
四七日忌は、普賢菩薩の担当です。このほとけは、釈迦如来の脇侍として文殊菩薩と一
対になることが多いようですが、その場合には象に乗って合掌する姿が見られます。象と
いう動物は、その巨大な堂々たるすがたから知られるように、何ものにも動揺しない不屈
の意志力を示しています。
「あまねく賢いもの」という意味を持つ普賢菩薩の主な働きは、とくに行願ということ
です。これは、仏教を信仰し、精進しようとする誓いと具体的な行為をさしたもので、な
かんずく十大願と呼ばれる十種の誓いが『華厳経』などの経典に説かれています。
また、普賢菩薩を描いた仏画では、回りに和装、もしくは唐服を着たト人の久件(ト催
刹女)を従えることがありますが、これは、『法華経』に普賢菩薩が信仰者を守ると説く
記述に拠ったものです。のちに普賢菩薩が女性好みのほとけとなってゆくのも決して偶然
ではないでしょう。
なお、密教では、さとりを求めて努力する存在である菩薩の代表である金剛薩埋を普賢
菩薩と同じであると考えました。そして、さとりを求める心(菩提心)を司るほとけとし
て普賢菩薩を重視しました。
四七日忌に唱えられる「オンーサンマヤサトバン」という同菩薩の真言は、密教で重視
する三昧耶戒の真言と同じであり、さとりをみずからの内に体得しようという誓いを表明
したものといえましょう。
六、地蔵菩薩
御縁日 二十四日
地蔵菩薩
亡き人を供養する十三仏の中でも、とくに重要な位置を占めているのが、五七日忌を司
る地蔵菩薩です。それは、十三仏とは別の起源を持つ冥界の裁判官である十王のうち、中
心となる閻魔王が地蔵菩薩と同体と考えられていることからも明らかです。
さて、地蔵菩薩は、頭を剃髪したいわゆる円頂形をしています。これは長髪である他の
菩薩たちや、髪を切ってはいるか、螺髪というっぶ状の巻毛をしている如来とは異ってい
ます。この姿は、中世の子供たち(とくに男子)の姿と似たところかおり、のちに地蔵菩
薩が子供の守り仏となってゆく傾向と無関係ではないと思われます。
地蔵菩薩は、名前の示すように「大地」と不可分に結びついています。この「大地」に
は、二つの意味があります。第一に、地面の下には苦しみの世界ともいうべき地獄がある
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