案の定というべきか、千葉市の中学校で、教諭6人が新型コロナウイルスに感染し、
夏休み明けの30日から9月3日休校にするとした。
6人のうち2人は、東京パラリンピックの学校連携観戦で生徒を引率していた。
バスには生徒ら計約150人が乗っていてが、
今のところ、体調不良を訴える生徒はいないという。
同校が発熱した教諭の確認後にパラ観戦を行ったことについて、
市教委は「観戦を見直す際の指針は特になかった」と釈明。
パラ観戦は継続する方針で、一度断念した生徒らへの観戦前検査を再検討するとした。
言うまでもなく、こんなことは誰もが予想できたことだ。
なのに、「教育的価値がある」などと言って、
敢えて実行し、
しかも「観戦を見直す際の指針は特になかった」とは、
何と無責任であることか。
その上、パラ観戦は継続する方針というから、呆れるばかりだ。
と、思っていた矢先に、
今日(8/30)、千葉県知事が中止すると発表した。
父兄から不安視する声も上がっていたというが、当たり前のことだ。
小池東京都知事も「五輪と違った意味でパラアスリートの挑戦を見ることは、
教育的な価値が高い」と強調するが、
ロックダウンが必要との議論さえ出ている時に、
何故、パラ観戦にこだわるのか理解できない。
基本的に無観客での実施なのだから、
特別に観戦するというのは、どう考えても理解不能だ。
パラリンピックの観戦を一種の政治的パフォーマンスに利用しているようにも映る。
今からでも、「東京パラリンピックの学校連携観戦」は、
全面的に中止すべきだ。