現実逃避ING

やるせない毎日からの逃避行。

世界柔道2007リオデジャネイロ第二日

2007年09月15日 | 柔道
世界柔道2日目は、男子90kg級、81kg級、女子70kg級、63kg級の4階級が行われた。
日本の出場選手は、男子がアテネで銀メダル、前回のカイロで金メダルの泉浩選手(90kg級)と、アテネで初戦敗退を喫した塘内将彦選手(81kg級)の二人。女子は長く上野雅恵選手が代表として君臨していた70kg級の岡明日香選手と、アテネで金メダル、前回のカイロで銀メダルの谷本歩実選手(63kg級)の二人。

今日は日本らしい柔道というのがほとんどなかった。泉選手は攻め切れずにポイント差で敗れてしまった。泉選手の試合で記憶に残っているのは、スタンドにいた親父さんが着ていたマグロTシャツが少しかわいらしい絵になっていたことくらい。そのくらい、力なく敗退してしまったという印象だった。

塘内選手は世界大会初戦敗退の呪縛(アテネの前にも99年バーミンガムの世界柔道で初戦敗退していたらしい)を振り払って二回戦に進むも、劣勢にも関わらず攻め手に移れず、こちらも力なく敗退という感じだった。

女子70kg級の岡選手も動きに硬さが目立ち、自分の柔道をほとんどさせてもらえてなかった。

唯一準決勝まで勝ち進んだ谷本選手も、キューバの強豪ゴンザレス選手にあと一歩及ばなかった。いや、あの有効になった内股は技ありを取って欲しかったなぁ。しかし、そこまでの勝ち上がり方も、合わせ技一本や寝技での一本と谷本選手らしい柔道が出来ていなかったように思う。3位決定戦では、キレイな袖釣込腰での一本勝ちを決めてくれたけど、決めきれないという印象を払拭するまでには至らなかった。

2日目を終えて、男女共に金メダルなしというのは少し寂しい。世界陸上と違って、世界柔道はメダルという結果を期待して見ている部分がかなり大きいので残念。

まあ、そういった過度の期待というが選手にとっては大きなプレッシャーになるのだろうが。とはいえ、期待をするのは今までずっと日本が強かったことの証。なんとか、明日、明後日と日本に吹いている逆風を跳ね返して欲しい。
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世界柔道2007リオデジャネイロ第一日

2007年09月15日 | 柔道
ふと目にしたネットニュースで目が点になった。

「井上、鈴木ともに敗退。」

「嘘だろ!?」
結果を先に見るつもりはなかったけど、目にしてしまったものは仕方ない。恐る恐る記事の内容を確認。

二人とも不可解な判定での敗退とのこと。すぐにあのシドニー五輪100kg超級で、篠原選手が無念の銀メダルに終わったシーンが脳裏を過ぎった。

今すぐ帰りたい。そしたら放送に間に合うのに。
でも、帰れない。

結局、帰宅は0時過ぎ。いつものように録画観戦となってしまった。

そんな世界柔道第一日は、男女重量4階級が行われた。男子100kg超級、100kg級、女子78kg超級と78kg級。日本の出場選手は、先に名前を出した井上康生選手(100kg超級)と鈴木桂治選手(100kg級)の二人に加え、女子が塚田真希選手(78kg超級)、中澤さえ選手(78kg級)という二人。メダルラッシュに向けて最強の顔ぶれと言って良い。はずだった…。

録画観戦を始めて、すぐに問題の二人の試合が流れた。ネットで結果を知ったときには、どうやってこのブログ上に怒りをぶつけまくってやろうかと思っていたけど、ぶっちゃけ微妙に思えて、怒りはすぐに不完全燃焼のまま静まってしまった。

どちらの試合も相手の応援をしていたら、自分の方のポイントだと言いたくなるような微妙な臭いがしていた。確かに康生選手の試合では技をかけた勢いでバランスを崩しただけのようにも見えた。迷わず、相手のポイントを示していた主審の手を見たときは「えーっ!!」って思ったけども。不満は残るけど、仕方ないという気がした。

そして、桂治選手の試合。これは何度か再生してみたけど、見れば見るほど分からなくなった。最初は桂治選手の完全な一本に見えたけど、スロー再生で見ると、足がかかってないようにも見えた。

試合の直後に、篠原さんが国際ルールを説明していたけど、最後に背中をついた方がポイントを取られるっていうのは、ちょっと納得がいかなかった。山口香さんの「外国の選手は最後まで何とかしようとして、何とかする身体能力がある。桂治選手は技をかけた後、最後の詰めが甘かったのかも知れません。」というコメントが、ごもっともな意見に思えた。

結局、康生選手は敗者復活戦を勝ち上がったものの、3位決定戦で敗れて5位。桂治選手は敗者復活戦に進めなかった。

さて、お次は女子。
アテネ五輪金メダリストの塚田選手と前回カイロ大会銀メダリストの中澤選手。塚田選手は今大会で無差別級にもエントリーしており、二階級制覇がかかっていたが、決勝で宿敵トウ文(※)に敗れ、惜しくも銀メダル。(※:トウは人偏に冬という字)

続く中澤選手は、初出場だった前回大会に比べ貫禄がついてきていて、金メダル間違いなしと思っていたのだが。決勝、残り4秒での逆転負けに泣いた。決して引かない、日本らしい柔道をしていたけど、あと4秒で一本負け。凄く残念だった。

「最後の30秒、守ってしまいましたね。守ったらやられてしまいます。」という山口さんのコメントは、やや無機質な感じがしたけど、これまたごもっともという感じだった。それと最後のインタビュアーの「次は金メダルとここで誓ってください。」という言い方は、少し「感動の押し売り」という感じがして嫌だった。

そんなわけで、第一日は女子の2階級で銀メダルが2つという結果だった。何より康生選手と桂治選手がともに敗退してしまったのは、日本チームにとっては痛手に違いない。この結果を受けて、日本チームとしての奮起を期待したいところ。

… …

最後に試合とは全く関係ない話。見始めて真っ先に思ったのは、「なに?このカラフルな柔道場!?」だった。ホントになんなの?あのカラーリング。より判定がし易いようにと始まった青い柔道着は、もうだいぶ慣れてしまったけど、柔道場が青と黄色って…。

最近の海外の大会はそうなのだろうか?それともブラジルだから?見ていて何となく目がチカチカして痛かった。さすがにこのカラーリングは標準にして欲しくないなぁ。
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