拉致被害者の横田めぐみさんの父・横田滋さん(87)が亡くなった。
どんな思いで旅立ったのだろか。想像に余りある。
そして、妻の早紀江さんをはじめ、ご家族の皆さんの無念の思いはいかばかりか。
さらに、拉致被害者ご家族の皆さんにとっても、
怒りや焦燥感は想像を絶するものに違いない。
それにしても、日本政府や政治家は、拉致被害者救出に一体、
どれほどの取り組みをしてきたのか。
あの小泉純一郎総理の電撃訪朝による5人の救出以外には。
上の記事は、2006年「文藝春秋9月特別号」の記事である。
安倍総理が初の総裁選出馬直前の決意を語ったものだ。
今、安倍総理に問いたい。
「この国のために命を捨てる」覚悟で、
「国民の生命と財産を守る」という、政治家最大の使命を果たすため、
命を捨てる覚悟で行動してきたのかと。
横田滋さんは、最後まで、安倍総理を信じると言っていたという。
安倍総理は横田さんの死を受け、「申し訳ない」とコメントしていたが、
全くむなしく響くだけである。この記事は、北朝鮮がテポドンを発射という暴挙に出た時期だ。
文中で、安倍官房長官は次のように語っていた。
「~拉致問題は金正日国防委員長のトップレベルの意志によって決定されることであって、
現場レベルでお互いに細かい議論をしあってもあまり意味がありません。
彼らはそもそも嘘で固めていますから、
その嘘を幾つも発見して彼らに突きつけたところで、
それを新しい嘘で上塗りするという流れになっています。
もちろん、北朝鮮側と「対話」することはわれわれも拒絶はしませんが、
一方で、今回の制裁のような強い「圧力」も必要なのです~」
そうであるならば、何故、今の金正恩と相対して
拉致被害者の奪還に命を捨てる覚悟で臨まないのか。
あらゆる手段を講じて、その努力をすべきではないのか。
場合によっては、「超法規的措置」をとっても。
1977年9月、バングラディシュ・ダッカで起きた
日本赤軍による事件。
犯人らは、9人の人質の身代金として約16億円を要求、
当時の福田赳夫総理は乗員乗客162名を救出するため
「人命は地球より重い」として
「超法規的措置」をとって支払いを決断し収拾を図った。
安倍総理よ、遅きに失したが、今こそ「この国のために命を捨てる」という
初心に帰って大胆な決断をすべきでないか。
コロナ対策の一つであるマスクの配布などは医療従事者など、
どうしても必要な人たちに配布すれば良いのであって、
466億円もつぎ込むなどは全くの愚策だ。
そして、国民一人当たり10万円の給付金は何と約13兆円だ。
そのことを考えると、拉致被害者奪還のために、
それこそ「超法規的措置」として使ってもいいのではないか。
ここは超党派で拉致被害者の皆さんを救出しなければならないのだ。
拉致された皆さんと、そのご家族にとっての残酷極まりない43年間は、想像を絶する。
もう一度言おう、安倍総理よ、命がけで最後の大仕事に挑め!!
2007年3月16日のブログに、横田めぐみさんの記事あり。アドレスは下記。
https://blog.goo.ne.jp/admin/editentry/?eid=82be04a33db4fbe6258cfc8d5a4bd173&sc=c2VhcmNoX3R5cGU9MCZsaW1pdD01MCZzb3J0PWRlc2MmY2F0ZWdvcnlfaWQ9JnltZD0yMDA3MDMmcD0x