なんとキャリア2年足らずのドナルド・トーマス。1年7ヶ月前まではバスケットの選手だったそうで、彼のジャンプフォームはまだまだちゃんと定まってない。飛んでいる途中で足をバタバタとバタつかせているそのフォームは、他の選手のフォームを見ていると、とてもじゃないがそんな高さを飛べるわけないだろうと言いたくなってしまう。
しかし、実際にはそんなフォームをものともせず、体のいろんな力を総合して無理やり(と、言いたくなってしまうが)飛んでいる。2回失敗して後がなくなった2m33cmを3回目で飛んだときには、マットの横にいる係員も「嘘だろ!?」っていう顔をしててちょっと面白かった。
とにかく、男子走り高跳びを見られただけでも、5日目の中盤以降の録画分を見ずにやめなくて良かったと思えた。
せっかくなので、今朝の女子マラソンを見た後は、6日目にも突入。注目は男子棒高跳び予選の澤野選手。新聞もニュースも確認してなかったので、昨日の決勝にいなかったことだけが知り得る事実だったため、何が起きていたのか分からなかった。
準備万端で臨んだはずが、結局一度もまともな跳躍を出来ないまま敗退。一本目では手を気にしているようだったが、結局は元々つり易いという足がつったということだった。
澤野選手だけなら「残念だった。」と一言で済ませてしまいそうだけど、今回は実力を発揮しきれずに敗退してしまう人がホントに多い。
暑さによる準備不足というのが、どうも全体的な問題だったらしい。マラソンなどの、レース自体が過酷である競技では暑さ対策もかなりしていて、同じように専門の医師にトラック・フィールド種目についても意見を求めたところ、「塩分の摂取が足りない。」という至極当たり前の結論だったとか。
前回のヘルシンキは、安定しない天候に悩まされた大会だったと記憶しているけど、それはある意味仕方ないこと。でも、夏の大阪が暑いことなんて、分かりきっていたこと。それに対して準備が不足していたなんて、ちょっと甘いんじゃないのと思うとともに、ガッカリな気持ちが凄く大きい。
そんなことも思いつつ見た6日目は、男子200m決勝でのタイソン・ゲイ2冠達成や、男子走り幅跳びのデッドヒートなど、楽しむことが出来た。
さて、残りの未消化分は7日目のみ。あと、もうちょっとだ。