ジャケット松竹ホームビデオこのアイテムの詳細を見る |
『戦場のピアニスト』のエイドリアン・ブロディ、『ドミノ』のキーラ・ナイトレイ共演による異色タイムスリップサスペンス。湾岸戦争での負傷で記憶に障害を負ったジャックは、旅の途中で警官殺害の容疑を掛けられ、精神病院に送られる。PG-12作品。
『ジャケット』を見ると、崩壊した現実の世界をさまようような気分になるだろう。プロデューサーの一人スティーブン・ソダーバーグは、監督のジョン・メイバリー(「重い」スタイルが得意)よりもこうした幻想世界を描くのがうまく、湾岸戦争の兵士ジャック・スタークス(エイドリアン・ブロディ)が頭を負傷し、記憶喪失となって時間をさまようこの映画の世界に引き込まされる。ある日ジャックは警官殺しの罪で逮捕され、施設に収容後、拘束衣を着せられて隔離される(担当するのはクリス・クリストファーソン演じる医師)。その後ジャックは未来へ行き、不思議なウエートレス(キーラ・ナイトレイ)と出会う。過去が見え始めるが、この謎を解かなければ4日以内にジャックは死ぬ運命にあることが分かる。『ジャケット』は、記憶の扱い方としては『メメント』に及ばないが、ブロディはこの常軌を逸した事態を厳粛に描き、その苦悩の様子からは目が離せない。ジェニファー・ジェイソン・リー、ブラッド・レンフロー、ケリー・リンチらが脇を固めて好演している。
感想
重々しく 救いのない前半 見るのが息苦しいくらいの展開。
ジャケットとは精神病院で使用する拘束衣のこと。
極限の状況で主人公は未来へと意識が飛ぶ。
エンディングは希望のもてるもの。
生きることの価値を表現した作品。