桜島がよく見えた。
指宿白水館。
館内には、幕末に禁を破って外国へ飛び出した薩摩の若者たちや、
近代日本をリードした薩摩人、また日本の歴史上に名を残した人物
の写真、美術品などが飾られている。
別館には「薩摩伝承館」があるが、残念ながら時間の都合で見ることができなかった。
しかし、薩摩や日本の歴史・文化などを伝えようというポリシーは関心した。
西大山駅は2回目。(4年前行った)
開聞岳が見える。
知覧特攻平和祈念館。
「とこしえに母と共に安らかに」の願いをこめた母の像。
1036人の若き特攻隊員の写真、遺書、愛用品、戦闘機などが展示されている。
彼らは、国を思い、家族や恋人を思いながら帰らざる壮途についた。
安らかならんことを祈る。
前回も、そうだったが、やはり涙なくしては見られない。
戦争は絶対に許されない!
人吉からは「いさぶろう・しんぺい」号に乗車。
吉松駅までの35kmを走る観光列車。
この電車の、名前は、この区間の建設時(明治の初め)の逓信大臣・山県伊三郎、
鉄道院総裁・後藤新平の名前にちなんで付けた。
標高500m以上の難所で、当時の技術の粋を集めて敷設された。
人吉→吉松間を「いさぶろう号」、吉松→人吉間を「しんぺい号」と呼ぶ。
人吉駅で積み込んだ昼食の「鮎ずし」は、酢も効いていて、
なかなか美味かった!
スイッチバックやルーフ線が続く「矢岳越え」(霧島連山を望む)は、
日本三大車窓の一つ。
他の二つは、北海道根室本線の狩勝峠(十勝平野が広がる)、
長野県篠ノ井線の姥捨駅(善光寺平を見下す)
この日は、霧島連山見えず。
以前は、はっきり見えて素晴らしい眺めだった。
矢岳駅。標高536.9mにあり、D51 170が展示されている。
吉松から、やはり観光列車「はやとの風」に乗り換え。
鹿児島中央駅まで。
霧島市の大隅横川駅。やはり、肥薩線開業当時からの駅舎。
窓の向こうに見えるのは、龍馬とお龍の人形。
二人は、ここから霧島温泉へ新婚旅行に行ったといわれる。
熊本からは、9:41発「SL人吉」に乗車、12:13人吉着。
およそ2時間半のSLの旅を楽しんだ。
このSLは、鹿児島本線・肥薩線経由で運行される臨時列車。
かつてのSLをリニューアルし、肥薩線開業100周年に当る
2009年4月25日から運行している。
だいたい、土・日・祝日・夏休みに1日1往復。
日本三大急流の一つ球磨川に架かる橋梁。
他の二つは、山形県の最上川、静岡県の富士川。
ここで、大きな感動に出会った。SLが出発して間もなく、
SLに向かって手を振る人がいたので、こちらも窓越しに手を振り返した。
ところが、進むにしたがって、土手で、畑で、踏切で、手を振る人たちが続くのだ。
旗を振る人、孫を肩車して、自転車で学校帰りの子どもたちなど…いやー感動した!
子どものころ、学校帰りに線路沿いで時々、SLに手を振った記憶があるが、
「ふるさと」を感じさせるような光景だ。
白石駅。102年経った今も、駅舎は当時のままの造作。
可愛い女性車掌が発車のベルを。
一勝地駅では、ふるさとの特産品を販売。
人吉駅のホーム。
記念乗車証も貰える
鳩山総理が、いよいよ退陣秒読み段階に入った。
昨日の小沢幹事長、輿石東参院議員会長と懇談した折、国会、党内ともに厳しい状況だとの説明を受け、鳩山総理は「国民のために働かせていただきたい。初心に戻る思いで頑張る」と語ったという。
今朝も、記者団の質問に対し、「大事なことは国民の暮らしだ。国民の暮らしのため何がベストかを考えながら、政策を大きく変えるために出発した新政権にふさわしい形で、これからも行動していきたい」と述べた。
しかし、今更、何をか況や。鳩山総理の言葉は、ただ空しく響くだけだ。信ずるものなど誰もない。まさに、「信なくば立たず」という言葉そのものだ。米軍の普天間移設問題の、あの迷走ぶりは、一国のリーダーとしてあるまじき言動だ。
鳩山総理の記者会見にも、呆れ果てた。「3月末までに決着をつける」、「五月末までに決着をつける」と、国会の場で断言していたにもかかわらず、辛うじてアメリカとの共同声明を発表しただけだ。ほぼ現行案に戻っただけで、ただただ混乱を引き起こし、沖縄県民の心を深く傷つけ、大きく国益を損じている。
平気で前言を翻し、都合が悪くなると言葉の定義さえ変えてまで自己正当化を繰り返えす始末だ。約束を守れなかったら、潔く退陣するべきだ。あっちでも、こっちでも「申し訳ない」を連発し、頭を下げるトップリーダーの姿など、もう見たくない。国民としては、まったく情けないことこの上ない。
総理の言葉は、元来、それほど重いものなのだ。にもかかわらず、「これからも命がけで頑張る」のだという。まったく、ノーテンキそのものだ。民主党内からは、やっと首相交代論が聞こえるようになってきたが、平野官房長官は、「そんな話はおかしなことだ」と、とぼけている。
政治献金問題も含め、その都度ウソをついて、何一つ責任をとらない「史上最低の総理」とまで言われる鳩山総理は、即刻辞任すべきだ。さもなければ、解散して信を問うべきだ。
小沢幹事長にしても、「政治とカネ」の問題で、何回もウソの説明をしてきた。小沢幹事長も辞めるべきだ。こんな民主党政権に、この国の将来を任せるわけにはいかない。恥知らずのツートップによる「 政治ごっこ」は、もうゴメンだ!
坂本龍馬は、「命さえ捨てる気になれば面白いもの」「覚悟を決めよ」と言って、薩長連合を実現させ、明治維新の立役者となった。そんな勇気ある政治家が出てこないものか。