日本ヒューレット・パッカードが3色のカラーバリエーションを備えたスタンダードなNetbook「HP Mini 110」を発表した。直販モデルは即日発売される。
3色のカラーバリエーションを展開
日本HPは7月16日、「HP Mini 1000」シリーズを置き換えるNetbookの新シリーズ「HP Mini 110」を発表した。直販の「HP Directplus」では即日発売が行われ、量販店向けのモデルは7月下旬に販売予定だ。HP Mini 110は2009年5月に開催されたアジアパシフィック&日本地域向けのプレスイベントで公開されたもので、日本ではOSにWindows XP Home Edition(SP3)を採用したスタンダードなモデルが投入される。
同社製ノートPCでおなじみのZEN-Designは“uzu”(うず)と“cannna”(かんな)がラインアップされ、前者は漆黒と白磁、後者は薄紅藤(うすべにふじ)という3色のカラーバリエーションで展開される。ボディサイズは261.5(幅)×172(奥行き)×26.3~32.7(高さ)ミリで、ストレージに32GバイトのSSDを搭載した直販モデルの重量は約1.06キロ、2.5インチHDD(容量は160Gバイト)を搭載した店頭向けモデルは約1.15キロだ。
SSDとHDDモデルともに4万円台で提供
基本スペックは、CPUがAtom N280(1.66GHz)、チップセットがIntel 945GSE Express(グラフィックスコアのIntel GMA 950を内蔵)、メインメモリが1Gバイト(PC2-5300 DDR2 SDRAM 1Gバイト×1)で、データストレージは店頭向けモデルが160Gバイトの2.5インチSerial ATA HDD(5400rpm)、直販モデルが32GバイトのSSDとなっている。液晶ディスプレイは、1024×576ドット表示に対応する10.1型ワイドで、これまでの光沢タイプから非光沢タイプに変更されているのが特徴だ。
通信機能は100BASE-TX/10BASE-T対応の有線LAN、IEEE802.11b/g(Broadcom製)の無線LANで、 Bluetoothは内蔵しない。インタフェースはUSB 2.0×3、アナログRGB出力、ヘッドフォン/マイク、SDHC対応SDメモリーカード/メモリースティックPRO/xDピクチャーカード/MMC対応のメモリカードスロット、Webカメラを装備する。キーボードは、17.5ミリのキーピッチと2ミリのキーストロークを備えた日本語配列で、従来モデルと同様に英字配列は選択できない。なお、タッチパッドはクリックボタンをタッチパッドの左右に配置している。
バッテリーは標準の3セル(10.8ボルト 28ワットアワー)に加え、オプションで大容量の6セルバッテリー(10.8ボルト 55ワットアワー)が用意される。後者は底面に出っ張るタイプで、重量は3セルバッテリーより約150グラム重い。バッテリーの駆動時間はSSDモデルで 3セルが約3.7時間(6セルは約6.3時間)、HDDモデルで約3.5時間(6セルは約6時間)だ。
価格はSSDモデル/HDDモデルとも4万7880円(HP Directplus価格)で、直販モデルと店頭モデルそれぞれに、2年間ライセンス版のOffice Personal 2007プリインストールモデルがラインアップされる。なお、日本では海外で展開されている1366×768ドット表示の高解像度モデルやLinux搭載モデル、内蔵タイプのHD動画再生支援カードなどは見送られている。