最終日、4日目は最軽量級と無差別級の取り合わせ。日本の出場選手は、男子が野村忠宏選手の代わりでの出場となった江種辰明選手(60kg級)と、棟田康幸選手(無差別級)の二人。女子は言わずと知れたYAWARAちゃんこと谷亮子選手(48kg級)と、初日の78kg超級に続く出場となる塚田選手(無差別級)の二人。
結果は昨日の日記に書いた通り知っているけど、録画した放送を確認。まずは、谷選手から。
強豪が犇く死のブロックと言われたブロックをまずは試合早々に一本勝ちでスタートした。とはいっても相手はまだまだ経験の浅い格下の選手。死のブロックはそこからだった。3回戦でフランスのジョシネ選手を相手に攻め切れないまま延長戦へ。やっとの思いでポイントを取った技も効果止まり。続く準々決勝は中国の呉選手を相手にまたもや延長戦へ。延長戦に入ってもなかなか攻められず、最後は呉選手に指導が与えられての勝利だった。結果を知っていたから良かったけど、知らずに見ていたらどんなに胃が痛むような思いで見ていただろうと思う。
準決勝はルーマニアのドゥミトル選手から技ありを奪うも一本にはならず。厳しい内容が続いた。そして、迎えた決勝戦。相手は谷選手が欠場した前回カイロ大会の金メダリスト、ベルモイ選手。開始から40秒、払腰で有効を奪うと、そのまま終始攻め続けて優勢勝ち。ブランクのあった3年間、世界の柔道を引っ張ってきた選手たちに勝って手に入れた金メダルは、まさに「女王健在」を印象付けるものだった。厳しい戦いの連続に、集中力を切らさず、試合に臨む姿には身震いしてしまった。
谷選手、本当におめでとう!
テレビの放送では、谷選手の試合が最後だったけど、先日のすぽるとのインタビューでは、まず谷選手。続いて塚田選手、最後に棟田選手という試合順だったそうだ。
というわけで、お次は塚田選手。決勝戦こそ一本を奪えなかったものの、最後まで自分のペースで試合を進めて、見事に優勝。2階級制覇とは行かなかったが、銀と金の2つのメダル獲得は充分な結果だと思う。
そして、棟田選手。今大会、男子では初の決勝戦進出にかかるプレッシャーは半端じゃなかったと思う。しかし、決勝戦は終始棟田選手のペース。相手の得意としている隅落をかわして寝技に持ち込むというシーンが何度かあり、最後は横四方固が決まって一本勝ち。実に全試合一本勝ちという最高の結果で締めてくれた。
最後に江種選手。前回カイロ大会に続く出場だが、カイロでは良いところなく敗れたという印象が残っているので、汚名返上となる活躍を期待したいところ。だったのだが、今回も力なく敗れてしまったらしい。らしいとしか言えないのは、他の3人が金メダルを獲得したため、放送時間が削りに削られ、結局、結果のみを僅か十秒程度の枠でまとめられてしまったから。あまりに悲しい扱いだけど、こんな日にはもはや仕方ないのか。
そういえば、塚田選手も棟田選手もかなりVTRは少なかった。いくらなんでも、ちょっと谷選手にスポット当てすぎだった気がする。
全日程を終えて、結果が奮わなかったと言いつつも、国別のメダル獲得数で金メダル3個は開催国ブラジルと並んで1位。また、メダル総数では、他の国から頭一つ抜き出た結果となった。
しかしながら、各国の包囲網が日本にとって非常に厳しくなっているというのも事実。国際ルールも含めた世界の柔道が日本にとってやり難くなっていることも事実。今大会で2つの金メダルを獲得した無差別級が行われない五輪では、さらに厳しい戦いになるだろう。しかし、それでも日本は日本らしい柔道を貫いて欲しい。
がんばれ!ニッポン柔道!!
