今年も多くの皆様にお読みいただき、
誠にありがとうございました。
これからも、時々、書いていくつもりでおりますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
新しい年が皆様にとって良い年でありますように、
北の国からお祈りしています。
―北の旅人
今年も多くの皆様にお読みいただき、
誠にありがとうございました。
これからも、時々、書いていくつもりでおりますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
新しい年が皆様にとって良い年でありますように、
北の国からお祈りしています。
―北の旅人
「今回の解散には大義がない」「争点がはっきりしない」などと言われているが、決してそうは思わない。私も今、あえて700億円以上もかけて選挙する必要はないと思うが、安倍総理が決断した以上やむを得ない。
だが、考えを変えれば、この時期に安倍政権の2年間を検証する絶好の機会を得たと思うことにした。争点についても、安倍総理は「消費税10%を先送りすることについて国民の声を聞きたい」と言っているが、有権者は、それに拘らず自分が大事だと判断したことについて意思表示すれば良いのだ。私は「消費税増税」も大きな問題だが、「集団的自衛権の行使」の方が、もっと喫緊の課題だと思っている。
1993年、日本の自衛隊が初めてカンボジアの国連平和維持活動(PKO)に参加したとき、視察した経験がある。当時、それまでにPKOには世界80か国以上の国から50万人以上が参加し、27件が実施され国際平和と安全維持に大きく貢献したとして1988年にノーベル平和賞を受賞している。
視察の中で、カンボジア国民の自衛隊と日本に対する感謝の気持ちを、到る所で感じたものだ。当時の野党(社会党など)は、「非武装中立論」を金科玉条のごとくふりまわし、自衛隊の海外派遣→軍国主義復活→戦争という短絡的なスローガンを掲げて声高に反対を叫んでいた。今や、日本の「一国平和主義」では世界に通用しないということは明らかであり、「平和、平和」と口先だけで言っていても平和は実現しないのだ。こうしたことについて、作家の司馬遼太郎は、これを「平和念仏主義」と表現していた。
現実を見ると、日本を取り巻く環境はどうなのか。最近読んだ文芸春秋12月号 知られざる国境防衛の「真実」第一回 自衛隊機を襲う中国空軍の”狂気”を読むと、慄然とする。尖閣諸島の問題、小笠原諸島周辺での違法操業、北朝鮮の不可解な軍事行動など、国家・国民の安全をもっともっとシビアに考える必要がある。従って、「集団的自衛権の行使」についても、国会で更に議論を尽くし、憲法改正を行った上で施行されるべきだと考えている。
選挙に関する街頭インタビューなどを観ていると、必ずといっていいほど、「誰に投票しても同じだから、選挙には行かない」という声が紹介されるが、こんな無責任なことはない。決して「誰に投票しても同じ」ということはないのだ。同じならまだしも、「それ以下になることもある」のだ。自民党政権から民主党に代わって、我々は明らかに「それ以下になった」という苦い経験を持っているのではないか。だから、国民の権利を放棄してはならないのだ。ベストの選択をするというのは難しいが、ベターの選択を自分の基準で投票したいと思う。