車椅子で卓球@渡邊剛

2013年より車椅子卓球をスタート。備忘録の意もこめてここにブログを綴ります。
内容は基本パラ卓球、時々食文化。

江戸川区前期団体リーグ戦に出場

2023年08月20日 20時27分59秒 | 日記
久々の出場でした。

健常者の一般の試合です。

この日だけで数百人規模の大会で車椅子はもちろん僕だけ。

だから試合ごとに車椅子ルールを説明します。

みなさんそんなルールがあることをご存じない方が大半だし、逆に知っていただくにはこの上ない機会なので。

でもみなさんすごく協力的で前向きにご理解くださるし、だから心地よくプレー出来ましたし、おかげで試合をすごく楽しむことが出来ました。



試合は5チームでのリーグ戦。

1ダブルス4シングルスで全て5ゲームマッチ。

5ゲームスマッチっていうのが良い。

実にありがたい。

勝っても負けてもその試合を堪能出来るというか、終わった時の満足感、やりきった感が全然違ったものになるから。

だから様々な点で学びもより大きなものになる。



で、今回僕はシングルスだけでなくなんとダブルスにも出場。

パートナーは健常者。

この場合ダブルスも車椅子ルールの適用となる為、それを試合のたびに説明させていただく。

このダブルスの車椅子ルールというのが一般のダブルスとは大きく異なるので、これを理解いただくのはより大変。

セオリーが全く異なるから。

それもあって皆さん初めてだからかなり戸惑われただろうし違和感があったと思う。

そこにつけこみ(笑)先手を狙うも、それが力みを生み逆にあだとなってミス連発。

それこそ初戦がリーグ優勝候補で、だから余計に力んで悪循環、僕が終始ミスを犯した結果フルセットの19-19までもつれ込み、最後は僕がこの試合で初めて見せたレシーブがエースとなり勝利。

この勝利が大きかった。

シングルスはダブルスにも出られてた相手チームのエースと対戦。

やっぱりうまく見抜かれていて0-3で敗退。

でもチームメイトがシングルスで2点を取ってくれて勝利したのでした。



他の3試合もダブルスとシングルスに出場。

共に全勝を上げることが出来ました。

だってみなさんやりにくそうだったから(笑)

前陣ベッタリで早い打点で左右に振られるから、そりゃぁストレスだったと思います(笑)

逆にそうしないと僕は勝てない。

やはり座った状態でのボールとそうでないボールとでは威力も鋭さもコースの角度も全然違っていて簡単に返せるボールでもなければ、チャンスボールだとしても簡単には打ち抜けない。

そもそも、セオリーが異なるので、その点で自分がどう思考と技術を駆使するのか、今回の試合に挑むにあたり、僕は非常にいい勉強が出来ました。

繰り返しますが、健常者のボールは車椅子の選手のボールとはやっぱり違います。

ラリーのセオリーもそもそもが違ってくる。

それは理解しているつもりです。

でもいざそれを目の当たりにするとやっぱりムキになって力んでしまう。

それもまた良い学びになったし、明確な課題を得ることが出来ました。

練習の成果を発揮したいと思っていたけど、発揮したかったことは全然と言っていいくらいに出来なかった。

けれど、要所要所(は言い過ぎかw)で練習の成果、トレーニングの成果を実感できた瞬間もありましたから、それは大きな収穫になりました。

まだ修正をする時間はあります。

今回得た収穫を糧とし、次に向けて繋いでいきます。



今回の江戸川区の試合、やっぱり楽しい試合でしたし良い時間でした。

江戸川区では共生社会のより高みを目指した取り組みを行っていますが、僕がこうして一般の大会に出場できるのはまさにその恩恵だと思いますし、僕が一例となることで更に多くの人が共に卓球を、スポーツを、あるいは社会進出のきっかけにしてもらえればとも思います。

課題は様々存在します。

障害者側のさらなる努力や工夫も必要不可欠でしょう。

そうやって互いが前進することで新たな環境が生まれる。

「してもらう」だけでは多少の変化があったとしてもそれは継続しないだろうし、結果的には「変わらない」、となるように思います。

だから、まず自分が動く。

なんてカッコいいことを言う(笑)

今月はあちこちで合宿があり、その合間でのこの試合。

良い時間を過ごせました。

半日で合計8試合、帰宅したら思いがけず疲労感を感じました(笑)

少しだけですけど。

コンディションを崩すことなく、良い状態で毎日を過ごしていきます。

いやぁ、やっぱり広く交流の幅を持つことって人生を豊かにしますね。

学んだことをもって人と社会と交わるからこそ、その学びがより大きな財産になる。

知識が知恵へと昇華する。

それこそがある意味で「試合」であり、お互いを「試し合う」ことなのだとあらためて思いました。

その広い世界で胸を張れるように正々堂々、威風堂々、品行方正に徹し学びを重ねていく。

いうのは簡単なんだけどなぁ(笑)

かくありたいものです。

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