現代日本語百科   けふも  お元気ですか

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アジア・太平洋戦争

2013-03-07 | 本を買いました
戦争と文学 全20巻 集英社 創業85周年記念企画 別巻1 全巻を買った。  第8巻は、アジア太平洋戦争。第1回配本で、2011年6月発行。斃の字をつけている。近代篇、5冊のうちの3冊目。このときの配本から始まる、日本の戦争史上、最大の戦争であり、日本民族がいま、まだ解決をしなければならない出来事である。1941年12月8日から1945年8月15日までを、アジア・太平洋戦争と呼ぶ。巻頭に、太宰治 待つ が掲げられている。二つ目は、歴史の日 上林 暁 、そして、12月8日の記 高村光太郎 である。この巻の編集は開戦から始める。真珠湾・その生と死 豊田 穣 . . . 本文を読む

日本がしたことは

2013-03-02 | 本を買いました
戦争と文学 全20巻 集英社 創業85周年記念企画 別巻1 全巻を買った。  第7巻は、日中戦争。第6回配本で、特大巻。2011年12月発行。曠の字をつけている。近代篇、5冊のうちの2冊目。通巻のシリーズで、編集に思い入れがある、だろうか。泥濘の叫び、黄塵の嘆き、と、帯に言葉がある。この配本はシリーズの特徴である。日清、日露、日中と、1894年1904年、そして1930年から15年、およそ半世紀になる戦争と時代である。その間について、文学は何を語っているのだろう。 . . . 本文を読む

狂言綺語

2013-02-28 | 本を買いました
ドナルド・キーン著作集 第六巻 能・文楽・歌舞伎 新潮社  発売日:2013/01/31 全集読みをしている。シリーズである。原著が英文であるのを、こなれた日本語訳で読むことになる。解題によると、学術文庫本に収められている。それは、2001年5月刊行、ここに収められた英文は1966年初刊である。この後7年ぐらいの仕事だ。ちなみに著者44歳のころである。 . . . 本文を読む

ここから始まった?

2013-02-24 | 本を買いました
戦争と文学 全20巻 集英社 創業85周年記念企画 別巻1 全巻を買った。  第6巻は、日清日露の戦争。第4回配本で、2011年10月発行。攻の字をつけている。近代篇、5冊のうちの1冊目。通巻のシリーズが変わる。明治の戦争に文学が挑みかかった、とあるが。はたして、どうか。原田重吉の夢、から始まる。文学作品はフィクションであるし、戦争はノンフィクションであるし、日清日露はフィクションもノンフィクションもない、極めて重い事実であるから、そこにどのように挑んでいたのかとなる。巻頭の作品が、先の、日清戦争異聞、萩原朔太郎である。 . . . 本文を読む

言志

2013-02-20 | 本を買いました
座右版 言志四録 2010年3月 講談社発行 訳著者は、久須本文雄。紹介によると、この方は平成7年に亡くなられた。 訳文がうまい、と思う。1133条の全訳注本である。語録。名言。処世訓。 著者は、佐藤一斎。江戸後期の学者。陽明学を奉ず。1772-1859、88歳没。 言志録、246条。言志後録、255条。言志晩録、292条。言志叢録、340条。 一斎の語録は読んでいると、うれしくなる。書店で手に取って、しばらく眺めては戻し、また眺めては戻ししてしばらく、めぐり合いを愉しんでいた。どこを開いても、次、次と、ところが、その本が店頭の棚から消えた。 . . . 本文を読む

イマジネーションで戦う、のではない!

