●ミニノートPCとは?
ミニノートPCとは、ASUSが2007年に発表したEee PCにより開拓されたノートパソコンの新ジャンルだ。10万円を切る低価格を実現しながら電子メールやインターネットを十分に楽しめるほどのパフォーマンスを備えており、パワーユーザーの中には2台目、3台目のパソコンとして購入する人も多い。
ミニノートPCの価格を秋葉原の店頭で調べてみると、大手家電量販店では通信カードとの同時購入により100円、パソコン専門店ではEee PC単体で2万円台という信じられない価格で販売されている。こうした低価格を実現できた秘密はプロセッサーに「Atom」を採用した点にある。
ASUSのミニノートPC「Eee PC 901-X」 AcerのミニノートPC「Aspire One」
●低価格なミニノートPCを支える「Atom」
Atomとは、ノートパソコンやモバイル端末向けに開発されたインテル社のプロセッサーブランド名だ。何を隠そう、Atomが存在しなければ、今日のミニノートPCは存在しなかったといっても過言ではない。
ノートパソコンは持ち歩くというコンセプトから限られた筐体の中にパソコンの性能を盛り込まなければならず、Atomが登場する以前はデスクトップパソコンに比べて高価な小型のパーツで構成されていた。
Atom はこれまでノートパソコンに多く搭載されていたCore 2 Duo プロセッサーに比べて低価格で製造できるうえ、同プロセッサーの命令セットと互換性も維持している。さらにCore 2 Duo プロセッサーの熱設計電力(TDP)は最大35W(ワット)であるに対して、AtomのTDPは0.6~2.5W程度と圧倒的に優れた省電力設計となっている。
メーカーはAtomを使用するだけで、低価格で高性能、低消費電力のノートパソコンを作ることができる訳だ。
■ノートパソコンのストレージ
ノートパソコンを構成するパーツで忘れてならないパーツがデータを記憶するためのパーツとなるストレージだ。デスクトップパソコンにはストレージにハードディスクを採用している製品が圧倒的に多いが、ノートパソコンにはハードディスクのほかにSSDを搭載する製品も珍しくない。これにはそれなりの理由がある。
●SSD
SSD とは「Solid State Drive」の略称で不揮発性メモリーを用いたストレージのことだ。身近な例をあげると、USBフラッシュメモリーもSSDと同じ不揮発性メモリーを採用している。不揮発メモリーは揮発性メモリーとは異なり、パソコンの電源を切った場合でもメモリーに記憶したデーターが消えることはない。
SSDの利点はいくつかあるが、もっとも注目すべき点はハードディスクのようにモーターを使用しないために衝撃に強い点にある。持ち運びが多いノートパソコンのストレージに向いている訳だ。
逆にハードディスクに劣る点は、コストは高く、ディスク容量が小さいことだ。120Gバイトを超える大容量のストレージはまだ一般に出回っていないこともあり、大容量のストレージが必要な場合は必然的にハードディスクを選択することになる。
●ハードディスク
ノートパソコンに使用されるハードディスクは主に2.5インチのハードディスクであるが、ミニノートPCには1.8インチのハードディスクを使用する製品も多い。
1.8インチのハードディスクは2.5インチに比べてサイズが小さいので、、本体サイズが限られるミニノートPCでの使用に向いているという訳だ。
■ミニノートPCが抱える課題
ミニノートPCは低価格が最大のウリなので、高価な3次元の高精細なグラフィックスユニットは搭載できないためオンラインゲームや高速処理を必要とする用途には向かない。日本エイサーがあえて「ネットブック」と呼んでいるのは、そのあたりのパフォーマンスを考慮してのことだ。
・ネットの世界と“ひとつ”になる!EeePC対抗ミニノート「Aspire One」内覧会レポート - ITライフハック
とはいえ、早くも次世代のAtomはCPUコアが2つになるとの情報もあり、技術の進歩とともにミニノートPCのパフォーマンスも向上していくことは間違いはないだろう。
近い将来、オンライン3Dゲームも楽しめるミニノートPCの誕生も夢ではないのかも知れない。
