二階俊博党幹事長が台風19号対応で開いた党本部での緊急役員会で
「予測に比べると、まずまずに収まった感じ」と発言したが、
とんでもない暴言だ。早速、批判が出ると、
発言の真意について「日本がひっくり返るような災害、そういうことと比べれば(ということ)。
1人亡くなったって大変だ」と弁解しているが、
発言時点では、被災地での被害状況がはっきり把握出来ていないにも拘わらずだ。
被災された人たちに対して、こんな発言は許されない。
詳しい状況が分かってくると、
死者は80人を超え、まだ行方不明者もいる。
家屋の全壊をはじめ、交通網の寸断など被害は甚大で、
「激甚災害」に指定するほどの事態なのだ。
野党からも「信じられない」と批判が続出しているが、
当然のことだ。与党の幹事長という立場にありながら、
実に酷い発言で許せない!
この暴言を聞くまでもなく、80歳という高齢に加え、
発信力のなさと相まって
参院選後の党の役員改選では外されると思っていたのだが、
安倍総裁も外すに外せなかったということなのだろう。
二階氏は、党内において二階派を率いて一定の発言力を保っているが、
言うならば、「数は力だ」という古い感覚の持ち主で、
もう時代遅れの政治家だ。
数の中身を見れば、これまでも問題発言や行動を起こした議員が何人もいる。
数を増やすためには、手段を選ばずに強引に自派に引き入れて軋轢を起こすこと、
しばしばだ。
前回衆院選で細田派現職を比例代表での復活当選に追いやった
旧民進党出身議員の自民入党を二階氏が認め、
細田派の反発を招いた。無所属の細野豪志元環境相を派閥に迎え入れ、
選挙区で競合する現職が所属する岸田派との間もギスギスしている。
高知でも、石破派と次期衆院選の公認争いを引き起こしているという。
細田派からは「二階氏の党運営は我田引水が過ぎる」と批判されている。
こんな自民党幹事長を即刻交代させなければダメだ。