2013-02-19 | 本を買いました
戦争と文学 全20巻 集英社 創業85周年記念企画 別巻1 全巻を買った。  第5巻は、イマジネーションの戦争。第3回配本で、2011年9月発行。幻の字をつけている。現代篇、5冊のうちの5冊目。戦争が文学になる、それはパロディーの手法で、そこにイマジネーションが働く、読み手がみる文学表現の彩は、デフォルメされた現実がある。芥川龍之介、阿部公房、筒井康隆、伊藤計劃、モブノリオと、パートⅠに作家名が並んでいる。巻頭の作品は、桃太郎である。 . . . 本文を読む

テレビジョンのなかの戦争

2013-02-15 | 本を買いました
戦争と文学 全20巻 集英社 創業85周年記念企画 別巻1 全巻を買った。  第4巻は、9・11変容する戦争。第2回配本で、2011年8月発行。崩の字をつけている。現代篇、5冊のうちの4冊目。朝鮮戦争、ベトナム戦争、冷戦時代に、9・11は、なに戦争と呼べばよいのか、イランイラク戦争、湾岸戦争、アフガン戦争など、並べ立てると現代には多くの戦争があることを、あらためて、2001年9月11日の事件に、同時多発テロと呼んでいたことが思い合わされる。戦争と文学はそれを9・11と呼ぶことで、戦争としての意味合いを印象付ける。ふつうには、9・11テロ戦争に始まる対テロ戦争が、この巻きのテーマである。巻頭作品は、千々にくだけて、リービ英雄の日本語だが、そこにはリモコンをつけるとテレビに戦争が映る、写る時代を描く。 . . . 本文を読む

はかりごとは真実を伝えない、謀略

2013-02-14 | 本を買いました
戦争と文学 全20巻 集英社 創業85周年記念企画 別巻1 全巻を買った。  第3 巻は、冷戦の時代。第16回配本で、2012年10月発行。謀の字をつけている。冷戦の時代に育った思いからすれば、それはやはり戦争であったのかという思いだ。それがいつから始まった戦争であるかと記憶にはない。ベルリンの壁の崩壊をその終わりのことと、とらえれば、ベルリン封鎖ということがあった、それはしかし、知らない。ものごころつこうにも、その事実はすでに封鎖された東西ドイツであった。戦争が終わってまた戦争が続いたと理解するには、日本の敗戦がもたらしたものは、なおそれから、3年を経て、翌年の1952年に条約発効となる4月28日、実質、日本の占領時代が終わりを告げる、それはまた進駐軍から連合軍の支配へと勝者の基地支配を受け入れて新生した日本国が始まることなのだが、その状況下に冷戦時代を受けとることになる。 . . . 本文を読む

言葉はフィクションである

2013-02-13 | 本を買いました
言の葉は言葉だけれども、葉の字は美しい。それは緑豊かな国土にいるから。それは美の理念のためにふさわしい。しかし、集英社が編んで20巻もの戦争と文学を綴る言の葉とは、どういうものだろうか。第2巻はベトナム戦争で、泥の字が一字ある。朝鮮半島の分断に対して、アジアの異国の戦いに、何を象徴するのだろう。目を引くのは、従軍記を書いた作家たちの小説であろう。そのなかで日本語について、中上健次の小説がある。この時代の戦争ということであれば、ベトナム戦争は少年時代に経験した、っといっても、日常的にそのニュースを聞き続けた中学生から高校生の記憶にある戦争である。とても言の葉では語れないが。 . . . 本文を読む

言の葉の集大成とは

2013-02-12 | 本を買いました
戦争と文学 全20巻 集英社 創業85周年記念企画 別巻1 全巻を買った。  第1巻は、朝鮮戦争というタイトル。現代篇、ほか近代篇、テーマ篇、地域篇がある。 第1巻、2012年6月発行、この巻きは、第12回配本、その帯には、断という文字がある。 新しい視点で精選とあって、言の葉の集大成とうたう。20巻の配本を終えたばかりで、その1冊目を手にする。コレクションとあるが、戦争×文学には、何を表そうとするか。日本文学の歴史では、昭和文学にあって、日本の戦争に多くの文学者たちは抗することができなかったという苦い反省がある、はたして、コレクションが訴えるものはなんだろう。 . . . 本文を読む