漢字を仮名に対して真名と読んでいた。枕草子には、いみじう、まなも仮名もあしう書くを(10C末)、103段、雨のうちはへ降るころ、とあり、かんな、に対する、まな、である。まな、かな、この名称はすでに知れるところであったが、文学作品で取り上げる語であった。漢字を、この語で呼称することも、真字と書くことも、後世の記録に見出すことになって、漢字発音は学問の才、唐才のことであった。
漢字が伝来し、古事記が撰述され、日本書紀が編まれる。勅撰の歴史であり、その後に六国史の一つとなる。勅撰国史書は、日本書紀のほかに、続日本紀、日本後紀、続日本後紀、日本文徳天皇実録、日本三代実録と、いずれも漢文編年体である。養老四年、720年から、仁和三年、887年までの古代史の史料として、尊重される。日本の歴史記録は漢文体、もしくはそれに倣ったものである。 . . . 本文を読む
汚職事件保釈の美濃加茂市長 市職員14人と接触禁止 中日新聞トップ記事、見出しである。 20140826
リードには、岐阜県美濃加茂市のプール水浄化設備導入をめぐる汚職事件で、事前収賄などの罪で起訴された市長の藤井浩人被告(30)が二十五日、副市長ら市職員十四人を含む約三十人との接触を禁じる厳しい条件付きで、勾留されていた名古屋拘置所から保釈された、とある。
左側見出しには、学力の底上げ進む 全国テスト 下位県が差縮める 20140826
記事には、文部科学省は二十五日、小学校六年と中学三年の全員を対象に、四月に実施した二〇一四年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した、とある。
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都道府県別は、秋田と福井が上位を占め、青森や石川、富山なども好成績で固定化が進んだ一方、これまで下位に低迷していた沖縄は算数Aが全国平均を初めて上回るなど小学校で順位を大幅に上げた。 . . . 本文を読む
歴史の時代区分は都、幕府、行政府の所在地にその名称が表わされている。あるいはそこに行政の長が権力者として名前を重ねる。日本史は、都に平城京平安京をおいたところから、鎌倉幕府室町幕府と移り、徳川幕府が続いた。その後に東京遷都が時代を継続して明治、大正、昭和となり再び都と行政府が同じ場所において政治が敷かれた。昭和の後半から平成の時代へ現代になって国家体制が新たになった。
時代名称を奈良時代、平安時代、鎌倉時代、室町時代、江戸時代、そして明治時代以降としてたのは政治が執り行われたところからであるが、支配者は豪族貴族の統一朝廷、武家による封建制、そして立憲君主制を経て民主国家となってきた。その始まりを平城宮以前にどの時点に置くかは議論があるが、7世紀から凡そ200年、400年、400年、そして250年、近代は100年と70年になろうとする年数である
歴史の時代は画期に、できごと、政治社会、為政者など、歴史事件によって記録される . . . 本文を読む
語と語彙について、語をひとつずつ見る捉え方と、また、語を集合としてあるいは語を体系として見る捉え方とを説明する。語論と、語彙論とするとよいが、そのそれぞれには用語の意味内容の範囲、取り決めがあって、それに従うのがよい。語の論と語論、語彙の論と語彙論として、まずは見ていこうとする。語の論はそのつど、単語を取り上げるようなことである。語彙の論は語彙論を明らかにする。
語彙論が行われてその方法には計量言語による成果がある。語彙論の研究手法として語の計数と統計処理による議論が行われる。述べてきた国語研究所の大規模調査による成果に代表される。いま、その調査法の基本的な解説に求めて語彙論を捉えてみることにする。この方法についての説明で、語彙論における術語の定義から始める . . . 本文を読む