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個人質問2日目

全国学力調査の結果を公表するように大阪府知事の橋下氏が強く求め、もし公開しない場合は、府からの予算配分に差をつけるといった発言がありました。
もっとひどい言葉を発言しますが、このブログに書くのも嫌な言葉なので、今日は書きません。

府教育委員会も最初は文部科学省の見解を元に、公開に否定的だったのに、知事の再度の求めに折れてしまったことに関連して、吹田市の学力調査結果を公表すべきであると、質問の中で発言する議員がこの議会で何人かいました。

私自身は、結果を公表する、しないについては、まずは、もともと学力調査を行う前に議論しておくべきだと思っています。

公費を使って行った調査なのだから結果を公表すべきだという意見があるのももっともだと思いますし、公表することが学校間あるいは、個人間の過当競争を生むという意見があるのももっともだと思います。

でも、公費で行うものはすべて公表すべきであれば、個人結果も公表してもいいのか、ということになりますが、そうではありません。

とにかく、全国学力調査が何のために行ったものなのか?そのために、結果を公表することが必要なのか、そうでないのか?という、そもそも論からしなければならないのに、橋下知事の発言は、そういう段階は素通りというか飛び越えてしまって、何事も隠そうとする体質の教育委員会はおかしい、そんな教育委員会に強く言えない自治体には予算を回す必要もない、ことになってしまっています。

話がずれましたが、議会で「橋下知事の意見に同感という府民が多いようだから、吹田市も公表すべき」と質問がありましたが、教育委員会としては、これまで公表してきていないし、学力調査結果をもとに吹田の教育として何が必要か、何をすべきかということを検討・分析し、そのことについてはきちんと市民に公表していきたいというような回答がありました。

市民の意見を聞くべき、市民が主役のまちづくりをすすめなければならない、ということは私も言っていますが、このときの市民の意見は何でも良いわけではないし、どんな市民でもいいというわけでもありません。

けんかを吹っかけて自分の思うように動かそうとする手法を取っているように見える橋下知事に対して、落ち着いた、いわゆる大人の判断、大人の対応をしている吹田市教育委員会や吹田市のことを、私は頼もしく思います。

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