アルジェリア人質事件の陰に隠れてしまったが、鳩山由紀夫元総理が予想通り、また、やっちゃった!
中国からの招待だとかで、訪中した鳩山氏は、案の定「尖閣諸島は係争地」だとし、南京大虐殺記念館では歴史問題で「お詫び」をした。明らかに今までの日本政府の見解とは異なる言動だ。しかも、最近の中国の尖閣諸島周辺の領空侵犯、領海侵犯などの不法行為が行われている最中である。
そんな状況下で、ノコノコ出かけて行く鳩山氏の神経が全く分からない。総理在任中は、沖縄で「最低でも県外」とぶち上げて日米関係を悪化させ、辞めてからも、昨年春には、イランを訪問し、やはりイランに利用され「二重外交」と批判されたにもかかわらず、全く懲りてはいない。というより、この人は何も分かっていないのだ。中国政府に、いいように利用されるのが目に見えているのに。
小野寺防衛相は「言ってはならない言葉だが、国賊という言葉が頭をよぎった」と語り、かつての同志・民主党の海江田万里代表でさえ、訪中前に「尖閣諸島についての日本政府の主張を理解して発言してほしい」と危惧の念を示していた。
中国メディアは、鳩山氏の発言を「鳩山氏の姿勢は日本政界の理性の面を反映しており、安倍氏の姿勢は理性がない面を反映している」と書いて絶賛した。(京華時報)まさに、中国の思うつぼなのだ。週刊誌の見出しには、超法規「国賊罪」で鳩山由紀夫を逮捕しろ!という文字が躍っている。全く同感だ。にもかかわらず、鳩山氏は、今後もロシアに行く段取りをしているという。いやはや!
京都大学の中西輝政名誉教授は、「自分の国を悪し様に言って相手国を持ち上げ、喜んでもらうのが鳩山外交の基本パターン。訪露すれば2島返還ロンを言いそうですし、日露の接近こそが重要だと言って、領土問題の棚上げなどにも言及しそうです」と語る。(週刊新潮)
外交評論家の田久保忠衛氏は「こうした鳩山さんの素質は生まれ持ったものでしょうから、これからも同様のことを繰り返し、至るところで利用されと思う」と語っている。まさに鳩山「害交」以外の何ものでもない。
金持ちの坊ちゃんが、政治的資質もないのに総理大臣にまでなり(そうさせた国民にも責任があるが)、支離滅裂な言動で有権者から愛想を尽かされて衆院選出馬を断念したにもかかわらず、声がかかれば、ホイホイと外国へ出かける。呆れ果てて言葉もない。だからといって放っておく訳にはいかない。
ここは、われわれ国民も、マスコミも、鳩山氏の言動が、いかに国益を損なっているかを徹底的に本人に知らしめるべきだ。こんな人間を、「宇宙人だから」などと笑っている場合ではない。
鳩山氏よ、これ以上国益を損ずる言動をするな! 元総理として日本のために役立ちたいというなら、唯一できることは、貴方が外交に口出ししないことだけだ。肝に銘じてほしい。