ミニノートPCとは、ASUSが2007年に発表したEee PCにより開拓されたノートパソコンの新ジャンルだ。10万円を切る低価格を実現しながら電子メールやインターネットを十分に楽しめるほどのパフォーマンスを備えており、パワーユーザーの中には2台目、3台目のパソコンとして購入する人も多い。
ミニノートPCの価格を秋葉原の店頭で調べてみると、大手家電量販店では通信カードとの同時購入により100円、パソコン専門店ではEee PC単体で2万円台という信じられない価格で販売されている。こうした低価格を実現できた秘密はプロセッサーに「Atom」を採用した点にある。
ASUSのミニノートPC「Eee PC 901-X」 AcerのミニノートPC「Aspire One」
●低価格なミニノートPCを支える「Atom」
Atomとは、ノートパソコンやモバイル端末向けに開発されたインテル社のプロセッサーブランド名だ。何を隠そう、Atomが存在しなければ、今日のミニノートPCは存在しなかったといっても過言ではない。
ノートパソコンは持ち歩くというコンセプトから限られた筐体の中にパソコンの性能を盛り込まなければならず、Atomが登場する以前はデスクトップパソコンに比べて高価な小型のパーツで構成されていた。
Atom はこれまでノートパソコンに多く搭載されていたCore 2 Duo プロセッサーに比べて低価格で製造できるうえ、同プロセッサーの命令セットと互換性も維持している。さらにCore 2 Duo プロセッサーの熱設計電力(TDP)は最大35W(ワット)であるに対して、AtomのTDPは0.6~2.5W程度と圧倒的に優れた省電力設計となっている。
メーカーはAtomを使用するだけで、低価格で高性能、低消費電力のノートパソコンを作ることができる訳だ。
■ノートパソコンのストレージ
ノートパソコンを構成するパーツで忘れてならないパーツがデータを記憶するためのパーツとなるストレージだ。デスクトップパソコンにはストレージにハードディスクを採用している製品が圧倒的に多いが、ノートパソコンにはハードディスクのほかにSSDを搭載する製品も珍しくない。これにはそれなりの理由がある。
●SSD
SSD とは「Solid State Drive」の略称で不揮発性メモリーを用いたストレージのことだ。身近な例をあげると、USBフラッシュメモリーもSSDと同じ不揮発性メモリーを採用している。不揮発メモリーは揮発性メモリーとは異なり、パソコンの電源を切った場合でもメモリーに記憶したデーターが消えることはない。
SSDの利点はいくつかあるが、もっとも注目すべき点はハードディスクのようにモーターを使用しないために衝撃に強い点にある。持ち運びが多いノートパソコンのストレージに向いている訳だ。
逆にハードディスクに劣る点は、コストは高く、ディスク容量が小さいことだ。120Gバイトを超える大容量のストレージはまだ一般に出回っていないこともあり、大容量のストレージが必要な場合は必然的にハードディスクを選択することになる。
●ハードディスク
ノートパソコンに使用されるハードディスクは主に2.5インチのハードディスクであるが、ミニノートPCには1.8インチのハードディスクを使用する製品も多い。
1.8インチのハードディスクは2.5インチに比べてサイズが小さいので、、本体サイズが限られるミニノートPCでの使用に向いているという訳だ。
■ミニノートPCが抱える課題
ミニノートPCは低価格が最大のウリなので、高価な3次元の高精細なグラフィックスユニットは搭載できないためオンラインゲームや高速処理を必要とする用途には向かない。日本エイサーがあえて「ネットブック」と呼んでいるのは、そのあたりのパフォーマンスを考慮してのことだ。
・ネットの世界と“ひとつ”になる!EeePC対抗ミニノート「Aspire One」内覧会レポート - ITライフハック
とはいえ、早くも次世代のAtomはCPUコアが2つになるとの情報もあり、技術の進歩とともにミニノートPCのパフォーマンスも向上していくことは間違いはないだろう。
近い将来、オンライン3Dゲームも楽しめるミニノートPCの誕生も夢ではないのかも知れない。