8日行われた全日本選抜体重別選手権の女子48㌔級で、谷亮子選手(31)が敗れたのに、世界選手権の代表に選ばれたのは、誠におかしい!
決勝で勝ったのは福見友子選手(31)だった。なぜ谷選手なのか。
柔道連盟の吉村和郎・強化委員長によれば
「勢いか、ベテランの強さかという選択だったが、谷はこれまでどんな状況でも勝ってきた。同じ過ちを繰り返さないことにかけた」「自分たちは金メダル獲得が絶対条件。出場するだけでいいなら若手を使う」(読売新聞)
「国内で勝っても外国人に勝てない選手ではダメ」(朝日新聞)と語っている。
そして、4階級で優勝者が世界選手権の代表に選ばれなかった。これでは、本人たちも納得できないだろうし、客観的に見て筋が通らない。
とくに、福見選手は5年前、谷の65連勝を阻んでおり、今回は2度目の勝利を挙げたのだ。ドイツの国際大会では準優勝しているし、昨年の福岡国際では優勝の実績もある。山口香強化委員は「勝っても代表に選ばれないのでは、チャンスがなくなってしまう。福見には今年がなければ、来年の五輪もないことになる」(朝日新聞)と反対した。山口氏の意見に全く同感だ。また、
①スポーツにおける「勢い」ということは、実に大切なことで、実績主義を優先させるなら、若手の成長を拒むことになる
②スポーツの精神は、「フェア精神」にあることはいうまでもないが、金メダル獲得を最優先とするがゆえに、不公平な扱いをすることは許されない。若者の可能性を信じるべきではないか。
③勝負は、やってみなければわからないではないか。努力したものが報われないのでは、選手たちには、あまりにも気の毒だ。柔道連盟は再考すべきだ。
ついでに、マスコミに一言いいたい。かつて、オリンピックで3連覇の偉業を成し遂げた野村忠宏選手は「どうしても、柔ちゃんの記事の方が大きい扱いなんだよね」と、冗談交じりに言っていたが、話題性ばかり追いかけるのではなく、その成績の重みに充分配慮した紙面構成にしてもらいたい。
今回の体重別選手権後の世界選手権代表発表は納得のいくものではなく最初から決まっていたとしか言いようがない。
スポンサーが絡んでいることは確かでしょうが、あまりに理不尽過ぎます。優勝した選手が出れないのならばこの大会は何のための大会なのか?代表として出場が決まっている数名の総見ですか?
毎回代表決定には納得の行かないプロセスがありますが、今回の決定は女子マラソン以上に納得いきません。
個人的には今回の谷さんの選出には異論はありません。
このような問題は今までもあったことですし、全柔連の選んだ選手は結果を出してきています。谷本歩実選手は国内ではひとりの選手に連敗したにも関わらず、オリンピックでは金メダルを獲得しています。
今回48キロ級で谷さんの首を狙っていた選手はみんな『圧倒的に勝たなければ代表に選ばれない』とわかっていたはずです。
今回の騒動も谷さんだからこそ騒がれるんですね。よくも悪くもマスコミってそんなものかも知れません。
陸連にしろ水連にしろ柔連にしろ、日本のスポーツ界をひっぱる年寄りの頭は腐ってる。
フェアーな選考をしない選考会の名前が泣くねえ。
谷選手も恥ずかしいと思うなら、辞退すべきです。
辞退しないのは、「恥」の精神がないから。
谷選手は試合内容も良くなかった。
福見選手がかわいそう。実績という点では福見選手も十分だと思う。
えこひいきは良くないと思いますよ。
大会の結果を代表選考の参考にしかしないのなら、
参考会とでも名称を変えるべきではないでしょうか。
私は別に谷さんは嫌いじゃないですが、
「谷でも金」は成りたつけど、
「がんばっても代表漏れ」じゃぁ、
優勝した選手は、やってられないでしょ?
どうしても谷選手を特別扱いしたいのなら、
試合の結果にかかわらず、
最初から代表に決めてしまっておけば
いいんです。
納得のいく選考を望みます。