… …
開催国の柔道協会主催で開催される団体戦が今回はないというのが少し寂しい気もするが、日本柔道にとって厳しい戦いとなった世界柔道がこれで終了。
世界で勝ち続けるためには日本柔道も今まで以上の精進が必要ということなのだろう。方向性が「目隠し組み手」や「自衛隊体験入隊」などのバラエティーに富んだ特訓に向かないことを祈りつつ、来年の北京五輪を楽しみにしたい。
※ 意味がないとは決して言えないけど、ニュースで見たときはあまりに突飛で苦笑してしまったので…。
結果は昨日の日記に書いた通り知っているけど、録画した放送を確認。まずは、谷選手から。
強豪が犇く死のブロックと言われたブロックをまずは試合早々に一本勝ちでスタートした。とはいっても相手はまだまだ経験の浅い格下の選手。死のブロックはそこからだった。3回戦でフランスのジョシネ選手を相手に攻め切れないまま延長戦へ。やっとの思いでポイントを取った技も効果止まり。続く準々決勝は中国の呉選手を相手にまたもや延長戦へ。延長戦に入ってもなかなか攻められず、最後は呉選手に指導が与えられての勝利だった。結果を知っていたから良かったけど、知らずに見ていたらどんなに胃が痛むような思いで見ていただろうと思う。
準決勝はルーマニアのドゥミトル選手から技ありを奪うも一本にはならず。厳しい内容が続いた。そして、迎えた決勝戦。相手は谷選手が欠場した前回カイロ大会の金メダリスト、ベルモイ選手。開始から40秒、払腰で有効を奪うと、そのまま終始攻め続けて優勢勝ち。ブランクのあった3年間、世界の柔道を引っ張ってきた選手たちに勝って手に入れた金メダルは、まさに「女王健在」を印象付けるものだった。厳しい戦いの連続に、集中力を切らさず、試合に臨む姿には身震いしてしまった。
谷選手、本当におめでとう!
テレビの放送では、谷選手の試合が最後だったけど、先日のすぽるとのインタビューでは、まず谷選手。続いて塚田選手、最後に棟田選手という試合順だったそうだ。
というわけで、お次は塚田選手。決勝戦こそ一本を奪えなかったものの、最後まで自分のペースで試合を進めて、見事に優勝。2階級制覇とは行かなかったが、銀と金の2つのメダル獲得は充分な結果だと思う。
そして、棟田選手。今大会、男子では初の決勝戦進出にかかるプレッシャーは半端じゃなかったと思う。しかし、決勝戦は終始棟田選手のペース。相手の得意としている隅落をかわして寝技に持ち込むというシーンが何度かあり、最後は横四方固が決まって一本勝ち。実に全試合一本勝ちという最高の結果で締めてくれた。
最後に江種選手。前回カイロ大会に続く出場だが、カイロでは良いところなく敗れたという印象が残っているので、汚名返上となる活躍を期待したいところ。だったのだが、今回も力なく敗れてしまったらしい。らしいとしか言えないのは、他の3人が金メダルを獲得したため、放送時間が削りに削られ、結局、結果のみを僅か十秒程度の枠でまとめられてしまったから。あまりに悲しい扱いだけど、こんな日にはもはや仕方ないのか。
そういえば、塚田選手も棟田選手もかなりVTRは少なかった。いくらなんでも、ちょっと谷選手にスポット当てすぎだった気がする。
全日程を終えて、結果が奮わなかったと言いつつも、国別のメダル獲得数で金メダル3個は開催国ブラジルと並んで1位。また、メダル総数では、他の国から頭一つ抜き出た結果となった。
しかしながら、各国の包囲網が日本にとって非常に厳しくなっているというのも事実。国際ルールも含めた世界の柔道が日本にとってやり難くなっていることも事実。今大会で2つの金メダルを獲得した無差別級が行われない五輪では、さらに厳しい戦いになるだろう。しかし、それでも日本は日本らしい柔道を貫いて欲しい。
がんばれ!ニッポン柔道!!
… …
開催国の柔道協会主催で開催される団体戦が今回はないというのが少し寂しい気もするが、日本柔道にとって厳しい戦いとなった世界柔道がこれで終了。
世界で勝ち続けるためには日本柔道も今まで以上の精進が必要ということなのだろう。方向性が「目隠し組み手」や「自衛隊体験入隊」などのバラエティーに富んだ特訓に向かないことを祈りつつ、来年の北京五輪を楽しみにしたい。
※ 意味がないとは決して言えないけど、ニュースで見たときはあまりに突飛で苦笑してしまったので…。